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2023.1.27Fri
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2023.1.29Sun
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録

863.75建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録

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建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』がamazonで予約受付中です
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建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビューします。
建築界で大きな注目を集めた表題の論考「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を中心に、設計論「木造進化論」や近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録されています。発売日は2023年2月17日です。本記事の後半には西沢による“あとがき”の全文も掲載しています。【ap・ad】

建築家・西沢大良による伝説的テキスト、待望の書籍化なる!

困難な時代の試練にわれわれはどう立ち向かうべきか。
人口流動性、メガスラム、環境・生態系、食料・エネルギー、震災、パンデミック、戦争……、あらゆる問題はすでに出尽くした。
まもなく、いまだ人類が見たことのない、新しい都市の形態が誕生するだろう――。

発表されるや建築界で大きな注目を集め、いまや伝説的テキストとなった「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を書籍化するもの。「9か条」を中心に、主要な設計論である「木造進化論」や作品写真のほか、近年書かれたテキスト、インタビューや談話などを選りすぐり収録。西沢大良の思考と、「9か条」をよりよく理解するための一冊である。

リリーステキストより

以下に、プレビュー画像を掲載します。


建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』のプレビュー画像

以下の写真はクリックで拡大します

建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録

建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』がamazonで予約受付中です
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【目次構成】

第1章 現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥
1―新型スラムの問題・人口流動性の問題
はじめに1──若い読者へ 
はじめに2──1990年代後半以降
はじめに3──1960年代の近代都市批判
はじめに4──近代化のパッケージ
近代都市の9つの欠陥
第1条―新型スラムの問題
第2条―人口流動性の問題 

2―ゾーニングの問題
はじめに5──質問に答える 
Q1 近代都市の定義とは?
Q2 なぜ人口流動性という視点が必要か?
Q3 今後の都市計画を誰が行うかという、計画主体についての見解は?
Q4 今日の国内都市の人口問題についての見解は?
第3条―ゾーニングの問題

第2章 木造進化論 木造による現代建築のつくり方
0―はじめに:なぜ木造なのか
1―進化の法則
2―屋内空間の進化
3―壁とスラブの進化
4―屋外空間の進化
5―終わりに:なぜ組成なのか

第3章 談話・エッセイ(2006~2022)
近代都市の根拠
ニューヨーク
西ベルリン・東ベルリン
メガスラム —中南米・アジア・アフリカのスラムに通ったホルヘ・アンソレーナ
80年代の原広司
70年代の磯崎新
90年代末の伊東豊雄 ―せんだいメディアテークについて
東日本大震災について1 
東日本大震災について2 ―建築論を読む
東日本大震災について3 ―軍事技術と民生技術
新型ウイルスについて1 ―治療的・医療的な建築
新型ウイルスについて2 
新型ウイルスについて3
家ならざるもの
もうひとつの近世都市
21世紀の戦後住宅
設計の原風景
建築を体験する
高校生への手紙

リリーステキストより

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あとがき

第1章「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を雑誌『新建築』に連載したのは12年前である(2011~2012年)。その後、続編のための執筆時間をうまくつくれなくなり、長らく連載を休止していたところ、今回、オーム社の三井渉さんから書籍化を薦められ、未完のまま刊行することになった。

この連載は発表当時から反響が大きく、海外から面会に来る専門家がしばらく続いたり(中国、中米、中東)、国内のいくつかの大学から「9か条」全体の講義を求められたり、未完のまま別の雑誌に転載されたりした。それらのリクエストをしてきた人びとは、その多くが30〜40代の設計者や計画者で、筆者がこの連載を読んでほしいと考えていた読者層の方々だった。ゆえに筆者としては、連載を休止している罪滅ぼしのつもりで、彼らのすべてのリクエストに応えてきた。この12年間は執筆の代わりに対面で、「9か条」全体をさまざまな場所で喋り続けてきたようなものである。

実際に対面で説明するうちに、「9か条」のどこが彼らの興味をひいたのかーーどこが従来の都市論と違ったのかーーに画点がいくようになった。もともと筆者の都市論は、いくつかの根本的な「区別」を行うことによって議論を展開しているが、そこに彼らの興味が集中していたからだ。

