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2023.11.22Wed
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2023.11.23Thu
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す
photo©John Gollings, courtesy of MPavilion

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architecture|feature
安藤忠雄パヴィリオンオーストラリア図面あり
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion

安藤忠雄が設計した、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」です。
建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品です。建築家は、人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案しました。そして、人間の想像の原点となる“余白”を生み出しました。2024年3月28日まで公開されています。MPavilionの公式サイトはこちら。

メルボルンの人々の心のオアシス、ビクトリア公園の「緑」の只中に永遠に残る風景をつくる。
物質それ自体や形式ではなく、記憶として、人々の心の中で永遠に生き続ける風景だ。

建築家によるテキストより

必要なのは、「母なる自然」に対峙するべく、徹底してモノを削ぎ落した、無地のキャンバスのような「余白」の建築である。
そんな空間の純度を獲得するために、
古代エジプトの時代から、地上に秩序をもたらすための唯一無二の手段であった幾何学、古ギリシアで、哲学の言葉となった原初の幾何学形態を用いる。
人間の理性の表徴、その創造の原点たる〇と□からなる「余白」の建築だ。

建築家によるテキストより

その「余白」に光や風が引き込まれたとき、空間に生命が吹き込まれる。
その「余白」で異なる個が集い出会うとき、対話という最も刺激的なハプニングが起る。
その「余白」が大地の緑に溶け込むとき、現れるのは境界のない創造の小宇宙である。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©John Gollings, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
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安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
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安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
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安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す photo©Rory Gardiner, courtesy of MPavilion
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す image©安藤忠雄建築研究所
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す image©安藤忠雄建築研究所
安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す image©安藤忠雄建築研究所

以下、リリーステキストです。


ナオミ・ミルグロム財団の代表的なイニシアチブであるMPavilionでは、第10版の節目に、プリツカー賞受賞歴を持つ世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏設計のパビリオンが11月16日にクイーン・ビクトリア・ガーデンズでオープンします。安藤氏が設計したMPavilion第10版は、同氏のオーストラリア初の作品であり、同氏ならではの自然の中での印象的な幾何学的要素の導入と、正確かつ確実なコンクリートの使用が表現されています。パビリオンのオープンと同時に5か月間のデザインフェスティバルも始まり、公共プログラムとして150以上のイベントが催されます。イベントはすべて入場無料です。2014年より始まったMPavilionフェスティバルは、オーストラリア最大の集客数とインパクトを誇る祭典の一つへと成長し、9回目となった前回は35万人以上が訪れました。

「毎回、建築的ビジョンが現実のものとなり、発想豊かな建築家が作り出した斬新な空間を皆さんに直接体感してもらうのは、素晴らしい瞬間です」と、MPavilion理事のナオミ・ミルグロム ACは述べています。「安藤忠雄氏は、メルボルンに象徴的で新しい場所を作り出しました。このパビリオンは、都市の喧騒から一時逃れることのできる瞑想的な空間と、フェスティバルを見に来る人たちのクリエイティブな発見と活気ある対話を生み出す場所の両方の機能を持ちます。」

メルボルンの文化と植物園が集まる地区に位置するMPavilion第10版は、自然と調和した空間を作り出し、公園と訪問者とのつながりの一部となる、記憶に残る構造物です。MPavilion第10版では、中央のコンクリート柱の上に、アルミニウムで覆われた14.4メートルの大きな円形状のキャノピーが置かれています。ずらして配置した2つの四角形は、パビリオンの中央につながる2つの入り口を形成しています。そして、長さの異なるコンクリートの壁がスペースを部分的に囲み、塀に囲まれた伝統的な日本庭園を思わせる静寂な安らぎの空間を創り出しています。北側と南側のそれぞれの壁伝いにのびる長い開口部(約17m x 0.225m)は、メルボルンのダウンタウンと公園の景色を縁取り、市街とクイーン・ビクトリア・ガーデンズの豊かな緑をMPavilion第10版の内側へとつなぎます。壁の内側は、半分が舗装され、もう半分はパビリオンのキャノピーや空、市街、周囲の自然を映し出す反射プールとなっており、幾何学的な形状と対称性をより強調しています。

