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2024.8.07Wed
2024.8.06Tue
2024.8.08Thu
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る
photo©太田拓実

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architecture|feature
建材(内装・壁)保良雄松田将英立石従寛ステファノ・マンクーゾ加藤容崇朝光構造設計TAKAIYAMATalking about CurtainsLIGHTDESIGN建材(内装・天井)建材(内装・床)千代田区図面あり長谷川祐子太田拓実髙濱史子事務所店舗東京
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、エントランスからONCA COFFEEを見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る2階、「原っぱ」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る5階、ワークエリア photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る6階、ワークエリア、吹抜部分を見る。 photo©太田拓実

+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所が設計した、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」です。
解体が予定されるビル全体を改修した社屋です。建築家は、“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向しました。そして、働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作りました。施主企業の公式サイトはこちら。

2023年年末に完成した、第二創業を掲げるアイウエアブランド大手ジンズホールディングス東京本社の移転プロジェクトである。

飯田橋のインテリジェントビルの最上階であった移転前のオフィスに対し、大企業病にかかった社員に再びベンチャー魂を取り戻してもらうことを目標とした新社屋は、将来的に取り壊しが予定されている地上9階建てのビルを一棟借りし、「壊しながら、つくる」「美術館×オフィス」という2つのコンセプトをもとにフルリノベーションしたものである。

建築家によるテキストより

「壊しながら、つくる」は、解体が予定されている建物に対し引き算のデザインをすることでラフな空間を露わにし、全てがお膳立てされた受動的な環境ではなく、使う人が工夫しながら働くことを促す環境を目指すものであり、「美術館×オフィス」は、オフィスにアートを飾るのではなく、美術館という感性を刺激する空間で働くという反転の発想で、床を抜き仕上げを剥がし文字通り壊したことで生まれた余白を、使う人の発想と創造を刺激する場として再構築するものである。

建築家によるテキストより

メインのワークエリアである5階~8階の「Open Art Tube」と名付けた大きな吹抜けには、内階段、プリズムシートを使ったガラス手摺り、イタリア発の空気を浄化する画期的なアート“Fabbrica dell’Aria®”が設置された。

階を越えたコミュニケーションやオフィスとしての一体感を生むとともに、吹抜け自体をアートピースのようにつくることで、仕事における発想と創造を刺激することを意図している。プリズムフィルムによってオフィスが虹色の光で満たされ、見る角度、時間、季節などによって違う表情が生まれる。

2階にはみんなの集まれる場として「原っぱ」をつくった。「原っぱ」の名称は、青木淳さんの著書『原っぱと遊園地』から来ており、原っぱのように使う人の発想で自由な使い方ができる場所にしたいという思いが込められている。

ここではそれを可能とする仕掛けとして、“種ベンチ”(意匠登録済み)という折り畳み式ベンチを制作した。既存OAフロアに埋め込まれた200脚の種ベンチを上げ下げすることで、フラットなオープンスペース、着席型のイベントスペース、会議室やランチ・雑談スペースなど多様な場が可能となり、その都度異なるランドスケープが生まれる。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る外観、北東側の道路より見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、ピロティより会議室を見る photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、ピロティからエントランス側を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、エントランスからONCA COFFEEを見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、ONCA COFFEE photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、エントランスのベンチからONCA COFFEE側を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る1階、エントランスのベンチからピロティ側を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る2階、「原っぱ」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る2階、「原っぱ」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る2階、「原っぱ」、3階と繋がる吹抜部分を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る3階、EVホールからブリッジ越しにギャラリーを見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る3階、ギャラリー photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る3階、ギャラリー、2024年6月中旬まで展示されていた作品は、Gravitation(立石従寛・松田将英・保良雄による「グラヴィテーション」) photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る5階、ワークエリア(右奥にステファノ・マンクーゾ / PNATによる「Fabbrica dell’Aria®」が設置されている) photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る5階、ワークエリア photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る5階、ワークエリア、「Fabbrica dell’Aria®」と吹抜 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る6階、ワークエリア、吹抜部分を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る6階、ワークエリア、吹抜を見上げる。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る7階、ワークエリア photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る7階、ワークエリアから吹抜を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る7階、ワークエリア、階段を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る8階、ワークエリアから吹抜越しに見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る8階、ワークエリアから会議室を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る8階、ワークエリアから7階を見下ろす。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る8階、ワークエリア、吹抜から見下ろす。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る8階、ワークエリア、下階を見る。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る8階、吹抜を見下ろす。 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る9階、「ARNE SAUNA(グループ)」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る9階、「ARNE SAUNA(グループ)」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る9階、「ARNE SAUNA(グループ)」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る9階、「ARNE SAUNA(グループ)」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る9階、「ARNE SAUNA(ソロ)」 photo©太田拓実
+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る9階、「ARNE SAUNA(ソロ)」 photo©太田拓実