集落/都市、内部的/外部的、短期的/長期的、可逆的/不可逆的、1960年代/1990年代、G7/G20、軽工業/重工業、近世都市/近代都市、バロック式都市計画/近代都市計画、産業資本主義/産業革命、旧型スラム/新型スラム、人口定着性/人口流動性A型およびB型、階級的/機能的、等の「区別」である。なぜ筆者がこうした「区別」を考えたのかといえば、「近代都市の次」(現代都市)に関して空想的な議論を避けたかったためだ。これらは従来の都市論においては必ずしも重視されてこなかったとしても、「近代都市の次」(現代都市)を対象化しようとする場合には欠かせないと思う。

この一連の「区別」を理解した人は、未知の都市的事象について価値判断を下せるようになるだろうし、ひいては「近代都市の次」について考察を進めることができるだろう。逆にこれらを無視すると、「近代都市の次」について空想することになるか、あるいは一種の思考放棄にーー近代都市を続けるほかないという思考放棄にーー陥ってしまう恐れがある。その意味では、この一連の「区別」を重視したことが、「9か条」の生命線だったと思う。未完の連載を書籍化するにあたり、この一連の「区別」がどこまで有効なのかを、読み手の方々に検証していただきたいと考えている。

第2章「木造進化論」は「9か条」の連載前に書き終えた建築論である(2010年)。筆者の中では別の問題意識で書いたという記憶があったが、三井さんから両者の共通性や補完性を指摘され、「9か条」を建築論の側から補うべく本書に収録することにした。

「木造進化論」に書いた内容は、筆者がはじめての公共建築を木造で設計していた20年前(2002〜2004年、砥用町林業総合センター)に端緒を思いつき、教会を木造で設計していた15年前(2006〜2008年、駿府教会)にほぼ結論に達したもので、自分の設計作業の中から想定外の建築論が現れたという意味で、特別の思い入れがある。

ひとつだけ種明かしをすると、2000年代半ばだった当時、海外のいくつかの国で、新しい木造建築をめざす技術開発がはじまっていることに、筆者は気づいていた(北欧、スイス、オーストリア、カナダ)。また、彼らが日本の木造の未来に脅威を感じていることにも、筆者は気づいていた(先に挙げた筆者の2作品が海外で評価されたのはそのためだ)。ちょうど各国で化石燃料から自然再生エネルギーへのシフトがはじまっていた時期であり、彼らはそれに呼応するように、近代建築から現代的な木造建築へのシフトを唱えていた。そこまでは賛同できたのだが、彼らのシンポジウムや展覧会に出てみると、技術的には面白い試みをしているのに、肝心の設計段階で近代建築の常識を不用意にもち込んだ仕事が多く、結果として「木目のついた近代建築」とでもいうべきものがつくられていた。筆者がやったのは、本当に近代建築では実現できない空間を日本の木造建築で追求するとどういう建物になるのか、またそれがどんな建築思想を生み出すのかを、はっきりさせることだった。

第3章は「9か条」や「木造進化論」の前後に発表した談話やエッセイである(2006〜2022年)。どれも自発的にテーマを決めたわけではなく、その都度与えられたテーマに反応したにすぎないが、読み方によっては「9か条」や「木造進化論」を補うものとして読めるため、そうした部分を抜粋して収録した。

特に2012年以降の談話やエッセイは、日本を揺さぶった事件(東日本大震災と原発問題、発展途上国のようなオリンピック開催と戦時体制への移行、新型ウイルスの黙殺と感染拡大、高齢化社会や長寿命化社会など)について意見を述べており、若い方々には読みやすいかもしれない。第1章や第2章にとっつきにくいという方は、第3章から読んでもらえばそれなりの収穫はあると思う。

なお、第1章・第2章は初出の原文のままとし、大きな修正を行わないようにした(誤字脱字や小見出し追加等を除く)。第3章に収録したものも初出の原文のままだが、一部の原稿については段落の組み替えや削除、発言の省略などを行い、「9か条」の内容を補った。

西沢 大良

『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』あとがきより

建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録

■書籍概要
現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥
西沢大良 著
四六判、並製、320p、1C(一部4C)刷
定価2420円(本体2200円+税)
ISBN:978-4-274-22999-2
2023年2月17日発売


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    トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案2階、ライブラリー photo©阿野太一

    トラフ建築設計事務所が設計した、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」です。
    元廃校の体験型施設です。建築家は、“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計しました。また、施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案しました。施設の公式サイトはこちら。