「オーストラリアで最初のプロジェクトを完成できたこと、今夏のメルボルンの文化生活で重要な役割を果たす生きた建築を作れたことを、光栄に思います」とMPavilion第10版の建築家、安藤忠雄氏は述べています。「皆さんがここを訪れた時には、心にこの空間を内包し、感覚を研ぎ澄ませて光と風を感じ、この空間と共に触れ合ってほしいと思います。自然、自身、他者との調和を経験していただきたいです。」

MPavilion第10版は11月16日に公でのセレモニーをもって正式にオープンします。スモーキング・セレモニー、Wurundjeri Woi Wurrung族長老のUncle Dave Wandin氏とBoon Wurrung族長老のN’arweet Dr Carolyn Briggs AM氏が共同で開催するウェルカム・トゥ・カントリー、そしてMPavilion理事ナオミ・ミルグロム ACやその他の来賓の挨拶が行われます。また、ヨタ・ヨタの有名ソプラノ歌手兼作曲家であるDeborah Cheetham Fraillon AO氏による「Wominjeka Song Cycle」10曲目が、Dhungala子ども合唱団によって斉唱されます。当日の夜には、オーストラリアの太鼓合奏団Taikozによるパフォーマンスも行われます。

オープン後最初の週末は、安藤氏のMPavilionに関連したクリエイティブな催しが多数開催されます。入場者は、MPavilion、メルボルンのModern Quilters GuildおよびStudio Ongaratoのコラボレーション活動「MPavilionキルトチャレンジ」により制作された個性的なキルトを借りることができます。キルトはそれぞれ、安藤氏の建築にインスピレーションを受けた作りとなっています。また、デザイナーのThomas Pavitte氏は、《Geometry in Perspective》を展示。これは、窓からソーシャルメディアの画像を見るように建築とその周辺を観察できるというものです。

パビリオン内部には、ブラジル人アーティストJoão Loureiro氏によるアートインスタレーション《Escala de Cinzas (Greyscale)》が展示されます。鑑賞者に灰色のアイスクリームを味わえる体験を提供するもので、現地のジェラートショップPiccolina Gelateriaとのコラボレーションにより、パビリオンの美を見事に反映しています。

最初の週末は、日曜に開催される独創的なファッションイベントで幕を閉じます。2014年に最初のユニフォーム制作委託先となったALPHA60が、Snuff Puppets、Amber McCartneyとコラボレーションし、ファッション、人形劇、パフォーマンスを融合して、安藤氏のオーストラリア初の作品を最もメルボルンらしい形で歓迎します。

制作委託は、例年MPavilionプログラムの中核となってきたイベントです。2014年の初開催から、ナオミ・ミルグロム財団は卓越した建築家やアーティスト、クリエイティブな人々、デザイナーを選出し、各シーズンに新作を制作するよう委託してきました。選出された芸術家たちは、パビリオンをインスピレーションとして用い、シーズンを通して豊かな対話をもたらすような、まとまりのある環境を作ります。10周年となる今回、MPavilionはクリエイティブな人材やアーティストを10組選出し、この節目の回にふさわしい新作を作るよう依頼しました。


安藤忠雄によるステートメント

メルボルンの人々の心のオアシス、ビクトリア公園の「緑」の只中に永遠に残る風景をつくる。
物質それ自体や形式ではなく、記憶として、人々の心の中で永遠に生き続ける風景だ。

必要なのは、「母なる自然」に対峙するべく、徹底してモノを削ぎ落した、無地のキャンバスのような「余白」の建築である。
そんな空間の純度を獲得するために、
古代エジプトの時代から、地上に秩序をもたらすための唯一無二の手段であった幾何学、古ギリシアで、哲学の言葉となった原初の幾何学形態を用いる。
人間の理性の表徴、その創造の原点たる〇と□からなる「余白」の建築だ。

その「余白」に光や風が引き込まれたとき、空間に生命が吹き込まれる。
その「余白」で異なる個が集い出会うとき、対話という最も刺激的なハプニングが起る。
その「余白」が大地の緑に溶け込むとき、現れるのは境界のない創造の小宇宙である。


安藤忠雄の略歴

1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。代表作として、光の教会、ピューリッツァー美術館、地中美術館などがある。受賞歴:1979年《住吉の長屋》でこの年の日本建築学会(AIJ)賞を受賞。以後、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2003年文化功労者(日本)、 2005年国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、2010年ケネディセンター国際芸術委員会(KCICA)芸術金賞、2010年後藤新平賞、2010年文化勲章(日本)、2013年芸術文化勲章(フランス)、2015年イタリア共和国功労勲章、2016年イサム・ノグチ賞を受賞。個展を1991年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で、1993年にポンピドゥー・センターで開催。イエール大学、コロンビア大学、ハーバード大学で客員教授を歴任。1997年から東京大学教授。2003年から東京大学名誉教授。