以下、建築家によるテキストです。


2023年年末に完成した、第二創業を掲げるアイウエアブランド大手ジンズホールディングス東京本社の移転プロジェクトである。

飯田橋のインテリジェントビルの最上階であった移転前のオフィスに対し、大企業病にかかった社員に再びベンチャー魂を取り戻してもらうことを目標とした新社屋は、将来的に取り壊しが予定されている地上9階建てのビルを一棟借りし、「壊しながら、つくる」「美術館×オフィス」という2つのコンセプトをもとにフルリノベーションしたものである。

「壊しながら、つくる」は、解体が予定されている建物に対し引き算のデザインをすることでラフな空間を露わにし、全てがお膳立てされた受動的な環境ではなく、使う人が工夫しながら働くことを促す環境を目指すものであり、「美術館×オフィス」は、オフィスにアートを飾るのではなく、美術館という感性を刺激する空間で働くという反転の発想で、床を抜き仕上げを剥がし文字通り壊したことで生まれた余白を、使う人の発想と創造を刺激する場として再構築するものである。

メインのワークエリアである5階~8階の「Open Art Tube」と名付けた大きな吹抜けには、内階段、プリズムシートを使ったガラス手摺り、イタリア発の空気を浄化する画期的なアート“Fabbrica dell’Aria®”が設置された。

階を越えたコミュニケーションやオフィスとしての一体感を生むとともに、吹抜け自体をアートピースのようにつくることで、仕事における発想と創造を刺激することを意図している。プリズムフィルムによってオフィスが虹色の光で満たされ、見る角度、時間、季節などによって違う表情が生まれる。

2階にはみんなの集まれる場として「原っぱ」をつくった。「原っぱ」の名称は、青木淳さんの著書『原っぱと遊園地』から来ており、原っぱのように使う人の発想で自由な使い方ができる場所にしたいという思いが込められている。

ここではそれを可能とする仕掛けとして、“種ベンチ”(意匠登録済み)という折り畳み式ベンチを制作した。既存OAフロアに埋め込まれた200脚の種ベンチを上げ下げすることで、フラットなオープンスペース、着席型のイベントスペース、会議室やランチ・雑談スペースなど多様な場が可能となり、その都度異なるランドスケープが生まれる。

3階はギャラリーを介して、外部の方も利用する商談室が並ぶ。ギャラリーは、5~8階も含め本プロジェクトのアートの監修を頂いた世界的キュレーター 長谷川祐子さんのキュレーションによる展示が年に2回更新されるホワイトスペースである。エレベーターを出るとすぐに吹抜けがあり、そこに渡されたブリッジからギャラリースペースへとアプローチすることで、2階の原っぱが垣間見えるようになっている。

その先に、全く別世界の展示が現れる。普通であれば単なる通過動線となるはずの場所が、このオフィスでは社内外の方の感性に働きかけ、創造性が充填される大事な場所として準備されている。

