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OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向
photo©Marco Cappelletti, courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture

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リノベーション美術館・博物館イタリアデイヴィッド・ジャーノッテンアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャー
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向 photo©Marco Cappelletti, courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向 photo©Marco Cappelletti, courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向 photo©Marco Cappelletti, courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーが設計した、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」です。
エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画です。建築家は、彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向しました。このプロジェクトは、OMAがコンペに勝利した同博物館の改修計画の一環として行われました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

トリノのエジプト博物館の王たちのギャラリーが、OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーのコラボレーションにより完成

トリノのエジプト博物館にある改装された王たちのギャラリーは、OMAのデイヴィッド・ジャノッテンとアンドレアス・カラヴァナスが、アンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーと共同で設計したもので、博物館の200周年記念式典でイタリア大統領セルジョ・マッタレッラによって開設されました。2006年に舞台美術家のダンテ・フェレッティが設計したオリジナルのブラックボックスギャラリーとは対照的に、新しいスペースは古代エジプトの彫像の為に文脈を提供し、観客にそれらの像の元の制作地がテーベ(現在のルクソール)であることの伝達を目的としています。

OMAマネージングパートナーでアーキテクトのデイヴィッド・ジャーノッテンは述べています。「王たちのギャラリーを設計する機会を得たことで、私たちは、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が建築によって共存できるかどうかを探求せざるを得ませんでした。このプロジェクトで、この博物館の極めてプロフェッショナルで献身的なチームと仕事ができたことを光栄に思います。地元および国際的な来館者が、この貴重なコレクションを新しい方法でどのように関与するのかを楽しみにしています」

王たちのギャラリーのデザインは、エジプト博物館の学芸員や研究者の努力から多大な知見を得ました。新しいギャラリー体験は、暗闇から光への移行によって定義されます。このコンセプトは、古代エジプトでは創造のプロセスを歴史的に象徴するものであり、しばしば王や神々に関連付けられてきました。

来館者は、カルナックの歴史を描写したデジタル投影が映し出される暗いエントランスから入場します。この歴史は、これらの彫像の起源に関連しています。2つの明るい開口部が来館者を2つのメイン展示ホールへと導きます。展示ホールは自然光と館内照明の両方で照らされています。

リデザインされた空間では、17世紀に遡る記念碑的彫像の元々の建築が完全に明らかにされ、空間を特徴付けるアーチ型天井や高窓が露わになっています。彫像はカルナック神殿にあった本来のコンテクストと同様に、日光を浴びることができます。 微妙に反射するアルミニウムの壁は、像に関する歴史的な情報を表示しながら、ギャラリースペースに優美な雰囲気をもたらします。

記念碑的な彫像の新しい配置は、来訪者を古代エジプトの神殿の旅へと誘います。最初の展示ホールでは、中央に2体のスフィンクスが向かい合い、その両側にエジプトの女神セクメトの立像と座像が置かれています。この配置は、行列の通り道や陽光が差し込む中庭など、寺院の外部空間を想起させます。カルナック神殿の王家の礼拝堂前に置かれていたセティ2世の像は、ホールの奥に置かれ、体験の頂点を表しています。

ここから、訪問者は第2ホールに入ります。このホールは、王や神々の像が安置されている寺院の内部空間を参考に設計されています。このホールでは、アメンヘテプ2世が他の王の像にワインを捧げている様子が描かれており、王や神々の像が年代順に並べられています。ホールの中央には、ラムセス2世の有名な像が置かれています。展示は、プタハ神の肖像と、アメン神の像で締めくくられます。アメン神は、彼の動物としての化身である雄羊として表現されています。

アンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーの創業者で建築家のアンドレア・タボッキーニは述べています。「当初から、私たちはこのプロジェクトを単にユニークな展示スペースを再設計する機会ではないと見ていました。文化は過去を尊重しつつも、生き続け、進化し、現在において意義を持ち、未来にインスピレーションを与えるものでなければなりません」