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    笹田侑志三輪和誠佐野桃子大岩樹生秋山真緩小原七海小金沢健人東京藝術大学青木淳研究室studio arche甲斐貴大建築展菊地敦己青木淳中村竜治
    青木淳の東京藝術大学退任記念展「雲と息つぎ」。同大学敷地内の“陳列館”を舞台に開催。“建築とは何か?”という自問自答を促される展覧会。青木と助手の笹田侑志が学生達と議論した構想を様々な協力も得てDIYで完成させる建物の横に設けられた長い高床の廊下の様なスペース photo©architecturephoto
    青木淳の東京藝術大学退任記念展「雲と息つぎ」。同大学敷地内の“陳列館”を舞台に開催。“建築とは何か?”という自問自答を促される展覧会。青木と助手の笹田侑志が学生達と議論した構想を様々な協力も得てDIYで完成させる1階展示室、ほぼ目線の高さに布の帯が張られている。 photo©architecturephoto
    青木淳の東京藝術大学退任記念展「雲と息つぎ」。同大学敷地内の“陳列館”を舞台に開催。“建築とは何か?”という自問自答を促される展覧会。青木と助手の笹田侑志が学生達と議論した構想を様々な協力も得てDIYで完成させる2階展示室 photo©architecturephoto

    青木淳の東京藝術大学退任記念展「雲と息つぎ ―テンポラリーなリノベーションとしての展覧会 番外編―」です。
    同大学敷地内の“陳列館”を舞台に開催されています。“建築とは何か?”という自問自答を促される展覧会です。また、青木と助手の笹田侑志が学生達と議論した構想を様々な協力も得てDIYで完成させました。会期は2023年11月18日~2023年12月3日。入場料は無料です。展覧会の公式ページはこちら。

    本展は、東京藝術大学美術学部建築科において5年間教鞭を執ってきた青木淳の退任記念展です。青木の研究室では、毎年修士1年が、「テンポラリーなリノベーションとしての展覧会」を企画、実践してきましたが、今回はその「番外編」として青木が主導し、同テーマで開催されるものです。テンポラリーなリノベーションが施されるのは、東京藝術大学陳列館です。

    建築とは、私たちに先立っていまここに存在している環境に対して、想像力をもって働きかけ、私たちの存在の基盤である環境そのものを揺り動かすことと、青木は考えてきました。一見、盤石の存在に見える目の前の環境もまた、それぞれの人の意志によって改変できるし、またそうすることによって、私たちは「自由」になれるものです。建築とは、単に建築物をつくるということよりも広く、環境へのそうした働きかけを指す概念であると考えてきたわけです。

    青木は、大学という場で、実務的な意味での「建築」の基盤となる、概念的な意味での「建築」を後進に伝えようとしてきました。

    東京藝術大学陳列館は、1929年に、岡田信一郎の設計により、大学の展示空間として建てられた建築です。以来そこでは、数多くの展覧会が開催されてきましたが、今回はその陳列館自体を「展示」するものと言えます。展示としてのそのリノベーションは、しかしインスタレーションにより、いつもの陳列館とは異なる陳列館に変貌させるということを目的としたものではありません。そうではなく、いつもは展示を支える背景としてあまり意識されていない潜在的な空間の質を、最小限の手つきで、いつもの陳列館に見出すことを目標としています。

    建築はまた、特定の個人に帰属する「作品」に収束するのとは逆に、多くの人に開かれ広がることを目指すものです。それゆえ、本展では、教育研究助手、修士1年の学生たちはもちろんのこと、菊地敦己、小金沢健人、中村竜治の3人に加わってもらい、主体のさらなる重層化を図っています。

    リリーステキストより

    以下に、アーキテクチャーフォトによるレポートと会場写真を掲載します。

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    笹田侑志三輪和誠佐野桃子大岩樹生秋山真緩小原七海小金沢健人東京藝術大学青木淳研究室studio arche甲斐貴大建築展菊地敦己青木淳中村竜治
    2023.11.22 Wed 19:15
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    【ap job更新】 医療施設と住宅を中心に、日本全国を活動範囲とする「株式会社 平岡建築デザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中

