塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 新築(チャレンジショップ)棟、外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 新築(チャレンジショップ)棟、スペース4からスペース5を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 改修(テレワーク)棟、1階、フリースペース photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 改修(テレワーク)棟、2階、オフィス4 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエ と下村正樹建築設計事務所 が設計した、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」です。
歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設です。建築家は、エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計しました。また、新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造られました。施設の公式ページはこちら 。
国東市は、神仏習合の地として歴史や文化の影響が残る国東半島の東部に位置する。
また、瀬戸内海に面した瀬戸内気候で、大分空港を有する玄関口でもある。その中心市街地である鶴川地区は、敷地の正面に位置する櫻八幡神社を中心に商店街として栄えていたが、近年の衰退に対しこれからのまちのあり方を模索する事業が進められている。
拠点施設は、その実践となるプロジェクトである。市が保有する旧診療所の古民家と隣接する休閑地を計画敷地としながら、石垣など歴史的な遺産が点在する周辺エリアとの連携を求められた。また、空港利用者を市内へ誘導するためのテレワーク機能や起業を支援するためのチャレンジショップ、敷地に隣接するアート作品* を核とした観光拠点としての交流スペースなど、これらを複合し相乗効果を図っていった。
敷地は、里道をはさんで新築(チャレンジショップ)棟と築120年の古民家を改装した改修(テレワーク)棟の2区画に分かれ、その間を屋根付きの歩廊でつなげている。配置は歩廊を参道に見立て、神社の配置を参照することで地域との親和性を持たせた。
新築棟は、2,730×2,730mmの格子状の空間で、出店の規模に合わせて区画が変更できるよう建具で仕切られている。改修棟は1階の床組を撤去し、構造補強を兼ねた土間コンクリートを新設した。また天井仕上げを無くすことで、吹き抜けを介した空気の循環や光の伝搬など建物全体の環境に流動性を持たせた。新築棟のプレカットと金物による現代的な木造と、改修棟の荒々しい丸太や角材による原初的な木造を同時に体験できるのは、地域の歴史を横断する建築ともいえる。
敷地の外から見た新築棟と改修棟
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塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 鳥瞰 photo©下村正樹建築設計事務所
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 敷地外から新築棟を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 敷地外から改修棟を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 敷地外から新築棟を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 駐車場からの外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
新築(チャレンジショップ)棟
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塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る アプローチ photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 屋外歩廊 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 新築(チャレンジショップ)棟、外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る スペース5 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 架構 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 新築(チャレンジショップ)棟、スペース4からスペース5を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る スペース3とスペース4、使用時の様子 photo©塩塚隆生アトリエ
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る スペース5、使用時の様子 photo©塩塚隆生アトリエ
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 屋外歩廊から改修棟を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 外観、夕景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 外観、夜景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
改修(テレワーク)棟
