松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所 が設計した、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」です。
生活道路にある門塀の計画です。建築家は、此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列しました。そして、視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供します。
西巣鴨西方寺の門塀デザイン。
此岸と彼岸の美しく曖昧な境界をつくるため、寺宝である「二代目高尾太夫の銅鏡」と寺のマスコットである「見返り招き猫」の掛け合わせから着想し、片面だけを緑青仕上げとして135°ひねった1.2mm厚の銅板を約20mに渡り140枚並べた。
緑青の色合いは、左端から右端に向かって緑から青へとグラデーショナルに切り替わっている。
薄い銅板を、着色ではなく化学反応によって繊細に発色させることができたのは高岡の銅板工場:モメンタムファクトリー・Orii ならではの技術である。
立ち位置や体の向きによって門塀の表情が大きく変化するため、境内を出入りする人だけでなく、前面道路を往来する街歩きの人々にも特別な体験をもたらす仕掛けとなっている。
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松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
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松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
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松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
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松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 境内 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 境内 photo©太田拓実
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 配置図兼平面図 image©松島潤平建築設計事務所
松島潤平建築設計事務所による、東京・豊島区の「西巣鴨 西方寺銅門塀」。生活道路にある門塀。此岸と彼岸の“美しく曖昧な境界”を求め、寺に関わる“銅鏡”と“見返り招き猫”から着想して片面緑青仕上の“銅板”を“捻り”並列。視点で変化する表情が道行く人々にも特別な体験を提供 image©松島潤平建築設計事務所
VIDEO
video©塩見徹
以下、建築家によるテキストです。
西巣鴨西方寺の門塀デザイン。
此岸と彼岸の美しく曖昧な境界をつくるため、寺宝である「二代目高尾太夫の銅鏡」と寺のマスコットである「見返り招き猫」の掛け合わせから着想し、片面だけを緑青仕上げとして135°ひねった1.2mm厚の銅板を約20mに渡り140枚並べた。
緑青の色合いは、左端から右端に向かって緑から青へとグラデーショナルに切り替わっている。
薄い銅板を、着色ではなく化学反応によって繊細に発色させることができたのは高岡の銅板工場:モメンタムファクトリー・Orii ならではの技術である。
立ち位置や体の向きによって門塀の表情が大きく変化するため、境内を出入りする人だけでなく、前面道路を往来する街歩きの人々にも特別な体験をもたらす仕掛けとなっている。
■建築概要
所在地:東京都豊島区西巣鴨 西方寺
主要用途:門塀
工事種別:新築
設計監理:松島潤平建築設計事務所
担当:松島潤平、立石遼太郎、福田俊
構造監修:平岩構造計画
照明計画:岡安泉照明設計事務所
銅板・フレーム製作:モメンタムファクトリー・Orii
基礎・外構施工:デザーゴ
コーディネイト:TETOTETO Inc.
サイン:齊藤智法
設計期間:2018年8月~2021年5月
施工期間:2021年6月~2022年10月
写真:太田拓実
動画:塩見徹
Gate wall design of Nishi Sugamo Saihoji Temple.
To create a beautiful and ambiguous boundary between this life and afterlife, we laid up 140 1.2mm-thick copper plates, patina-finished on only one side and twisted 135°, over 20 meters.
This design was inspired by the combination of the temple’s treasure “the bronze mirror” and the temple’s mascot “the beckoning cat”.
The patina shades are graduated from green to blue according to the left edge to the right edge.
It is a technique unique to “Momentum Factory Orii” that allows the thin copper plate to be delicately colored development by chemical reaction instead of painting.
The expression of the gate wall changes greatly depending on the position and orientation of the body, so this gate works as a device that brings a special experience not only to those who enter the precincts, but also to people walk through the alley.
Location: Nishi sugamo SAIHOJI, Toshima-ku, Tokyo
Principal use: Temple Gate Wall
Category: New Construction
Design and Supervision: JP architects (Matsushima-JP / Ryotaro Tateishi / Suguru Fukuda)
Structural Design: HSC
Lighting Design: Izumi Okayasu Lighting Design Office
Copper plate and Frame production: Momentum Factory Orii
Foundation and External work: DESERGO
Coordinate: TETOTETO Inc.
Sign Design: Tomonori Saito
Design Period: 2018.08 – 2021.05
Construction Period: 2021.06 – 2022.10
Photo: Takumi Ota
Video: Toru Shiomi