SHARE 二俣公一 / ケース・リアルによる、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」。商業施設内の“四角い”区画に計画。ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案。製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える
二俣公一 / ケース・リアルが設計した、中国・四川省の「イッセイ ミヤケ 成都SKP」です。
商業施設内の“四角い”区画に計画されました。建築家は、ブランドの“世界観”の可視化を目指し、円形の“ガラスウォール”と“ハンガーラック”で中心性のある空間を考案しました。そして、製品を“空間の主体”として扱うと共に機能性も叶える事が意図されました。店舗の公式ページはこちら。
「ISSEY MIYAKE」のコレクションラインを、シンプルな円形のガラスウォールで浮かび上がらせることを考えた。
計画地は、中国・四川省の省都・成都市で進められている成都SKPプロジェクトの一角で、単純な四角い空間の中に、大きな円形のガラスウォールとハンガーラックをレイアウトした。
そして円形の外側に生まれたそれぞれのブランクには、各種ディスプレイやカウンター、フィッティングエリアなどを配置。明快な中心性のある空間をつくることによって、ブランドの世界観を強調すると共にスムーズな動線と機能配置を確保した。
真っ白な空間に鏡面仕上げのフレームとガラススクリーンを組み合わせ、イッセイ ミヤケのアイテムそのものが空間の主体となるよう意識した。
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以下、建築家によるテキストです。
世界観を浮かび上がらせるガラスウォール
「ISSEY MIYAKE」のコレクションラインを、シンプルな円形のガラスウォールで浮かび上がらせることを考えた。
計画地は、中国・四川省の省都・成都市で進められている成都SKPプロジェクトの一角で、単純な四角い空間の中に、大きな円形のガラスウォールとハンガーラックをレイアウトした。
そして円形の外側に生まれたそれぞれのブランクには、各種ディスプレイやカウンター、フィッティングエリアなどを配置。明快な中心性のある空間をつくることによって、ブランドの世界観を強調すると共にスムーズな動線と機能配置を確保した。
真っ白な空間に鏡面仕上げのフレームとガラススクリーンを組み合わせ、イッセイ ミヤケのアイテムそのものが空間の主体となるよう意識した。
■建築概要
計画地:中国四川省成都市
用途:ブティック
計画種別:内装設計
クライアント:ISSEY MIYAKE
設計:ケース・リアル 担当/二俣公一、大仁田雄輝、有川靖
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
施工:上海曲星建築装飾有限責任公司
計画面積:109.3㎡
計画期間:2022年3月~2022年12月
写真:ISSEY MIYAKE
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | スラブのうえ モルタル金ゴテ押さえ 防塵塗装 |
内装・床 | フィッティング床 | モルタルレベル調整のうえカーペット貼 |
内装・壁 | 壁 | PB12.5二重貼 AEP [白] ツヤ消し |
内装・天井 | 天井 | PB12.5二重貼 AEP [白] ツヤ消し |
内装・建具 | パーティション | 強化ガラス 飛散防止フィルム貼 |
内装・造作家具 | カウンター・ベンチ | 木工下地 人工大理石貼 [コーリアン] |
内装・家具 | ハンガー | SUS丸パイプ鏡面 |
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The concept for this project involves using a simple circular glass wall to highlight the collection line of “ISSEY MIYAKE”.
The location of the project is a corner of the Chengdu SKP project in Chengdu, the capital of Sichuan Province in China.
The design features a large circular glass wall and hanger rack layout within a simple square space. Various displays, counters, and fitting areas were placed around the outside of the circular space.
By creating a clear and central space, the design emphasizes the brand’s message while also ensuring smooth movement and functional placement.
To achieve this, a combination of mirror-finished frames and glass screens were used in a completely white space, with a focus on the ISSEY MIYAKE items themselves as the main element of the atmosphere.
ISSEY MIYAKE SKP CHENGDU
Location: Chengdu, China
Use: Boutique
Type of Project: Interior
Client: ISSEY MIYAKE
Design: Koichi Futatsumata, Yuki Ohnita, Yasushi Arikawa(CASE-REAL)
Construction: SHANG HAI QUXING BUILDING DECORATION CO., Ltd.
Lighting Plan: Tatsuki Nakamura (BRANCH LIGHTING DESIGN)
Floor Area: 109.3m2
Period: Mar 2022 – Dec 2022
Photo: ISSEY MIYAKE