東海林健建築設計事務所による、新潟の「燕の歯科医院 PLUS」。カフェ併設の医院。エリア全体をまとめ“公共性”を感じられる場の形成を目指し、ガラスや折版屋根等の“シンプルな材料”を用いて“寛容”な空間を志向。“展開性と汎用性”のある建築の作り方も意図
photo©藤井浩司(toreal)

東海林健建築設計事務所による、新潟の「燕の歯科医院 PLUS」。カフェ併設の医院。エリア全体をまとめ“公共性”を感じられる場の形成を目指し、ガラスや折版屋根等の“シンプルな材料”を用いて“寛容”な空間を志向。“展開性と汎用性”のある建築の作り方も意図

東海林健建築設計事務所による、新潟の「燕の歯科医院 PLUS」。カフェ併設の医院。エリア全体をまとめ“公共性”を感じられる場の形成を目指し、ガラスや折版屋根等の“シンプルな材料”を用いて“寛容”な空間を志向。“展開性と汎用性”のある建築の作り方も意図 photo©藤井浩司(toreal)
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東海林健建築設計事務所が設計した、新潟の「燕の歯科医院 PLUS」です。
カフェ併設の医院の計画です。建築家は、エリア全体をまとめ“公共性”を感じられる場の形成を目指し、ガラスや折版屋根等の“シンプルな材料”を用いて“寛容”な空間を志向しました。また、“展開性と汎用性”のある建築の作り方も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

2018年に竣工したSDC/燕の歯科医院の隣にメンテナンス棟を増築するプロジェクト。
働くスタッフが毎日通うのが楽しみに思える、誇りに思える、カフェ併設の歯科医院「SDC Plus」を計画。建物前面には走り回ったりゴロゴロしたりできる芝生広場を整備し、SDC本医院やブックストア、託児施設とは木製デッキでつなぎ、歩き、巡り、ゆっくり居られる環境を整備した。

建築家によるテキストより

目指したのは歯科の専門性やカフェの専門性はもちろん、それを越えて、すでにあるSDC本医院やブックストア、託児施設、森、近所のクレープ屋さんとかがひとつのまとまりを成し、ここに行くとなんだか楽しそうとか、ここにいる時間が好きとかといった、ぼんやりとした公共性。

建築家によるテキストより

もっと公園らしくもっと寛容にもっと色々な気持ちや目的で立ち寄れる居場所として、小径木材、折半屋根、ガラスといったシンプルな材料のみで作る、小ささと大きさを同時に体験出来るような環境、居心地の多くを屋外との関係や、他者と関係、内装の設えとの関係といった「もの、こと、ひと」に頼った空間を提案した。

建築家によるテキストより

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東海林健建築設計事務所による、新潟の「燕の歯科医院 PLUS」。カフェ併設の医院。エリア全体をまとめ“公共性”を感じられる場の形成を目指し、ガラスや折版屋根等の“シンプルな材料”を用いて“寛容”な空間を志向。“展開性と汎用性”のある建築の作り方も意図 photo©藤井浩司(toreal)
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東海林健建築設計事務所による、新潟の「燕の歯科医院 PLUS」。カフェ併設の医院。エリア全体をまとめ“公共性”を感じられる場の形成を目指し、ガラスや折版屋根等の“シンプルな材料”を用いて“寛容”な空間を志向。“展開性と汎用性”のある建築の作り方も意図 image©東海林健建築設計事務所
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以下、建築家によるテキストです。


敷地は新潟県燕市。2018年に竣工したSDC/燕の歯科医院の隣にメンテナンス棟を増築するプロジェクト。
働くスタッフが毎日通うのが楽しみに思える、誇りに思える、カフェ併設の歯科医院「SDC Plus」を計画。建物前面には走り回ったりゴロゴロしたりできる芝生広場を整備し、SDC本医院やブックストア、託児施設とは木製デッキでつなぎ、歩き、巡り、ゆっくり居られる環境を整備した。

