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2022.12.08Thu
2022.12.07Wed
2022.12.09Fri
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る

350.68塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る

architecture|feature
ARCHIDIVISIONDIX構造設計部ワシン建築事務所住宅創造系不動産図面あり塩入勇生建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・床)建材(内装・照明)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)東京板橋区田中克昌矢﨑亮大高橋寿太郎
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONが設計した、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」です。
袋小路奥の旗竿地に計画されました。建築家は、建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向しました。そして、小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作り出しました。

敷地は袋小路の一番奥にある旗竿地。
大きな土地が10戸に分割されたうちのひとつで、その中では最も市場価値が低い土地。それと関係なくこの場所に魅力を感じたのは、隣接する屋敷の庭の木々に囲われていたこと。つまり、街と敷地をつなぐ長い袋小路を通り、旗竿地を抜けた先に、緑が広がっている。都市のからくりの中で偶然できた構成の中に、この場所の可能性を見た。

建築家によるテキストより

既成の形式でもかたちの先に潜むパラメータの深度を深めていくことができれば、まだまだ新たな解釈や表現の幅は広がっているはずだ。部分の集積は必ずしも全体と結び付く必要はない。

スキップフロアのひとつながりの形式は俯瞰してみえるようで気分がよいが、当然住宅はそれだけでは成立せず、不完全な全体を、階段や踊り場、家具、建具といった付属物が補完していく。そのひとつひとつの、在り方を疑ってみる。

例えば階段は、マッスな木階段と、華奢な鉄骨階段とに分かれている。木階段は腰掛ける家具にまで発展し、鉄骨階段は派手に空間を彩る。

建築家によるテキストより

付属物は、鉄や木など素材の違いによる塗装の種類に加えて、例えば鉄の錆止め塗装を赤と灰で塗分けるなどパラメータを増やしていく。
さらに既製品の塩ビタイルやガラスサッシが持つ透過や反射といった現象と関係を取るように、塗装の艶を選び、室内の表層を調停していく。構造現しの壁は、塗装によって施主私物のダイニングテーブルと色を揃えた。
一面のみが身体スケールの材に分解されたことで、躯体の一部である壁がオブジェクトの一つとして振る舞っている。

建築家によるテキストより

フィルム撮影による写真

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塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
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塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌
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デジタル撮影による写真

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塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る photo©田中克昌

図面

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塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る image©ARCHIDIVISION
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る image©ARCHIDIVISION
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る image©ARCHIDIVISION

以下、建築家によるテキストです。


敷地は袋小路の一番奥にある旗竿地。
大きな土地が10戸に分割されたうちのひとつで、その中では最も市場価値が低い土地。それと関係なくこの場所に魅力を感じたのは、隣接する屋敷の庭の木々に囲われていたこと。つまり、街と敷地をつなぐ長い袋小路を通り、旗竿地を抜けた先に、緑が広がっている。都市のからくりの中で偶然できた構成の中に、この場所の可能性を見た。

道に正対し、半分顔を覗きだすように立ち現れる表層を考えた。それは街の行き詰まりに奥の気配を伝える。急勾配の屋根と隣家の隙間から垣間見える木々。入口といえば穴が開いているだけ。潜り抜けた先には緑に囲まれた広めのポーチがある。背面のボリュームは地面から少し浮かせて、風と共に通リ抜けることができる。

そこから1階に入った瞬間に、周りを感じることはあまりない。少し暗い室には、階段踊り場のルーバー床から光が落ちる。そして2階に向かうにつれて、次第に街の風景が戻ってくる。表層の裏側はその一面だけを舞台裏のように柱梁を見せて、希薄さが街との表裏一体の関係を取り持っている。こうして、表層を介して、街から連続する動作を積み上げていく。

既成を疑う
既成の形式でもかたちの先に潜むパラメータの深度を深めていくことができれば、まだまだ新たな解釈や表現の幅は広がっているはずだ。部分の集積は必ずしも全体と結び付く必要はない。
スキップフロアのひとつながりの形式は俯瞰してみえるようで気分がよいが、当然住宅はそれだけでは成立せず、不完全な全体を、階段や踊り場、家具、建具といった付属物が補完していく。そのひとつひとつの、在り方を疑ってみる。

例えば階段は、マッスな木階段と、華奢な鉄骨階段とに分かれている。木階段は腰掛ける家具にまで発展し、鉄骨階段は派手に空間を彩る。それぞれの階段は、お互いが面で接することのないディティールを加えている。踊り場は、その機能を超えて肥大化させて、階段だけでなく全ての室の延長にもなる。建具は、框戸とフラッシュ戸を併用し、壁とは違う遮蔽の方法を意識している。またガラス蔀戸は、風の流れを制御できると共に、ユニークな開閉方法により、装飾性を帯びている。