2024年には、エジプト博物館は開館200周年を記念して、博物館の建築、一般市民の関与、考古学調査の変革を目的とした一連の取り組みを実施します。2023年1月、OMA率いるチームがエジプト考古学博物館の改修コンペを勝ち取り、ピッツァ・エジツィアと呼ばれる新しい屋根付きの中庭と、相互に連結した一連の公共都市空間を備えた博物館が誕生することになりました。王たちのギャラリーは、この再設計の不可欠な一部です。ギャラリーの覆いのない窓からは、ピッツァ・エジツィアやプリンチペ・アメデーオ通りを行き交う人々に古代の彫像が垣間見えます。ギャラリーのエントランスエリアは、古代のハスの柱を囲むアーチ型の門を通ってアーケードの都市型ルームに直結しており、来館者を中へと誘います。エジプト博物館の全面改修は2025年に完了する予定です。

王たちのギャラリーの設計は、OMAのデイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレアス・カラヴァナスが、イタリアの事務所アンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーとコラボレーションして担当しています。


以下の写真はクリックで拡大します

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向 photo©Marco Cappelletti, courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向 photo©Marco Cappelletti, courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture
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OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンとアンドレア・タボッキーニ・アーキテクチャーによる、イタリア・トリノの「The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024」。エジプト博物館の王たちのギャラリーを改修する計画。彫像があった元の環境や最新の研究を参照して、現代の博物館体験と歴史的な遺物の文脈が共存する空間を志向 image courtesy of OMA and Andrea Tabocchini Architecture
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以下、リリーステキストです。


The Gallery of the Kings in Turin’s Museo Egizio, designed by OMA / David Gianotten in collaboration with Andrea Tabocchini Architecture, Completes

The remodeled Gallery of the Kings at Turin’s Museo Egizio, designed by David Gianotten and Andreas Karavanas of OMA in collaboration with Andrea Tabocchini Architecture, was inaugurated by the President of Italy Sergio Mattarella during the museum’s bicentenary celebration. In contrast to the original black box gallery – designed in 2006 by scenographer Dante Ferretti – the new space provides context for the ancient Egyptian statues and aims to inform audiences about their original place of creation in Thebes, or modern-day Luxor.

OMA Managing Partner – Architect David Gianotten: “The opportunity to design the Gallery of the Kings compelled us to explore how the contemporary museum experience and the historical context of artifacts can coexist through architecture. It has been an honor to work with the museum’s highly professional and dedicated team on this project. We look forward to seeing how local and international visitors engage with this invaluable collection in new ways.”

The design of the Gallery of the Kings was significantly informed by the curatorial and research efforts of Museo Egizio. The new gallery experience is defined by a transition from darkness to light – a concept that historically symbolized the process of creation in ancient Egypt, often associated with kings and gods.

Visitors enter through a dark entryway with digital projections depicting the history of the Karnak, where the statues originated. Two luminous openings then lead the visitors into the two main exhibition halls, which are illuminated by both daylight and museum lighting.

In the redesigned space, the original architecture of the monumental statuary – dating back to the 17th century – has been fully uncovered, revealing the vaults and high windows characterizing the space. The statues can be bathed in daylight, as they were in their original context at Karnak. Subtly reflective aluminum walls display historical information about the statues, while lending an ethereal quality to the gallery space.

The new arrangement of the monumental statues takes visitors on a journey through an ancient Egyptian temple. The first exhibition hall features two sphinxes facing each other at the center, flanked by standing and seated statues of the Egyptian goddess Sekhmet. This arrangement evokes the outer spaces of the temple, including the processional avenues and sunlit courtyards. The statue of Seti II, originally placed in front of the king’s chapel at the Temple of Karnak, stands at the hall’s end, marking the pinnacle of the experience.

From here, visitors enter the second hall, designed to reference the temple’s inner spaces endowed with statues of kings and gods. In this hall, Amenhotep II is depicted offering wine to other statues of kings, and a group of statues of kings and gods is arranged chronologically. At the center of the hall is the renowned statue of King Ramesses II. The display concludes with effigies of the god Ptah and a statue of the god Amun, represented as his animal avatar, a ram.