目指したのは歯科の専門性やカフェの専門性はもちろん、それを越えて、すでにあるSDC本医院やブックストア、託児施設、森、近所のクレープ屋さんとかがひとつのまとまりを成し、ここに行くとなんだか楽しそうとか、ここにいる時間が好きとかといった、ぼんやりとした公共性。

もっと公園らしくもっと寛容にもっと色々な気持ちや目的で立ち寄れる居場所として、小径木材、折半屋根、ガラスといったシンプルな材料のみで作る、小ささと大きさを同時に体験出来るような環境、居心地の多くを屋外との関係や、他者と関係、内装の設えとの関係といった「もの、こと、ひと」に頼った空間を提案した。

木製小径材による柱、筋交い、梁により構成される華奢なフレームに大きなスパンを負担できる折板屋根を架け、外周をガラスで囲い込んだ。構造材は全てライトグレーに塗装され、「木造らしさ」をあえて消す。それでもなお感じられる材料の模様や柔らかさ、暖かさは空間全体に空模様のような雪景色のような曖昧性と軽快性を漂わせる。

そんな空間に消毒室やレントゲン室、トイレ、カフェ厨房といった明確な機能室をカラフルな箱として配置し、それらにより空間を柔らかく区画した。カラフルな機能箱は建物構造から解放されているため、カフェの拡大や診療ユニットの増設、異用途の介入、用途の刷新などといった将来の変更に対し柔軟に経済的に対応することが可能である。

建築としては、小屋から大きな倉庫、そしてビルまで、非常に展開性と汎用性のある作り方を示したこのプロジェクト。
それにより出来たこの環境やエリアが、今後「歯科医院であることを越えて」どんな「!」を生んでいくのかが楽しみでならない。

■建築概要

題名:SDC PLUS / 燕の歯科医院 PLUS
所在:新潟県燕市
用途:歯科医院
設計:東海林健建築設計事務所 担当/嶋田貴之
構造設計:田中哲也建築構造計画 担当/田中哲也
施工:株式会社池田組 担当/河田拓実
種別:新築
構造:木造
規模:91.1㎡
竣工:2021年5月
撮影:藤井浩司(toreal)

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

折版屋根淀川製鋼所

外装・床アプローチ・テラス床

ウッドデッキ t=20 セランガンバツ木村物産

内装・床診療室床

ウッドデッキ t=20

内装・壁診療室壁

PB t=12.5+EP塗装

内装・天井診療室天井

構造用合板 t=9+EP塗装

外構・壁

ウッドデッキ t=20 セランガンバツ木村物産

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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OKDOが設計した、東京・杉並区の「線路のとなりの小さな家」です。
線路沿いの高台に計画されました。建築家は、人が集まる“公”の空間を持つ住宅を目指し、“公”と“私”の出入口を別けて開放的な“サロン”をメインに空間を構成しました。そして、“よそ行き”の場が新しい生活や繋がりを生み出します。

敷地は都内住宅街の高台にあります。
南側隣地には高さ1.2m程の生垣が植えられており、生垣の向こうの崖下には線路が走ります。線路越しの対岸には公園の豊かな緑を借景として臨めます。

建築家によるテキストより

既成の住宅建築の枠組みに不自由を感じていたクライアント夫婦が求めたのは、夫婦各々が独立できる家であること、人が自由に集まることができるパブリックスペースがあること、そしてそこに生まれる新しいライフスタイルでした。

建築家によるテキストより

家の中に、サロンという「よそ行き」「出会い」の場があることで、夫婦が心地よい距離感を保って生活できるようになりました。また、夫婦の子どもや友人がサロンを訪れ、今まで接点のなかった者同士が自然と時間を共有することも頻繁に起こるようになりました。従来の住宅の概念に縛られた不自由な生活を解放すると、自然と新しい生活や繋がりが生まれることを、この建築は実証しています。

建築家によるテキストより

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