1階は、外部の空気に触れながら文字通り地に足を付けて働ける場となるよう、まちに面したサッシは折れ戸にして全開放できるようにした。また、外部の方も利用可能なコーヒースタンド「ONCA COFFEE 神田店」が併設されたことでまちとの繋がりが生まれ、物理的にも心理的にも外と近い環境となっている。元のメインエントランスであった風除室は、外部から直接出入りできる会議室として生まれ変わらせた。

最上階である9Fには、日本サウナ学会理事の加藤容崇先生監修のもと心身のリフレッシュやコミュニケーションの促進などを目的とした、フィンランド式サウナを設けた。水風呂及び外気浴をする浴場は、執務エリアのむき出しの空間から茶室のように小さなスケールの落ち着ける場所をつくりたいと考え、連続する二連の切妻型の天井をヒノキの羽目板で仕上げている。

また、サウナ室で生まれたアイデアを社員同士がコミュニケーションできるようなしつらえとして、ガラスのホワイトボードを準備している。サウナ室は浴場から続く切妻屋根を連続させ、日本人にとってコミュニケーションしやすい形状を考え、向かい合った人が正対せずみんなが少し視線をずらせるようベンチの角度をややハの字の配置とした。

家具については、可能な限り飯田橋からのものを転用しつつ、今回新たに必要になったものについては、組立て解体が簡単にできるテンポラリーな造作家具をデザインした。例えば、1階のライブラリー前の三角ベンチ、カフェのテーブルは、飯田橋で使っていたナラ無垢材のハイカウンター天板にサンダー掛けやRを取るなどデザインを加え転用した。また、ワークエリアに設置されたテーブルやハイテーブルは工事などで使われる単管バリケードという仮設資材と合板が用いられている。

期限が限られているこのオフィスだからこそ、およそこの規模の企業の働く場らしくない解体途中のようなラフな空間に、多くのクリエイティブに働くための試みや仕掛けを盛り込むことができた。

ただ、ここで特質すべきは完成された移転前のオフィスに対し、この建築は壊しながらつくったことによって、余白というより「未完の空気=隙」が生まれていることではないかと思っている。時に余白は手が加えられることを拒絶するのに対し、「隙」は誰でも気軽に変えていいような、いろんなことを試していいような、使う人々に参加を促す空気感のことである。

結果的に段階的な入居となってしまったこのオフィスだが、全館の稼働が始まった今が完成ではなく、これからもクリエイティブな働き方を試す実験の場として、使いながらその環境を更新していってもらいたい。

■建築概要

作品名:ジンズホールディングス東京本社
所在地:東京都千代田区神田錦町
主用途:事務所
建築設計:髙濱史子+小松智彦 / 髙濱史子建築設計事務所
アート監修:長谷川 祐子(3F・5~8F)
ARNE SAUNA(アーネ サウナ)監修:加藤容崇
Fabbrica dell’Aria(ファブリカ デラリア):ステファノ・マンクーゾ / PNAT
Gravitation(グラヴィテーション):立石従寛、松田将英、保良雄
構造(階段部分):朝光構造設計
照明:LIGHTDESIGN INC.
サイン:TAKAIYAMA inc.
テキスタイル:Talking about Curtains
階数:地上9階 塔屋1階
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積:704.36㎡
建築面積:596.21㎡
延床面積:4525.98㎡
設計期間:2022年1月~2022年8月
工期:2022年8月~2023年12月
竣工:2023年12月
写真:太田拓実

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床1階ONCA COFFEE、エントランス 床

コンクリート金ゴテ押え 防塵塗装:フロアトップ アクア フォルティス ツヤ消しクリア(アトミクス)

内装・床2階原っぱ 床

既存OAフロア現し

内装・床3階ギャラリー 床

スラブ現し 防塵塗装:フロアトップ アクア フォルティス ツヤ消しホワイト(アトミクス)