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塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 外観、夕景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 1階、交流スペースからデジタルギャラリーを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 1階、交流スペース photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 1階、交流スペース photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 1階、交流スペースから観光案内所を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 1階、フリースペース photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 改修(テレワーク)棟、1階、フリースペース photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 1階、フリースペース photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 2階、廊下 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 2階、廊下 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 2階、ホール photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 改修(テレワーク)棟、2階、オフィス4 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
図面
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塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 広域配置図 image©塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 配置図兼平面図 image©塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 新築棟断面図 image©塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 改修棟断面図 image©塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 構造モデル図 image©塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所
塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る 部分断面詳細図 image©塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
120年の歴史を横断しながら、完成を求めない成長していく建築へ
国東市は、神仏習合の地として歴史や文化の影響が残る国東半島の東部に位置する。
また、瀬戸内海に面した瀬戸内気候で、大分空港を有する玄関口でもある。その中心市街地である鶴川地区は、敷地の正面に位置する櫻八幡神社を中心に商店街として栄えていたが、近年の衰退に対しこれからのまちのあり方を模索する事業が進められている。
拠点施設は、その実践となるプロジェクトである。市が保有する旧診療所の古民家と隣接する休閑地を計画敷地としながら、石垣など歴史的な遺産が点在する周辺エリアとの連携を求められた。また、空港利用者を市内へ誘導するためのテレワーク機能や起業を支援するためのチャレンジショップ、敷地に隣接するアート作品* を核とした観光拠点としての交流スペースなど、これらを複合し相乗効果を図っていった。
敷地は、里道をはさんで新築(チャレンジショップ)棟と築120年の古民家を改装した改修(テレワーク)棟の2区画に分かれ、その間を屋根付きの歩廊でつなげている。配置は歩廊を参道に見立て、神社の配置を参照することで地域との親和性を持たせた。
新築棟は、2,730×2,730mmの格子状の空間で、出店の規模に合わせて区画が変更できるよう建具で仕切られている。改修棟は1階の床組を撤去し、構造補強を兼ねた土間コンクリートを新設した。また天井仕上げを無くすことで、吹き抜けを介した空気の循環や光の伝搬など建物全体の環境に流動性を持たせた。新築棟のプレカットと金物による現代的な木造と、改修棟の荒々しい丸太や角材による原初的な木造を同時に体験できるのは、地域の歴史を横断する建築ともいえる。
新築棟は、木造のスケルトンに建具を設けただけの極めて簡素な建築である。かつ、部材の取り換えや分解・将来的な解体可能性までを視野に入れている。これは事業の出発点が仮設的な建物であったことや、設計段階では利用形態が流動的で、あまり作り込まず可変性が必要だと考えたためである。
施設はこの3月に完成し運営は来年から始まる。その間に、使い方や運営の仕組みづくりをエリアコーディネーターが主導して、実際の建築空間でのワークショップや説明会、実験的な店舗や展示を行いながら、建築を育てていく試みがなされている。 (塩塚隆生、下村正樹)
*国東半島全体にアート作品を点在させる国東半島カルチャーツーリズム推進事業の作品
■建築概要
題名:鶴川商店街周辺拠点施設
所在地:大分県国東市鶴川
主用途:事務所・店舗
設計・監理:
塩塚隆生アトリエ 担当:塩塚隆生、古庄恵子、村本有佳理、下村正樹建築設計事務所 担当:下村正樹
構造:BEYOND ENGINEERING 担当:木村洋介(新築棟)、建築食堂 担当:白橋祐二(改修棟)
電気設備:AES設計
機械設備:エス・ケイ設計
施工:菅組
敷地面積:3,671.91㎡
───
新築棟
構造:木造
階数:地上1階
建築面積:251.02㎡
延床面積:177.66㎡
───
改修棟
構造:木造
階数:地上2階
建築面積:352.01㎡
延床面積:478.14㎡
───
設計:2022年8月~2022年10月
工事:2022年11月~2023年3月
竣工:2022年3月
写真:YASHIRO PHOTO OFFICE
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 外装・屋根 新築棟 屋根 ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き
外装・屋根 改修棟 屋根 既存瓦葺き
外装・壁 新築棟 外壁 FRP波板 (タキロンシーアイ )
外装・壁 改修棟 外壁 ヒノキ縁甲板+木材保護塗装
ガルバリウム鋼板 小波板
内装・床 新築棟 床 土間コンクリート金コテ+防塵塗装
内装・床 改修棟 床 土間コンクリート金コテ+防塵塗装
ヒノキ無垢フローリング
ビニルタイル:ファブテックタイル (東リ )
内装・壁 新築棟 壁 FRP波板 (タキロンシーアイ )
内装・壁 改修棟 壁 構造用合板t12+OS塗装
ラワン合板t5.5+OS塗装
内装・天井 新築棟 天井 構造用合板現し
内装・天井 改修棟 天井 既存小屋組現し
外構・床 床 土間コンクリート洗い出し
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