Andrea Tabocchini, Architect and Founder of Andrea Tabocchini Architecture: “From the outset, we all saw this project not just as an opportunity to redesign a unique exhibition space. Culture must honor the past while remaining alive, evolving, being relevant in the present and inspiring the future.”

In 2024, the Museo Egizio celebrates its 200th anniversary with a series of initiatives aimed at transforming the museum’s architecture, public engagement, and archaeological work. In January 2023, the team led by OMA won the competition to renovate Museo Egizio, which will feature a new covered courtyard called Piazza Egizia and a series of interconnected public urban rooms. The Gallery of the Kings is an integral part of this redesign. The uncovered windows of the gallery reveal the ancient statues to passersby on Piazza Egizia and Via Principe Amedeo. The gallery’s entry area is directly connected to the Arcade urban room through an arched portal that frames an ancient Lotus Column, inviting visitors inside. The full renovation of Museo Egizio is scheduled for completion in 2025.

The design of the Gallery of the Kings is led by David Gianotten and Andreas Karavanas of OMA in collaboration with Italian office Andrea Tabocchini Architecture.

■建築概要

The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024
Project: The Gallery of the Kings at Museo Egizio 2024
Status: Competition
Client: Fondazione Museo delle Antichita Egizie di Torino (Museum of Egyptian Antiquities Foundation, Turin)
Location: Turin, Italy
Program: Preservation and repurposing
Partner: David Gianotten
Project Architect: Andreas Karavanas
COMPETITION Team: Rui Pedro Couto Fernandes, Giovanni Nembrini
Model Team: Tijmen Klone, Alisa Kutsenko, Marc Heumer
Model Photography: Arthur Wong
DESIGN DEVELOPMENT Team: Rui Pedro Couto Fernandes, Giovanni Nembrini, Michael den Otter, Vincent Kersten, Giuseppe Dotto
───
COLLABORATORS
Collaborating Architect: Andrea Tabocchini Architecture
Structural Engineer: Buro Milan
MEP, Fire engineer, Security Engineer: Studio Lagrecacolonna / Melato
Lighting Engineer: Effetto Luce srl
Visualization: OMA, ATA, Jeudi Wang

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    MADアーキテクツによる、イタリア・ミラノの複合施設「MoLo」。イノベーション地区に計画され駐車場と店舗等を内包。車を置いて街の革新的交通技術を体験する為の入口となり教育の役割も担う施設。立面の植栽は周囲の緑豊かな景観とも呼応
  • 2022.4.23Sat
    デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、イタリア・ヴェネチアの旧行政館の修復と増築。世界で最もよく知られる広場“サン・マルコ”に面する歴史的建築を修復増築、既存の複雑さに対してひとつの建築的態度でなく柔軟なアプローチで挑み設計、機能としては保険会社の事務所や講堂などが入る
  • 2022.3.12Sat
    アラップとチッパーフィールド事務所による、イタリア・ミラノのアリーナ「Arena in Santa Giulia」。スポーツやイベントに対応する施設で、基壇上に3つのリングが浮かぶ意匠を特徴とし昼はアルミ素材が煌めき夜はLEDの帯により発光、2025年に完成し冬季オリンピック会場としても使用
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    前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボによる、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」。地域子育て支援拠点施設。“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向。多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能とする
    photo©Yohei Sasakura

    SHARE 前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボによる、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」。地域子育て支援拠点施設。“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向。多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能とする

    architecture|feature
    建材(外装・屋根)細沼昭勝衣笠名津美島津設計UMA / design farmジオ-グラフィック・デザイン・ラボtmsd萬田隆構造設計事務所ツキライティングオフィスfabricscape建材(外構・床)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・床)前田茂樹図面あり環境デザイン研究所笹倉洋平奈良福祉施設
    前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボによる、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」。地域子育て支援拠点施設。“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向。多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能とする外観、南側の道路から見る。 photo©Yohei Sasakura
    前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボによる、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」。地域子育て支援拠点施設。“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向。多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能とする大屋根下のスペースを見る。 photo©Yohei Sasakura
    前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボによる、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」。地域子育て支援拠点施設。“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向。多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能とする2階、学童保育クラブから開口部越しに大階段側を見る。 photo©Yohei Sasakura
    前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボによる、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」。地域子育て支援拠点施設。“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向。多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能とする2階、自主スペース photo©Yohei Sasakura

