江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTs が設計した、熊本市の住宅「床と大地の余地」です。
本敷地のすぐ近くに住んでいた50代夫婦の家を設計することになった。
施主の土地探しの意向に加えて、同じ地域で住むことの意味として生活の中に新たな発見がないかと、この地域のコンテクストも同時に探った結果、小山遺跡という平安時代の遺跡が出土する地域であることや、古墳がすぐ近くに点在する地域であった。
この地区は設計者の育った地域でもあり、小学生の時に古墳のある公園へ遠足に行っていたほど身近なものであった。その遺跡という事物ではなく、人工物が自然へと化すその時間の中に住人の身を置くことができないかと考えた。
施主が新たな住処で過去や未来を想像したり、地面やそこに生える草、吹き込む風や時間の経過を感じられる「地面に開き、大地とつながる空間」を考えた。
5つの独立べた基礎のうち2つは内部に高低差のある空間を生み出す。さらに一般的な分譲地では塀や内部のカーテンなどによる目隠しを行わない限り、外部に開きづらい隣地間隔や配置になっていることが多い。本計画では地面へ向かう窓によって、内(地面)に開くというスタンスをとった。大きな窓はあるものの低重心な窓配置により、内向きな窓とし、洞窟のような内部空間となっている。
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江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  photo©Yousuke Harigane 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  image©FUMI EGAMI ARCHITECTs 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す 
江上史恭 / FUMI EGAMI ARCHITECTsによる、熊本市の住宅「床と大地の余地」。慣れ親しむ地域で土地を探し計画。住み続ける意味を求め、エリアを特徴づける“遺跡”の文脈を見出して建物下の“地面に開き大地とつながる空間”を考案。人と植物や小動物との共存関係も生み出す  image©FUMI EGAMI ARCHITECTs 以下、建築家によるテキストです。
本敷地のすぐ近くに住んでいた50代夫婦の家を設計することになった。
施主の土地探しの意向に加えて、同じ地域で住むことの意味として生活の中に新たな発見がないかと、この地域のコンテクストも同時に探った結果、小山遺跡という平安時代の遺跡が出土する地域であることや、古墳がすぐ近くに点在する地域であった。
この地区は設計者の育った地域でもあり、小学生の時に古墳のある公園へ遠足に行っていたほど身近なものであった。その遺跡という事物ではなく、人工物が自然へと化すその時間の中に住人の身を置くことができないかと考えた。
施主が新たな住処で過去や未来を想像したり、地面やそこに生える草、吹き込む風や時間の経過を感じられる「地面に開き、大地とつながる空間」を考えた。
そこで造成された地面に5つの独立したべた基礎を配置し、床下に地面と環境を残した。床と基礎の立ち上がりによってトンネル状になった床下空間は涼やかな風が通り、草も生える。自然光や人工照明の光も床下に届く。光の届くところ、雨が降りこむところ、影になるところ、人の手が届くところなど、床下空間でも微環境が生まれた。雑草は可塑性が高いため、床下で自由に育てることで、生態系も適所に育まれ始めている。
5つの独立べた基礎のうち2つは内部に高低差のある空間を生み出す。さらに一般的な分譲地では塀や内部のカーテンなどによる目隠しを行わない限り、外部に開きづらい隣地間隔や配置になっていることが多い。本計画では地面へ向かう窓によって、内(地面)に開くというスタンスをとった。大きな窓はあるものの低重心な窓配置により、内向きな窓とし、洞窟のような内部空間となっている。
これは地方の郊外における分譲地での立ち姿の1つの解であるかもしれない。植物と小動物が共存し、同じレベルに土間の内部空間もつくりだしたことで人間もその関係に参加できる。住む土地を選んでいた条件は、新たな住価値観へと転換し、過ぎ行く時間を楽しんでもらえている。
■建築概要 
題名:床と大地の余地