    スキンケア製品を扱う、ナチュラルサイエンス・ナチュラルアイランドが運営する「ナチュの森」内に開設した「自然と科学のミュージアム 森の工舎」の設計を手掛けた。

    建築家によるテキストより

    北海道南西部に位置する倶多楽湖の湧水を使った化粧品工場と、地元住民に開かれたガーデンを持つ広大な敷地内に建つ、廃校となった中学校をリノベーションして森の工舎として再生する。当時の学校の面影を残しながら、科学のものさしを通して自然の不思議を発見する感動を子供から大人まで体験できる複合施設に刷新することで、知的好奇心をかき立てるような空間が求められた。

    建築家によるテキストより

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    2023.01.27 Fri 15:21
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    OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図

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    OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図 image©OMA by Alessandro Rossi
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    OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンがコンペで勝利した、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画です。
    世界最古の古代エジプト文化博物館を改修する計画です。建築家は、度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案しました。そして、地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図しています。施設の公式サイトはこちら。

    こちらはリリーステキストの翻訳です

    OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンが、トリノのエジプト博物館の改修コンペに勝利

    OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレアス・カラバナスは、世界最古の古代エジプト文化博物館であるトリノのエジプト博物館の改築コンペに勝利しました。この設計では、既存の美術館の中に「エジプト広場」と呼ばれる屋根付きの中庭を新たに設け、一連の都市型ルームをつなげることで、文化空間をすべての人に開放しています。

    1824年に設立されたエジプト博物館は、コレジオ・デイ・ノビーリ内にあります。そして、展示室、科学アカデミー、中庭からなる複合施設です。過去2世紀にわたる要求の変化により、美術館の建築は何度も変更され、公共エリアは街の他の部分から遮断されました。

    OMAのマネージングパートナーである建築家のデイヴィッド・ジャーノッテンは言います。
    「中庭を持つエジプト博物館は、歴史的にトリノの主要な市民生活の場であした。私たちのチームは、博物館の公共性を回復し、トリノの公共空間のネットワークに再び統合することが重要であると考えています。現在の美術館のパブリックエリアを再編成し、エジプト博物館と街が共有するあらゆるアクティビティの場となるエジプト広場を実現したのです」

    デザインは、それぞれ独自のスケール、機能、品質を持つ6つの特徴的な都市型ルームで定義されています。美術館の中心となる最も大きな都市の部屋は、エジプト広場です。中央の脊柱(スパイン)は、6つの都市型展示室と、アカデミア通りとドゥーゼ通りに面した美術館の両エントランスをつないでいます。ドゥーゼ通りに面した現在のファサードには新たな開口部が設けられ、美術館とエジプト広場に人々をさらに引き込んでいます。6つの都市型ルームは、美術館の展示品にインスパイアされた1階のパターンを共有し、視覚的な連続性を持たせています。

    エジプト広場は2層の多機能な中庭で、美術館のオリジナル建築と時間をかけた介入の痕跡を展示しています。美術館の改築により閉鎖されていたレベル0の中庭の歴史的な複数の開口部が再び開かれ、公共空間と街とが再びつながりました。レベル-1には、エジプトの庭園とイベント・学習スペースがあります。ここでは、2010年の改修以来、隠されていたコレジオ・デイ・ノビーリのオリジナルファサードが公開されています。中庭の上部には、透明なキャノピーがあります。アルミニウムを張った鉄骨の構造グリッドは、雨水の収集、換気、照明のための装置であり、美術館のサステナビリティへの意欲に応えています。

    OMAのプロジェクト・アーキテクトであるアンドレアス・カラバナスは言います。
    「私たちは、エジプト広場を、美術館の歴史のさまざまな層を明らかにするパリンプセスト(※羊皮紙の写本)として構想しています。このアプローチにより、建築に一貫性を取り戻し、美術館に明晰なアイデンティティを与えるとともに、施設の新たなニーズを満たすことができるようになったのです」

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    OMAイタリアデイヴィッド・ジャーノッテンリノベーション美術館・博物館
    2023.01.27 Fri 08:20
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    2023.1.26Thu
    • 蘆田暢人建築設計事務所による、東京の住宅「葛飾の趣居」。施主宅の斜向かいの敷地に計画。“都市における別荘”の様な存在で、趣味等を楽しみ友人を招く為の様々な場を内包。各階を繋ぐ階段等を作り込んで一般的な家とは“少し異なる空間の様相”を生み出す
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    2023.1.29Sun
    • 平田晃久のチームが、国立台湾大学の芸術文化施設の設計コンペに勝利。最終候補にはSANAAのチームやザハ事務所のチームも。各者の提案書も公開

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