装飾性を見出す
付属物は、鉄や木など素材の違いによる塗装の種類に加えて、例えば鉄の錆止め塗装を赤と灰で塗分けるなどパラメータを増やしていく。
さらに既製品の塩ビタイルやガラスサッシが持つ透過や反射といった現象と関係を取るように、塗装の艶を選び、室内の表層を調停していく。構造現しの壁は、塗装によって施主私物のダイニングテーブルと色を揃えた。
一面のみが身体スケールの材に分解されたことで、躯体の一部である壁がオブジェクトの一つとして振る舞っている。

付属物と躯体は、自立したオブジェクトとなり、空間を装飾していく。つまり、躯体から家具まで枠を超えたものの中から装飾性を見出すことができたと考えている。それらが相重なることで、インテリアから場面を立ち上げていく。

するとなるほど、装飾性をもつオブジェクトと一緒に、小さな動作が次々に展開し、既成のスキップフロアを読みかえた新しい場面の連続と、室に捉われない心地よい状況ができてきた。



つくったあとの体験をひとつ。この建築では、スキップフロアを貫通する大きな縦の空間をつくることにこだわりがありました。それが形式に対する疑いの姿勢でもありました。ですが、この建築を体験すると縦は消え、横のつながりが強調されるようでした。頭の硬い思考を空間が上回ってきて清々しい風が通り抜けた気がしました。でも縦の空間は、大きな図体をしながらチラチラとそこにあります。


建築をつくっていると、たまにこういったことが起こります。縦をつくることは横をつくること。行ったり来たりするパラレルワールドのなか。今回はそれが「スキップフロアを読みかえる」を見事に補強している一手だとひそかに思っています。
(塩入勇生)


一般的にインテリアという言葉は色々な意味で使われていて、家具のような大きな物から、フィギュアのような個人の趣味の小さな物まで、幅広く表現されます。あるいは「この部屋のインテリア」のように、その空間の状況を表したりもします。共通しているのは空間を彩る“装飾”ということでしょうか。

DANCE FLOORは私たちにとって久しぶりの新築住宅です。その間実践してきた、内装やリノベーションで、既存から自律した小さな構造体を通して空間を組み立てることに挑戦してきました。この住宅にはそんな空間を彩る小さな構造体を散りばめたような感覚でいます。インテリアという言葉のように、合理的な一手の中にも選択肢は幅広くあるはずと信じています。
(矢﨑亮大)


■建築概要

題名:DANCE FLOOR

所在地:東京都板橋区

主要用途:専用住宅
家族構成:夫婦+子供2人
構造:木造2階


設計・監理:塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISION
構造設計:辻拓也 / DIX
施工:廣木丈 / ワシン建築事務所
不動産:高橋寿太郎、野々垣賢人 / 創造系不動産
敷地面積:85.95㎡
建築面積:43.79㎡
床面積:96.63㎡ ※ロフト含む
設計期間:2020年9月~2021年7月

工事期間:2021年9月~2022年3月
竣工:2022年4月

写真:田中克昌

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板縦ハゼ(セキノ興産)

外装・壁外壁

モエンサイディングM-14(ニチハ)

内装・床1階床

モルタル金鏝仕上の上、UC全艶

内装・床2階床

MSフレッシュ(東リ)

内装・床踊り場床

イタウバ 20×105

内装・壁壁

共通:PB t12.5の上、AEP指定色
一面:構造用合板 t9の上、OS

内装・天井天井

PB t9.5の上、AEP指定色

内装・天井ロフト天井

中空ポリカーボネート t4 乳半色

内装・照明照明

ダウンライト:DD-3170-L(山田照明)
ペンダント照明:MODEL47(LE KLINT)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    国内と海外で建築設計やインテリアデザイン(カフェ・美容室・エステ・物販店・飲食店・学校・工場・住宅・サウナetc)などさまざまなプロジェクトが進行しています。昨年は世界3大アワードをすべて受賞した一級建築士事務所ですので、デザインについて学びの多い事務所だと思います。

    また、デザインの案出しはスタッフ全員で考えるシステムを採用しております。
    そのため、弊社では、スタッフ全員にパソコンスキル(ベクター・フォトショップ・イラストレーター・シェードetc)と図面の書き方・現場の知識・お客様や職人との交渉方法・施工見積りの見方・建築基準法の把握などデザインに必要な知識を全て共有させて頂きます。

