今津康夫 / ninkipen!が設計した、愛知・名古屋市の、複合店舗「24PILLARS」です。
高架下を敷地としたカフェ・ギャラリー・工房です。建築家は、既存の高さ6mで長さ72mの“都市のカテドラル”の様な空間を活かす為、気積と余白や連続性を活かす設計を志向しました。そして、“都市の隙間”に様々な人と物が集まる場を作る事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら。
名古屋駅から東に伸びる高架下にオープンしたカフェ・ギャラリー・工房のコンプレックスである。
クライアントはBtoBの家具製作をメインとしており、この場所をきっかけにBtoC、ひいては自らがプレイヤーとなって閑散とした街に新しいカルチャーを発信することを目指した。
フットプリント9m×74m・天井高6m・柱が24本並ぶ一直線の大空間には、所謂高架下の陰鬱な雰囲気は無く、さながら都市のカテドラルのように圧倒的な神秘さで満ちていて、3つの用途が入った後も、たっぷりとした気積と余白、連続性が失われない計画を模索した。
時折高架を走る電車のノイズが音楽を遮りながら、カフェではコーヒーとナチュールを楽しみ、ギャラリーは企画毎に作品が入れ替わり、工房でのワークショップには親子が集う。高架下というどこにでもある都市の隙間に、老若男女・多種多様、人と物が織りなすコンプレックスな風景が広がっている。