内装・床5~8階ワークエリア 床

スラブ現し 防塵塗装:フロアトップ アクア フォルティス ツヤ消しクリア(アトミクス)

内装・床9階ARNE SAUNA(グループ) 床

磁器質タイル t9.5 BMZH-6918R(アドヴァン)
マーモリウム t2.5 ML-3630(田島ルーフィング)

内装・壁1階ONCA COFFEE、エントランス 壁

安全鋼板:アドフラットホワイト(日本セーフティ)

内装・壁2階原っぱ 壁

既存+シルバー塗装(インターナショナルペイント)

内装・壁3階ギャラリー 壁

PB t12.5+9.5 EP塗装

内装・壁5~8階ワークエリア 壁

既存+EP塗装
RC現し 防塵塗装

内装・壁9階ARNE SAUNA(グループ) 浴場 壁

磁器質タイル t10.5 M2EC(MARAZZI)

内装・壁9階ARNE SAUNA(グループ) 壁

吉野桧貼 t12 スーパーエバーウッド 吉野桧カベ12×91 ムジ(佐野木材)
調湿性粒状岩綿モルタル10t バンドーウール(阪東工業)

内装・天井2階原っぱ 天井

既存+シルバー塗装(インターナショナルペイント)

内装・天井3階ギャラリー、5~8階ワークエリア 天井

スラブ現し

内装・天井9階ARNE SAUNA(グループ) 天井

吉野桧貼 t12 スーパーエバーウッド 吉野桧カベ12×91 ムジ(佐野木材)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2024.08.07 Wed 05:43
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    【ap job更新】 大手組織設計出身者が主宰し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 大手組織設計出身者が主宰し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中

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    建築求人情報
    【ap job更新】 大手組織設計出身者が主宰し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中
    【ap job更新】 大手組織設計出身者が主宰し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)を募集中高石駅北側高架下等整備基本設計プロジェクト
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    大手組織設計出身者が主宰し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    名古屋を拠点とする建築家 降旗範行・酒井千草が主催する建築デザインスタジオFULL POWER STUDIOでは、業務拡大に伴いスタッフ(2025年新卒、既卒・経験者)を募集しています。

    拠点とする名古屋は、東京、大阪をはじめ他地域へのアクセスも良く、現在も全国各地のプロジェクトが進行中です。また、利便性の良い都市でありながら生活しやすく、来年度には地下鉄覚王山駅すぐの日泰寺参道沿いに新事務所を建設予定で、通勤もより便利になる他、まちとのつながりを持った職場環境になる予定です。

    大手組織設計事務所出身者が主催する弊社では、公共物件や大手企業案件など、関わる人の多い大型物件も得意とし、オープンに議論ができる環境を重視しながら、大規模建築から人と人とがつながるコミュニティデザインまで幅広い分野で力を発揮して頂ける職場です。また、積極的に新しいテクノロジーを導入しながら、新しいものを創ることも大切にしています。

    現スタッフは、新卒で入社した方、住宅アトリエを経て転職した方など、勤続年数の長いスタッフが多く、子育て中のスタッフも活躍しています。設計の仕事を一度離れたけれど復職したい方や、住宅設計でキャリアを積んできたが公共・大型の案件に取り組みたい方などの応募も歓迎します。弊社に興味をもっていただいた方となるべく多くお話をして採用をすすめたいと考えています。

    【FULL POWER STUDIOについて】
    激動の時代、都市・建築・コミュニティには変化の波に耐えうるアイデアが求められています。その変化は拡大と縮小、接続と分断として都市空間にあらわれ、その曖昧さを際立たせています。FULL POWER STUDIOは、このダイナミクスに正面から立ち向かい、新しい普遍性(Timeless)と共感(Resonance)を価値として提供するべく、未来を築くための都市空間に挑み続けます。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2024.08.07 Wed 17:58
    0
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    南木隆助と森鼻良太による、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」。プロトタイプ店としての計画。様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案。店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示する
    photo©Belray coffee

