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2024.1.26Fri
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五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る
photo©神宮巨樹

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architecture|feature
建材(外装・屋根)稲垣泰ゴローカモクラフトIGArchitectsEQSD一級建築士事務所ModuleX建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・浴室)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)五十嵐理人図面あり神宮巨樹埼玉住宅
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、リビングから玄関側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから寝室を見る。 photo©神宮巨樹

五十嵐理人 / IGArchitectsが設計した、埼玉の住宅「2700」です。
3m×16mの細長い角地に計画されました。建築家は、柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出しました。また、上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性を作ることも意図されました。

間口3m程度、奥行き16mという道路の拡張に伴い切り取られ、残されていた細長い敷地に計画した、若い夫婦二人ための住宅である。長い奥行きを生かし、2.7mという間口の建物だからこそできる、内部空間や外部との関係性をつくりたいと考えた。

建築家によるテキストより

建物は8本の柱でコンクリートの箱を持ち上げる構成になっていて、1階は使い方の固定されない空間、2階はプライベートな空間になっている。敷地の南北と西側の3面は開けていて、多方向から採光を望める環境であることを生かし、建物の4周に開口部を設けた。

建築家によるテキストより

地続きの土間空間から入ったそこは高い壁と大きな柱に囲まれた洞窟のようになっているが、歩を進めるにつれて、内部空間に入り込んでいくのに、開口部が近くなり逆に外部が近くなる。開口部と床の位置によって外部との関係をコントロールできる、自由で開放的なリビングになっている。2階は開口部と天井高さを抑え、開かれた1階とは対比的に、こもれるような空間として、二つの空間が呼応し、引き立てあう状態になれば、と考えた。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観、玄関を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、玄関からLDKを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、玄関からLDKを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、ダイニングの開口部 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、ダイニングの開口部 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、ダイニングからリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、リビングから玄関側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、リビングの開口部 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、LDKから玄関越しに外を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階から2階への階段 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階から2階への階段 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階から2階への階段 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階から2階への階段 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階から2階への階段 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る階段から見る。上:寝室、下:リビング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから階段を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから階段側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから寝室を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから寝室を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、左奥:浴室、中:ホール、右手前:寝室 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、奥:浴室、中:ホール、手前:寝室 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから浴室と脱衣室を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、ホールから脱衣室・浴室を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、浴室 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る2階、手前:浴室、中:ホール、奥:寝室 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観、夜景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る外観、夜景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、ダイニングからリビングを見る、夜景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、リビングからダイニングを見る、夜景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る1階、リビングから玄関側を見る、夜景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る平面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る立面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る断面図 image©IGArchitects

以下、建築家によるテキストです。


間口3m程度、奥行き16mという道路の拡張に伴い切り取られ、残されていた細長い敷地に計画した、若い夫婦二人ための住宅である。長い奥行きを生かし、2.7mという間口の建物だからこそできる、内部空間や外部との関係性をつくりたいと考えた。

建物は8本の柱でコンクリートの箱を持ち上げる構成になっていて、1階は使い方の固定されない空間、2階はプライベートな空間になっている。敷地の南北と西側の3面は開けていて、多方向から採光を望める環境であることを生かし、建物の4周に開口部を設けた。

地続きの土間空間から入ったそこは高い壁と大きな柱に囲まれた洞窟のようになっているが、歩を進めるにつれて、内部空間に入り込んでいくのに、開口部が近くなり逆に外部が近くなる。開口部と床の位置によって外部との関係をコントロールできる、自由で開放的なリビングになっている。2階は開口部と天井高さを抑え、開かれた1階とは対比的に、こもれるような空間として、二つの空間が呼応し、引き立てあう状態になれば、と考えた。

間口2700mmのこの建物では移動空間が生活空間になっていて、点在する家具と床の段差が空間に多義性を持たせている。キッチンの周りはダイニングになるし、少し離れると廊下、もう少し離れるとリビング、というように、空間に明確な境界はなく、相互に影響しあいながら、その体験は外部まで連続していく。

コンパクトな間口ゆえ、外部環境をダイレクトに取り込み、刻々と表情を変えるこの家はRCという強固な構造体でつくられているのに、内部環境はとても柔らかい。天気や温度、日の光をその身に取り込んで、四角い箱の中身は多用に変化していく。

単純な幾何学で構成された建物ながら、重そうな塊を柱で浮かべるという、どこか危うい佇まいがつくる、箱を崩してできる隙のようなものが、外部環境から生活を守る家としての力強い佇まいと、外部環境を柔軟に取り込み内部に豊かな表情を共存させている。

都会のコンパクトな敷地でも、高さや外部との関係性をほんの少し変えるだけで、面積以上の広がりと豊かさをつくりだすことができる、可能性と希望を形にした住宅である。

■建築概要

所在地:埼玉県
用途:戸建ての住宅
設計監理:IGArchitects 五十嵐理人
施工:株式会社稲垣泰ゴロー 稲垣亨
構造:EQSD一級建築士事務所 三崎洋輔
照明:株式会社モデュレックス 長尾懐里
製作金物:カモクラフト 村田進
構造規模:RC造2階建
敷地面積:53.22㎡
建築面積:32.60㎡
延べ面積:65.20㎡
設計期間:2021年12月~2022年9月
工事期間:2022年10月~2023年9月
竣工年:2023年9月
写真:合同会社 神宮巨樹 神宮巨樹

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁壁

コンクリート打放
ガラス

外装・屋根屋根

コンクリート打放+断熱材+塗膜防水

外装・建具建具

木製建具
製作
アルミサッシ

内装・床床

コンクリート打放
フローリング(IOC)

内装・壁壁

ラワン合板染色(オスモカラー)

内装・天井天井

コンクリート打放

内装・キッチンキッチン

マイセット

内装・水廻りトイレ

トイレ(Panasonic)

内装・浴室浴槽

浴槽(フォンテトレーディング)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


This house for a young married couple is built on a long and thin site with frontage of 2.9m and depth of 16m, which was left over as a result of road expansion. By making use of the long depth of the building, relationship with the interior space and the exterior is intended to be made, which could be possible only with a 2.7m frontage.