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    【ap job更新】 医療施設と住宅を中心に、日本全国を活動範囲とする「株式会社 平岡建築デザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中りょう矯正歯科クリニック 栃木
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    医療施設と住宅を中心に、日本全国を活動範囲とする「株式会社 平岡建築デザイン」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    株式会社平岡建築デザインでは、大阪オフィスの設計スタッフを募集いたします。

    住宅、医療施設を中心に、オフィスや商業施設、インテリア等、多岐にわたるプロジェクトに携わる設計事務所です。活動範囲は日本全国ですが、最近は海外からもお声がけいただくようになりました。

    2000年の開設時から、着実に業務範囲を広げてきました。個人事務所からのスタートでしたが、スタッフの待遇改善や、将来的に長く事務所が続けられるように2016年に株式会社化しました。現在は設計スタッフ5人、事務スタッフ1人の計6人で協力しあいながら仕事をしています。今後は今までの実績をもとに次の世代につなげていく予定です。

    基本設計から実施、申請、現場監理など一貫して担当し、また構造設計者や設備設計者、照明プランナーやランドスケープ、グラフィックデザイナーなど、多方面の方々と組んで仕事を進めながら、プロジェクトリーダーとしての能力を学んでいただきたいと思います。

    多くの仕事はホームページからの依頼です。あらかじめ実績を見てからの依頼ですので、高い着地点を目指してプロジェクトに取り組める環境です。一つ一つの規模も年々大きくなってきており、新しいチャレンジができ、やりがいを感じていただけると思います。様々な受賞やメディア掲載実績も増えて、社会的な認知度も高くなりました。

    オフィスは地下鉄の最寄り駅すぐです。都心では珍しく、大きく開いた窓から公園の緑を眺められる気持ちの良い環境で、フリーアドレスを採用しています。

    まだまだ発展途上の私たちですが、一緒に取り組んでいただける方を募集します。

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    2023.11.22 Wed 16:20
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    【ap job更新】 福祉施設を中心とし、大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」が、設計スタッフ(正社員・パート)と学生アルバイトを募集中

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    【ap job更新】 福祉施設を中心とし、大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」が、設計スタッフ(正社員・パート)と学生アルバイトを募集中奄美大島世界遺産センター
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    地域づくりの拠点となる建築を一緒に提案していきませんか。

    1)わくわくデザインの視点
    建築からまちを元気にしたい、と考えている事業主様から依頼を受けることが多いのが現状です。
    それぞれの地域は、より複雑化した課題に直面しています。地域の特性や課題を読み解き、事業主様と一緒に、どうあるべきかを考え、わくわくする場が生まれる提案を目指しています。

    そのためには、
    ・人の心を動かすプランニングのあり方
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    の両立が重要であると考えています。

    また、業務の各段階では、以下のことを重視しています。
    ・空間ディテールをイメージさせつつ、計画段階から提案する
    ・設計では、模型検討によりフィジカルな空間を提案する
    ・工事監理では、品質の高い仕上がりを目指す

    2)わくわくデザインで身につくこと
    ・建築にできること、がこれほど効力があるのかと、毎回、感じさせられています。
    ・建築士として社会に貢献できる力を身につけることができるかと思います。
    ・建築士として、必要と考えているスキルは、課題の読み解きと理解、進むべき方向の抽出、プランニング、デザイン化、ディテールのこだわりと考えています。長所をのばし、短所をスタッフ間で勉強できるような業務体制を考えています。
    ・一社会人として必要と思われる、提案力・業務推進力を教授できればと思っています。
    ・各プロジェクトに対して主体的に関わってもらう体制を考えています。

    3)メッセージ
    ・代表・スタッフともに、特徴を活かし合ったチームを目指しています!
    ・将来のビジョンを共有し、それに向かっていくことに必要なことは応援したいと思っています。
    ・業務の中で身につけられることもアドバイスできればと思います。

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    2023.11.22 Wed 14:00
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    武田幸司 / Ginga architectsによる、山形市の住宅「空と軒下の間」。積雪と猛暑が特徴の地域での計画。除雪と日差しへの対応を意図し、諸室を持上げて地上階を駐車や遊びの為の“半外部空間”とする構成を考案。上階は中央に吹抜を設けて“空への意識を高める”一室空間として作る
    photo©小関克朗