    SHARE 南木隆助と森鼻良太による、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」。プロトタイプ店としての計画。様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案。店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示する

    architecture|feature
    店舗中国上海南木隆助図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・家具)建材(内装・造作家具)森鼻良太STILL YOUNG山口隆(CD)
    南木隆助と森鼻良太による、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」。プロトタイプ店としての計画。様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案。店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示する共用通路から店舗全体を見る。 photo©Belray coffee
    南木隆助と森鼻良太による、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」。プロトタイプ店としての計画。様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案。店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示する客席からキッチン側を見る。 photo©Belray coffee
    南木隆助と森鼻良太による、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」。プロトタイプ店としての計画。様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案。店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示するディスプレイ棚 photo©Belray coffee

    南木隆助と森鼻良太が設計した、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」です。また、設計協力としてSTILL YOUNGもプロジェクトに参画しました。
    プロトタイプ店としての計画です。建築家は、様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案しました。そして、店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示することも意図されました。

    上海を中心に展開する新進のコーヒーブランドのための、ブランドコンセプトからロゴや店舗デザインのリニューアルプロジェクト。

    建築家によるテキストより

    このブランドは中国最大の食品会社康師傅が運営しており、彼らのサプライチェーンを活かし、他に比べて高品質なコーヒー豆を手に入りやすい価格で提供することができる。そんなカジュアルな高品質を表現した新コンセプト「15munite premium coffee」を考案。短時間で高い品質や体験を得られるブランドとして新しいデザインを設計した。

    建築家によるテキストより

    出店する中国全土で広い場合から、小さな隙間のようなスペースでもBelray Coffeeらしさを失わず「15munite premium coffee」を体現できる仕組みが必要だった。デザインのキーとして、コーヒー豆が納められる「Tresure Box System」を提案した。コーヒー豆は麻袋に入れられるが、この店では店舗自体が高品質の豆が収まる精度の高い器となり、店舗のサイズに合わせて全体、あるいは中の家具などが入れ子になっていく。

    照明器具は光を収める箱のデザイン、棚は箱が重なり合い豆をいれたガラスジャーが並ぶディスプレイ、小さな背もたれと座面一体のクッションが箱として載る短時間でも居心地良く過ごせるオリジナルチェア。このような個別の存在だけではなく、カウンター自体、店舗自体も含めて箱やフレームのモチーフで共通させている。

    建築家によるテキストより
    • 残り21枚の写真と建築家によるテキスト
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    店舗中国上海南木隆助図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・家具)建材(内装・造作家具)森鼻良太STILL YOUNG山口隆(CD)
    2024.08.07 Wed 15:42
    0
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    2024.8.06Tue
    • コンラン卿の展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」の入場チケットをプレゼント。東京ステーションギャラリーで開催。生活空間から社会までを視野に入れて“デザインによる変革”に取り組んだ人物。300点以上の作品や資料などを通して実像に迫る
    • 洲崎洋輔建築設計事務所による、千葉の「三井化学袖ケ浦センター リニューアル」。研究開発拠点の改修。既存の“開放感のある労働環境の未来への継承”を意図し、天井面の素材の選択などで“内外の環境の連続”を体感できる空間を構築。工期を細かく分けて利用者の意見を汲取りながら完成させる
    2024.8.08Thu
    • 【ap job更新】 京都市京セラ美術館や八戸市美術館を手掛けた「西澤徹夫建築事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中
    • 佐々木翔 / INTERMEDIAによる、福岡・那珂川市の「福岡ピノキオこども園」。人口増加が進む地域での定員数が多めの施設の計画。クラスの異なる園児同士の交流促進を意図し、教室間に“公共空間”の様な“ランチルーム”を設ける構成を考案。中庭ではレベル差を操作して上下階の連続性も作る

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