    商業デザインに興味があり、どのようなジャンルでもチャレンジ精神を持って、ともに取り組んで頂ける方を募集しています。

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    建築求人情報
    2022.12.08 Thu 17:07
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    【ap job更新】 施主の信頼を受け、“チーム”で幅広い仕事に取り組む「KENZO設計 株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・2024年新卒)を募集中

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    【ap job更新】 施主の信頼を受け、“チーム”で幅広い仕事に取り組む「KENZO設計 株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・2024年新卒)を募集中
    【ap job更新】 施主の信頼を受け、“チーム”で幅広い仕事に取り組む「KENZO設計 株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・2024年新卒)を募集中SH邸 living room
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    施主の信頼を受け、“チーム”で幅広い仕事に取り組むKENZO設計 株式会社の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    「クライアント様の想い」+「KENZO設計の創造力」

    これまで様々なクライアント様の信頼を受けて、別荘、店舗、ホテル、商業施設、店舗、注文住宅等、幅広い分野のプロジェクトを執り行っています。

    入社後すぐにプロジェクトのメンバーとして、構想から設計・監理、内装デザイン、サインに至るまでさまざまな業務に携わって頂けます(※現在別荘案件急増中につき計画の初期段階からプロジェクトに携われます)。

    プロジェクト毎に「チーム」で仕事をしていきますので、得意分野や能力に応じて協力して進めていきます。

    建築とインテリアをよりボーダレスにデザインできる環境です。

    デザインが好き!という方のご応募をお待ちしております!

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    建築求人情報
    2022.12.08 Thu 15:01
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    彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築

    716.70 彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築

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    ナカサ&パートナーズハシゴタカ建築設計事務所住宅和田工務店図面あり守屋欣史建材(内装・キッチン)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・床)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)彦根アンドレア彦根建築設計事務所彦根藍矢神奈川
    彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築photo©ナカサアンドパートナーズ 守屋欣史
    彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築 photo©ナカサアンドパートナーズ 守屋欣史
    彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築 photo©ナカサアンドパートナーズ 守屋欣史
    彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築 photo©ナカサアンドパートナーズ 守屋欣史

    彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所が設計した、神奈川の住宅「365°」です。
    海と山を望む高台の敷地に設計されました。建築家は、周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案しました。また、詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境の構築も意図されました。

    「365°」という建物の名前とコンセプトは、コロナ禍前とまったく違う意味を持ち始めた生活様式からインスピレーションを受けている。
    多くの人が自宅で仕事をしながら、家族と一緒に過ごし、必要に応じて距離を保つことを望まれるようになった。同時に、「小さな丘の頂上にあり、360度美しい自然に囲まれたこの素晴らしい土地で、365日、この家族が毎日幸せで充実した日々を楽しむことが出来るように」という願いを込めて、円形のデザインと、コンセプトを掛け合わせたこの名前を名付けた。

    建築家によるテキストより

    

敷地は高台にあり、西南方向に海と富士山を望むことができるため、西側に大きな開口部を設けることから計画をたてた。
    一方で、海から吹き上げる強い風が吹く場所でもあるため、日を遮るための庇をつけることができなかった。そこで、強い風や日差しから守られる場所として中庭を計画し、その中庭を囲むように部屋を配置する構成とした。
    この構成によって、風向きに合わせて外周と中庭に面する窓を開けることができ、また、屋外/屋内/中庭のどこで過ごすかを考え、選択することができる。自然環境は美しい一方で厳しくもあることを認識し、この土地でいかに生活するかということを考えた住宅である。


    建築家によるテキストより

    この住宅は屋外にいるような気分になるデザインがポイントだ。屋外に身を置くことで、心が落ち着き、安らぎを感じ、日常のストレスや精神的疲労を和らげることができ、そしてゆっくり過ごすことへのきっかけを与えてくれる。
    風景を取り込むための形態=円形であるとともに、生活という終わりのない活動に寄り添う形でもある。中庭は空を切り取り、部屋から他の部屋へ、空間から空間へ、別の活動へと循環するシーンを映し出す。


    建築家によるテキストより
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    2022.12.08 Thu 13:36
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    2022.12.07Wed
    • 富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く
    • レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝える
    2022.12.09Fri
    • 【ap job更新】 ラブアーキテクチャー / 浅利幸男が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
    • 髙橋真未建築都市設計事務所と奥山浩文による、東京・世田谷区の二世帯住宅「光庭の長屋」。閑静な住宅街に計画。北向き敷地でも“自然が感じられる”建築を求め、外部との距離感をつくり光と風を取り込む“スリット状の庭”を考案。“防火上必要な技術基準”に適合させ“木質空間”も作る
    • 【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、業務拡大に伴い、設計デザイン・経理・マネジメントのスタッフを募集中
    • 榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る

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