宮川清志 / SESNが設計した、愛知・名古屋市の店舗「RENATUS CLINIC NAGOYA」です。
都心のビル内の美容クリニックの計画です。デザイナーは、これからの店舗空間の在り方も考慮し、形などの“意匠性”だけでない“体験を超えた現象のある空間”を志向しました。そして、照明の細かな設定等で“朝焼けの様な”現象の中で過ごす状態を創り出しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
美容クリニック、レナトゥスクリニックの店舗デザイン。
これからの店舗空間において見た目の形やテイストなどの意匠性だけではなく、体感・体験を超える、現象の在る空間が求められると考え計画を行った。
具体的には受付から診察室を経て、処置室、受付に戻る回遊的な動線と距離を活かし、一周する間にダウンライト、間接照明の色温度と明るさを昼光色から電球色までの幅で、一灯づつ細かく設定する事で、朝焼けや夕暮れの様な現象が在る状態を作った。
光が当たっている所と当たっていない所で差異がでたり、自然でありながら唐突に風景を一変してしまうような瞬間や、境界があるようでないような現象の中で過ごす時間や状態を創り出したいと考えた。
自然現象と同じように知覚として現れると同時に感覚として認識でき、かつ不確定さとその在り方を問うような曖昧な状態を創り出している。
空間全体のベースは同じ色でありながらも、照明の色温度が様々な色味をもつグラデーション状の場所を作り、人には違いがある事や多様な価値観、自分自身を肯定できる場所といった気付きの在る場所を作る事で、美容クリニックという業態と空間との親和性を実現させた。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、デザイナーによるテキストです。
美容クリニック、レナトゥスクリニックの店舗デザイン。
これからの店舗空間において見た目の形やテイストなどの意匠性だけではなく、体感・体験を超える、現象の在る空間が求められると考え計画を行った。
具体的には受付から診察室を経て、処置室、受付に戻る回遊的な動線と距離を活かし、一周する間にダウンライト、間接照明の色温度と明るさを昼光色から電球色までの幅で、一灯づつ細かく設定する事で、朝焼けや夕暮れの様な現象が在る状態を作った。
光が当たっている所と当たっていない所で差異がでたり、自然でありながら唐突に風景を一変してしまうような瞬間や、境界があるようでないような現象の中で過ごす時間や状態を創り出したいと考えた。
自然現象と同じように知覚として現れると同時に感覚として認識でき、かつ不確定さとその在り方を問うような曖昧な状態を創り出している。
空間全体のベースは同じ色でありながらも、照明の色温度が様々な色味をもつグラデーション状の場所を作り、人には違いがある事や多様な価値観、自分自身を肯定できる場所といった気付きの在る場所を作る事で、美容クリニックという業態と空間との親和性を実現させた。
■建築概要
設計デザイン:SESN 宮川清志+草薙岳仁
照明計画:松浦瑞起 / hmmm
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅
用途:美容クリニック
面積:196.2㎡
竣工年月:2024年8月
撮影:見学友宙
RENATUS CLINIC NAGOYA
Designer: SESN Kiyoshi Miyagawa+Takehito Kusanagi
Lighting: Mizuki Matsuura/hmmm
Location: Meieki Nakamura-ku Nagoya-shi Aichi
Usage: beauty clinic
Completion: 08/2024
Photo: Tomooki Kengaku