今津康夫 / ninkipen!が設計した、長野の週末住宅「林荘」です。
山裾の閑かな林に計画されました。建築家は、木々の隙間の緩やかに傾斜する場に“屋根を置き”、その下に五感での“場所の美点の享受”を意図したテラスを配置しました。また、室内は高窓から“緑のシャワー”が注ぎ自然光に包まれる空間が作られました。
浅間山の裾野に広がる閑かな林の中に建つ週末住居である。
樹木の間を縫うように小径を奥へと引き込み、奔放に育った木々の隙間に、緩やかに傾斜する地面に沿って真っ直ぐに屋根を置いた。
微地形を受け入れることで、東端で接地するスラブは徐々に土から離れて浮遊感を増し、枝葉が近づいたところでトンネル状にテラスを通した。テラスは南北の風景を繋げ、通り抜ける光と風を呼び込み、五感でこの場所の美点を享受する特別な場所となる。
南下りの勾配屋根は視線を下げながら木々との間にたっぷりの余白を作り、北側のハイサイドライトからは緑のシャワーが降り注ぐ。
自然光に柔らかく包まれた室内は、日が暮れて照明を灯すと再び木のぬくもりに満たされていく。
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以下、建築家によるテキストです。
浅間山の裾野に広がる閑かな林の中に建つ週末住居である。
樹木の間を縫うように小径を奥へと引き込み、奔放に育った木々の隙間に、緩やかに傾斜する地面に沿って真っ直ぐに屋根を置いた。
微地形を受け入れることで、東端で接地するスラブは徐々に土から離れて浮遊感を増し、枝葉が近づいたところでトンネル状にテラスを通した。テラスは南北の風景を繋げ、通り抜ける光と風を呼び込み、五感でこの場所の美点を享受する特別な場所となる。
南下りの勾配屋根は視線を下げながら木々との間にたっぷりの余白を作り、北側のハイサイドライトからは緑のシャワーが降り注ぐ。
自然光に柔らかく包まれた室内は、日が暮れて照明を灯すと再び木のぬくもりに満たされていく。
キャンチレバーで北側に持ち出した風呂には中庭を設け、住手が望んだテントサウナへ小さな階段を架けた。
我々が書いた線は広い敷地の一部に過ぎない。
長い年月を掛けて、少しずつ林の中の営みが広がっていくのを楽しみにしている。
■建築概要
名称:林荘
場所:長野県
用途:住宅
設計:今津康夫 / ninkipen!
ディレクション・施工:リノベる
構造:河本和義 / TE-DOCK
延床面積:134.15m2
竣工:2022年7月
撮影:河田弘樹
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 外装・屋根 | 屋根 | ガルバリウム鋼板横葺
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外装・壁 | 外壁 | 杉羽目板
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内装・床 | 床 | オーク複合フローリング
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内装・壁 | 壁 | 漆喰
杉羽目板
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内装・天井 | 天井 | 構造用合板現し
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
Rinsou
Architect: Yasuo Imazu / ninkipen!
Direction / General Constructor: renoveru
Structural Engineer: Kazuyoshi Koumoto / TE-DOCK
Use: House
Location: Nagano
Total floor area: 134.15m2
Completion: July 2022
Photographer: Hiroki Kawata