    前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボが設計した、奈良の「三宅町交流まちづくりセンター MiiMo」です。
    地域子育て支援拠点施設の計画です。建築家は、“多世代が繋がり地域の魅力を創出”という展望に応えて、利用者の活動の間に自然と関わりが生まれる空間を志向しました。そして、多様な居場所を用意した上でユーザー自身での繋がり方の調整も可能としました。施設の公式サイトはこちら。

    「多世代が繋がり地域の魅力が創出される町民ひとりひとりの“居場所”」というMiiMoの基本計画から運営方針まで一貫するビジョンに対して、私たちは設計において、町民や職員の皆さんとの丁寧な対話プロセスを通して、多世代の町民ひとりひとりが、これまでの活動を継続することも重要視しつつ、その活動が他者から見えたり、活動の音が聞こえたりすることが、地域の魅力の創出につながると考えた。

    建築家によるテキストより

    ひとりひとりの居場所については、時間帯や活動に応じて、「静かな場所」「にぎやかにしていい場所」を用意し、利用者が見え隠れ程度の仕切り方をするなどのチューニングができるような、家具、可動間仕切り、カーテンを、建築と等価に扱って室内外の環境のデザインを行った。

    人を包んでいる環境自体を、利用者や運営者が主体的に、自らの居心地のいい状態にチューニングすることで、思い思いに居る場所ができる。また人が居るという風景自体も、他者にとっては環境となり、多世代がそれぞれの活動をしながら居合わせ、地域の魅力が可視化されるという状況が生まれる。

    建築家によるテキストより

    建築がつくりだす立体的な中間領域が、敷地内外の環境と新たな関係をつくり、場所の価値を再定義したいと、この10年来考えている。

    今回のMiiMoの敷地では、建て替え前は公民館が、ホール正面をブロックし、歩行者や子どもたちが滞留する場所がなかった。私たちは、公民館の建て替え、学童保育、子育て支援機能という、三宅町の老若男女が必要とする場所を、町役場とホールが集まる敷地に集約するにあたり、3つの建築がMiiMo広場を中心に向き合う関係をつくり、出来るだけ公(おおやけ)らしくない場所の価値へと再定義したいと考えた。

    建築家によるテキストより
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    建材(外装・屋根)細沼昭勝衣笠名津美島津設計UMA / design farmジオ-グラフィック・デザイン・ラボtmsd萬田隆構造設計事務所ツキライティングオフィスfabricscape建材(外構・床)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・床)前田茂樹図面あり環境デザイン研究所笹倉洋平奈良福祉施設
    2024.12.02 Mon 16:53
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    構造家の佐々木睦朗による書籍『佐々木睦朗作品集 1995-2024』を先行プレビュー。日本を代表する建築家たちと協働し、世界を舞台に活躍する構造家を特集する初の作品集。“せんだいメディアテーク”などの代表作から最新作まで30作品を紹介。伊東豊雄とSANAAのインタビューも収録

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    architecture|book|promotion
    構造家の佐々木睦朗による書籍『佐々木睦朗作品集 1995-2024』を先行プレビュー。日本を代表する建築家たちと協働し、世界を舞台に活躍する構造家を特集する初の作品集。“せんだいメディアテーク”などの代表作から最新作まで30作品を紹介。伊東豊雄とSANAAのインタビューも収録『佐々木睦朗作品集 1995-2024』の表紙
    『佐々木睦朗作品集 1995-2024』がamazonで予約受付中です
    www.amazon.co.jp