The structure consists of 8 pillars that lift the concrete box. The first floor can be used flexibly, and the second floor is a private space. South, North, and West sides of the site are open and natural light hits from many directions. Taking advantage of this condition, windows are installed to all four sides of the building. Entering to the floor that connects to the ground, the space feels like inside a cave, with tall walls and large pillars. However, as it goes further inside, windows get closer, and the space feels closer to outside. The relationship between the inside space and outside can be controlled by placements of the floors and windows, which is making the living space free an open planned. In contrast to the first floor, windows, and ceiling height of the second floor is limited to create a cozy space. The intention was to create a state in which these two spaces correspond and complement each other.

In this house with frontage of 2700mm, the moving space is also a living space, and scatted furniture and floor level differences provide ambiguity to the space. Space by the kitchen can be a dining area, a space bit far away from there can be a hallway, and then a living area. In this way, there is no clear separation of the space, but it interacts with each other, and the experience continues further to the outside.

Because of the minimal frontage, the building can take outside environment directly to inside, making soft atmosphere inside even though its structure is made from strong concrete. Atmosphere inside of the box changes in various way by embracing weather, temperature, and natural light.

This building is composed by simple geometry, yet with a floating heavy looking mass that creates seemingly uneasy appearance. The gaps in this building, as if it was pierced by braking part of the box is letting strong appearance of the house that protects living from outside environment and rich expressions created in internal space by flexibly taking in outside elements to coexist. Even though it’s built in a small site in urban area, it is possible to create feeling of openness and richness beyond the actual size of it just by adjusting levels and relationships with outside space. This house shapes possibility and hope in such way.

2700
Project location: Saitama, Japan
Lead Architects: IGArchitects Masato Igarashi
Architecture Firm: IGArchitects
Firm Location: Saitama, Japan
Design Team: IGArchitects
Clients: Yusuke Ando
Engineering: Structure: Yousuke Misaki EQSD
Collaborators: production hardware: Susumu Murata KAMO CRAFT
Construction: Toru Inagaki YASUGORO INAGAKI Inc.
Construction System: Concrete
Finishes: Concrete, Glass
Gross Built Area: 65.20㎡
Completion Year: September,2023
Photo credits: Ooki Jingu

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    五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「市松の家」。住宅街の角地に計画。暮らしの変化に柔軟に応える存在を目指し、諸機能を収めた“大きな壁柱”を対角線上に配置してスラブを片持ちで支える建築を考案。柱と床を行き来して“思い思いの場で生活できる”空間を作る
  • 2023.10.17Tue
    五十嵐理人 / IGArchitectsと五十嵐友子による、東京の住宅「家の躯体」。生活と仕事の境界が曖昧な夫婦の為に計画。大らかで“何処でも仕事ができる”住居を求め、7枚の床がズレながら重なり多様な役割を担う立体的な一室空間の建築を考案。都心に住む現実と小敷地での可能性を形にする
  • 2022.3.24Thu
    池田隆志+池田貴子 / design itによる、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築を目指す
  • 2021.11.29Mon
    照内創+SO&CO.による、東京・葛飾区の住宅「金町の増築」。既存建物の輪郭を手がかりに外壁等を残しつつ増築、新設部に外的な性質を持たせ“内外の存在と物質としての新旧が混ざり合う建築”を目指し、増築を契機に検査済証も取得
  • 2021.9.13Mon
    小俣裕亮 / new building officeによる、宮城・名取市の港湾地域に建つ「閖上のオフィス」。 震災後に建設された堤防の高さを越える高床式建築とすることで、海を見渡すことを可能とし、再び海辺で過ごすための場所をつくる
  • 2020.10.14Wed
    小俣裕亮 / new building officeによる、東京・新宿区の、集合住宅の一室のリノベーション「マキさんの住宅」
  • 2020.4.13Mon
    五十嵐理人 / IGArchitectsによる、広島市の店舗「宇品のカフェ」
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    2024.1.25Thu
    • 【ap job更新】 “デザイン×事業でまちを豊かに”をコンセプトに、地方からまちを変える建築設計事務所「L・P・D」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの「Arario Gallery Seoul」。二つの歴史的建築に隣接するビルを改修したギャラリー。名作を尊重した創造を模索し、内部の“シークエンスの体験”で印象付ける設計を志向。主要素の白・コンクリート・レンガの組合わせで用途に応える空間を作る
    • 【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 乾久美子や小堀哲夫が審査員に名を連ねる、東京・世田谷区の「恵泉女学園 講堂 建替えプロポーザル」の応募要項が公開
    • 関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・知多郡の住宅「素材暮らし」。庭のある家で育った施主家族の為に計画。住み手と共に“変化し育っていく庭”を追求し、茶室における“寄付”の様な公私が混在する庭園空間を持つ建築を考案。内と外の一般的な在り方を反転させて一体感も生み出す
    2024.1.27Sat
    • レム・コールハース、イルマ・ボーム、ハンス・ウルリッヒ・オブリストによる鼎談「デジタル時代の緊急図書 – なぜ触感はかけがえのないものなのか?」の動画。ドイツ・ミュンヘンで2024年1月に行われたもの
    • 宮崎浩 / プランツアソシエイツによる講演の動画。日本建設業連合会の主催で2023年10月に行われたもの

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