多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエ が設計した、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」です。
コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。建築家は、集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデートする事も意図されました。
熊野・新宮の小さな畑を私設のパブリックスペース(公園、図書室のような空間)として開いていくプロジェクト。
人が訪れ、集まり、滞在し、本を読んだり、交流したりする場所とするにはどうしたらよいか、スタディが重ねられた。
敷地のなかの夏場の日差しと日陰の位置の変化を調べ、「おいしいパーク」でやってみたいことをマッピングし、小学校や路地からの見え方を検討した。それらを重ね合わせた結果、敷地の西端に流れるような造形(それは熊野の川や滝や山を想起させる)の長ーい立体的なベンチをつくることとした。
「おいしいパーク」が、おいしい食べ物が収穫できるのはもちろん、実り多い体験、出会い、コミュニティをこの地域に提供できることを期待している。
このプロジェクトは、いわゆる建造物でもなく、単なる家具でもない。既存の場所を小さな装置によってアップデートすることを目指している。場所の意味や機能をすべて書き換えてしまうのではなく、少しだけ良くすることを目指す建築のあり方を考えている。
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多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート photo©松村康平
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート image©多田正治アトリエ
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート image©多田正治アトリエ
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート image©多田正治アトリエ
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート image©多田正治アトリエ
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート image©多田正治アトリエ
多田正治アトリエによる、和歌山・新宮市の、コミュニティ空間「おいしいパーク」。コロナ禍を契機に畑を公共的に開く計画。集まり交流する為の空間を求め、“やってみたい事”や“路地からの見え方”等を重ね合わせ“立体的なベンチ”を考案。既存の場を“小さな装置”でアップデート image©多田正治アトリエ
以下、建築家によるテキストです。
育てて、収穫して、食べて、遊んで、勉強して!
熊野・新宮の小さな畑を私設のパブリックスペース(公園、図書室のような空間)として開いていくプロジェクト。
敷地は「Youth Library えんがわ」からお寺を挟んだ2軒隣。向かいに小学校があり、子どもたちからよく見える場所である。「Youth Library えんがわ」は古民家を改修して〈泊まれる図書館〉として2013年にオープンした。旅人たちに宿を提供するのと同時に、地域住民(特に子どもたち)に開かれたパブリックスペースを提供している。
「Youth Library えんがわ」は2020年のcovid-19の蔓延を機に、屋外のパブリックスペースの新しいあり方について考え始めた。そこで出てきた構想が、畑を公園のような空間として地域に開放し、さらに「Youth Library えんがわ」を拡張した本を読むための場所とする「おいしいパーク」であった。
人が訪れ、集まり、滞在し、本を読んだり、交流したりする場所とするにはどうしたらよいか、スタディが重ねられた。
敷地のなかの夏場の日差しと日陰の位置の変化を調べ、「おいしいパーク」でやってみたいことをマッピングし、小学校や路地からの見え方を検討した。それらを重ね合わせた結果、敷地の西端に流れるような造形(それは熊野の川や滝や山を想起させる)の長ーい立体的なベンチをつくることとした。
DIYで施工することを考慮し、熟練したスキルがなくても施工することができると同時に、大工の技術を学べる工程もある。さらにDIYで製作したようにみえない複雑なデザインとすることを目指した。
我々は過去に7年にわたり熊野で学生たちといくつものプロジェクトを実施してきた。しかし、コロナ禍においては高齢者が多い地方でヨソモノ、ワカモノがプロジェクトを進めることに様々なリスクがあった。そこで、多くのパーツを大学で製作し、それを現地で組み立てるという方式を考え、地域住民との接触を最小限にすることを考えた。モノを運ぶこと(寸法や重量、組立て手順の検討)、現場での手間を減らすこと(効率化、ナンバリングによる規格化)、を考慮して企画、設計を行った。
「おいしいパーク」が、おいしい食べ物が収穫できるのはもちろん、実り多い体験、出会い、コミュニティをこの地域に提供できることを期待している。
このプロジェクトは、いわゆる建造物でもなく、単なる家具でもない。既存の場所を小さな装置によってアップデートすることを目指している。場所の意味や機能をすべて書き換えてしまうのではなく、少しだけ良くすることを目指す建築のあり方を考えている。
■建築概要
題名:おいしいパーク
所在地:和歌山県新宮市千穂
主用途:コミュニティ空間
構造:木造
設計:多田正治アトリエ
担当:多田正治、阿部彩音
施工:多田正治アトリエ+近畿大学佐野研究室+野中工務店+Youth Libray えんがわ
敷地面積:123㎡
設計:2020年8月~2021年6月
工事:2021年8月~2022年9月
竣工:2022年9月
写真:松村康平