    構造家の佐々木睦朗による書籍『佐々木睦朗作品集 1995-2024』を先行プレビューします。
    日本を代表する建築家たちと協働し、世界を舞台に活躍する構造家を特集する初の作品集です。“せんだいメディアテーク”などの代表作から最新作まで30作品を紹介しています。また、伊東豊雄とSANAAのインタビューも収録されています。発売日は2024年12月10日頃です。
    また、東京と宮城で記念講演会も開催されます(東京:2024年12月17日 座・高円寺 / 宮城:2025年1月17日 せんだいメディアテーク ※詳細は記事末尾に掲載します)。【ap・ad】

    世界の建築シーンを変えた構造家の仕事、その全貌。

    いまや伝説的な語り草となっている
    「せんだいメディアテーク」のコンペから30年。

    磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAなどと協働し、
    空間構造の最高賞「トロハメダル(2023 IASS Torroja Medal)」受賞など
    世界を舞台に活躍を続ける構造家・佐々木睦朗、初の作品集。

    「せんだい」「金沢21世紀美術館」「ぐりんぐりん」「ROLEXラーニングセンター」「豊島美術館」などの代表作から最新「あなぶきアリーナ香川」までの30作品収録。

    伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAそれぞれの特別インタビュー収録(聞き手:難波和彦)。
    巻末には難波和彦による寄稿も収録。

    リリーステキストより

    伊東豊雄と妹島和世+西沢立衛/SANAAによるコメント

    「佐々木さんは構造家であっても、ものすごく美的なセンスがある。だから、僕が何をやりたいかっていうのが読めてしまうんだ。そういう構造家は稀ですよ。(中略)僕らは、これは合理性があったかどうかなんて後になって初めて気がつくんだけど、佐々木さんはそういうことに対してものすごく敏感ですね。ものすごく繊細に、美しい建築をつくりたいっていうのは、おそらく僕以上に考えているのではないでしょうか。すごい人だなと思っています。」
    −伊東豊雄

     
    「佐々木さんの建築の可能性というと、ひとつには日本の建築空間を象徴的に打ち出したような気がします。組積造の文明とか、壁の文明とか、そういうのでない、別種の文明が出してきた構造という気がする。それは簡単に言えば透明性だし、やわらかさです。(中略)佐々木さんの美意識、哲学というのは、どこかアジア的というか、日本的な文明史観にかかわるものを出したというのが、あるような気がします。」
    −妹島和世+西沢立衛/SANAA

    (いずれも収録インタビューより抜粋)

    リリーステキストより

    書店展開予定(サイン本など)
    ・紀伊國屋書店 新宿本店
    ・ジュンク堂書店 池袋本店
    ・丸善 丸の内本店
    ・銀座 蔦屋書店
    ・南洋堂書店

    リリーステキストより

    以下に、プレビュー画像と講演会情報を掲載します。

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    2024.12.02 Mon 07:10
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    最も注目を集めたトピックス[期間:2024/11/25-12/1]

