SHARE 最も注目を集めたトピックス[期間:2024/3/11-3/17]
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/3/11-3/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・港区の「WOWK芝公園」。現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビル。交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施。都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図
- 宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照
- 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる
- 小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する
- 高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える
- OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる
- 山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保
- 浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る
- 2024年のプリツカー賞を、山本理顕が受賞
- 「葛西臨海水族園のリニューアルについて」(東京都建設局)。谷口吉生の建築は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのこと。これまでの経緯のまとめも掲載
- 中村竜治建築設計事務所による、長野・佐久市の「JINS佐久平店」。隣接施設との境界に“障害がなく行き来が可能”な敷地。場の特徴を活かす在り方を求め、公園の東屋の様な“表裏のない全方位的な”建築を志向。周りを自由に歩き回れて内部では行き止まりの無い“丸い”平面を考案
- 山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催。書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念として行われ、山本理顕・能作淳平・西倉美祝・若林拓哉・西田司が登壇。オンラインでの無料同時配信も実施
- 平田晃久建築設計事務所による、愛知の店舗「JINSイオンモール豊川店」。郊外の商業施設内の店。庭で“一輪の花を探す感覚”でメガネと出会う場所を目指し、半透明メッシュを使い“メガネが浮かぶ雲の庭”の様な空間を構築。点在する“雲”の一部は中に入れて“待合”等の場としても機能
- 谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる
- 倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」が、サザビーズのオークションのデザイン製品として、史上最高額で落札
- 藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・大田区の、集合住宅「チドリテラス」。“コーポラティブハウス”として計画。元の土地所有者の意思に応え“庭と共生する建築”を求め、“雁行配置”で多くの樹木を残して建物の存在感も軽減。住戸と庭の在り方を追求して“18戸18タイプ”を設計
- トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用
- 桑原淳司建築設計事務所による、兵庫の「香花園の家」。閑静な住宅街に建つ設計者の自邸。家と緑が一体的に感じられる空間を求め、無柱の長方形空間から“くり抜く”様に3つの中庭を設けた建築を考案。庭の配置や床の高低差で“森の中を移動”する様な感覚も生み出す
- 青木淳と妹島和世の対談「美術館の過去・現在・未来」の動画。京都市美術館90周年記念祭の一環で2023年11月に行われたもの
- 川口裕人 / 1110建築設計事務所による、長野・上田市の「101年目の家」。築100年の古民家を減築改修。“ツギハギ状態”の既存に対して、余剰部分を減築して“100年前の骨格を復元”する様な設計を志向。構造補強としても機能する“長い棚壁”は住人の“記憶の受け皿”の役割を担う