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    architecture|feature
    建材(内装・照明)皆本建築工房Ginga architects中村建築武田幸司小関克朗建材(外装・建具)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(外装・床)建材(内装・床)図面あり山形住宅
    武田幸司 / Ginga architectsによる、山形市の住宅「空と軒下の間」。積雪と猛暑が特徴の地域での計画。除雪と日差しへの対応を意図し、諸室を持上げて地上階を駐車や遊びの為の“半外部空間”とする構成を考案。上階は中央に吹抜を設けて“空への意識を高める”一室空間として作る外観 photo©小関克朗
    武田幸司 / Ginga architectsによる、山形市の住宅「空と軒下の間」。積雪と猛暑が特徴の地域での計画。除雪と日差しへの対応を意図し、諸室を持上げて地上階を駐車や遊びの為の“半外部空間”とする構成を考案。上階は中央に吹抜を設けて“空への意識を高める”一室空間として作るピロティから玄関を見る。 photo©小関克朗
    武田幸司 / Ginga architectsによる、山形市の住宅「空と軒下の間」。積雪と猛暑が特徴の地域での計画。除雪と日差しへの対応を意図し、諸室を持上げて地上階を駐車や遊びの為の“半外部空間”とする構成を考案。上階は中央に吹抜を設けて“空への意識を高める”一室空間として作る2階、左:ダイニングキッチン、中:吹抜、右:リビング photo©小関克朗

    武田幸司 / Ginga architectsが設計した、山形市の「空と軒下の間 / 山形の住宅」です。
    積雪と猛暑が特徴の地域での計画です。建築家は、除雪と日差しへの対応を意図し、諸室を持上げて地上階を駐車や遊びの為の“半外部空間”とする構成を考案しました。また、上階は中央に吹抜を設けて“空への意識を高める”一室空間として作られました。

    山形市中心部の密集地に立つ、軒下空間と空いた中庭から、ぽっかりと切り取られた空が見える、平家のボリュームが軽やかに浮かんで見えるような住宅である。

    敷地は、山形城址北東部、2、3階建ての建物や貸駐車場に隣接する山形市の中では街中の建物が混在する密集敷地である。
    眺望が望める環境とはなかなか言い難い。奥に両親が住む母屋があり、手前を貸し駐車場としていた場所へ、住宅を増築する計画である。

    家族分の駐車場としての台数を確保すること(山形では家族一人一台が基本である)、奥の母屋へのアプローチを確保すること、街中でありながらも抜けのある開放的で魅力的なリビングなどを求められた。

    建築家によるテキストより

    私も出身は山形であり、気候条件は肌身をもって重々承知である。冬は雪が多く降り寒く、夏は盆地特有の厳しい暑さになる過酷な気候条件の山形という土地柄のことも考慮し、1階はできるだけガランとしたピロティ形式とし、それ以外の居住空間を2階に持ち上げる建ち方とした。そうすることで、母屋へのアプローチを確保し、家族分の駐車場を確保している。

    建築家によるテキストより

    1階は玄関と寝室空間を最小限に設け、それらのボリュームを柱脚に見立て、ほとんどがピロティになっている。除雪をしなくてよい駐車場空間であったり、暑い日差しから守られた風の抜ける軒下空間は、子供の遊び場やBBQスペースなど第2のリビングと呼べるような豊かな半外部空間が街に開かれている。

    2階ボリュームは、真ん中にぽっかりと余白となる中庭吹き抜けを持つロの字型の形状になっている。外周の開口部を極力絞り高さを低く抑え、真ん中の中庭に高さをだすことで、空への意識を高めるワンルームの空間にしている。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・照明)皆本建築工房Ginga architects中村建築武田幸司小関克朗建材(外装・建具)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(外装・床)建材(内装・床)図面あり山形住宅
    2023.11.22 Wed 07:05
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    2023.11.21Tue
    • 【ap job更新】 大石雅之建築設計事務所が、設計スタッフ (既卒・経験者) を募集中
    • 【ap job更新】 二子玉川を拠点に、住宅から医療福祉施設まで幅広く手掛ける「向山建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • 伊原慶+三角俊喜 / TA+Aによる、東京の「セントラルクリニック世田谷」。崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設。精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案。外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与
    2023.11.23Thu
    • 内藤廣の講演会の動画。自身の建築展「建築家・内藤廣/BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」の開催に合わせて2023年9月に行われたもの

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