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    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス[期間:2024/11/25-12/1]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/11/25-12/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪・羽曳野市の住宅「鉤の離れ」。施主の生家の傍らに建つ住まい。平面の形を“かぎ状”とし新たな植栽を施して、既存の庭を“新旧の二つの家を段階的に繋げる中庭”へと発展。内部では多様な樹種の材を不均一に使用して“たくましさ”を空間に付与
    2. 桶川容子 / marutau arquiによる、愛媛・松山市の「OCTA HOUSE」。高い建物に挟まれた商業地域の敷地。要望に応えつつも“余白”のある住宅を目指し、最大限の量塊を確保した上で各角をカットして“隅切り”を作る構成を考案。内部空間は“求心性”と“安心感”を備えた空間となる
    3. 田中圭+藤沢和哉 / hut建築事務所による、長野・須坂市の「田中の家」。伝統的建造物群保存地区に建つ設計者の自邸。地域の過去の町並みの調査を設計の基礎とし、通りに切妻の妻面を向けた外観の建築を考案。建て込む中での最適な住環境も求めて“切欠・ずらし・入れ子”の操作を行う
    4. POINTとSpicy Architectsのデザイン監修による「埼玉グランドホテル深谷」。バブル期の宿泊施設を改修。個性ある仕上げ同士が“魅力を打ち消し合う”既存に対し、其々の関係を整理し“新たに定義”する設計を志向。同時期に手掛けた系列施設の改修と共通性のあるコンセプトで取り組む
    5. 佐藤研吾による展覧会「くぐり間くぐり」。ときの忘れものを会場に開催。建築家が一貫して作り続ける“ピンホールカメラ”を中心とした展示。“カメラ”でもあり“被写体”でもある作品で互いを撮り合い、自身でプリントした“銀塩写真”なども公開
    6. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案
    7. 長坂常 / スキーマ建築計画による、沖縄・古宇利島の宿泊施設「YAWN YARD Kouri Island」。独立型のヴィラ群からなる建築。ゆったり過ごせる場を合理的に実現する為、個々の状況に応じて“開き方”などを調整できる“ハの字型ユニット”を考案。沖縄文化の体験の場も意図して地域の作家たちとも協働する
    8. 園田慎二建築設計事務所による、東京の「揺らめく部屋」。戸建住宅の二部屋を繋げてワンルームへと改修する計画。自由な生活に繋がる“軽やかさ”を求め、“浮遊するような建築的な設え”で作る空間を志向。様々な要素を“天井からワイヤーで吊る”方法で据え付ける
    9. 堀口捨己による「明治大学生田第二校舎2号館」(1965年) のシンポジウムと見学ツアーが開催。2024年度での利用停止と解体を受けて企画されたもの
    10. 板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す
    11. パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.1.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修する、“現し”をテーマとした展示会。浅子佳英・桝永絵理子・向山裕二・森田美紀が参加するトークやイベントも実施
    12. 山口純建築設計事務所による、愛媛・松山市の「南町の家」。住宅地に建つ設計者の自邸。客人を招く為の書斎の設置を前提とし、奥に向かって“プライベート性”が高まる動線計画の建築を考案。何処にいても“家族の気配”も感受できるように上下階を吹抜で繋ぐ等の操作も行う
    13. T/H 樋口耕介+瀧翠による、東京・渋谷区の「小杉湯原宿・チカイチ」。商業施設“ハラカド”の地下階での計画。誰に対しても開かれた“公衆の場”を目指し、人々が同じ環境を共有して関われる“屋外の様な雰囲気”の空間を志向。銭湯の各要素を分解して“道”を介して繋がる構成を考案
    14. POINTとSpicy Architectsによる、東京・文京区の「いしみらいラボ」。老舗建築石材会社のショールームの計画。石を使う空間への想像力の喚起も意図し、利用者が商品の組合せ等を試せる“4つのブース”を備えたスペースを考案。仕上げの素材感やトーンを変えて様々な検証を可能にする
    15. 北村直也建築設計事務所による、岐阜の「かまや多治見」。明治の長屋を改修した複合施設。伝統も新規も尊重する地域性に着想を得て、道側は周辺と調和する“黒色”とし庭側を“銀色”とした“表裏の印象”が異なる建築を考案。用途同士の相乗効果も意図して透明素材を多用
    16. 橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける
    17. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
    18. 【ap job更新】 藤本壮介建築設計事務所が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と 3Dモデリングオペレーターを募集中
    19. アソトシヒロデザインオフィス / 阿蘓俊博による、埼玉・朝霞市の住宅「朝霞の家 / ずれとつらなり」
    20. トーマス・へザウィックが率いる「へザウィック・スタジオ」の事務所内の様子などを紹介している動画。2024年11月に公開されたもの

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    最も注目を集めたトピックス
    2024.12.02 Mon 06:56
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    2024.12.01Sun
    • 坂茂の活動を特集したニュース番組の動画。放送のテーマは「建築家・坂茂と災害支援 “紙の建築”が世界の被災者を救う」。BSフジで2024年11月に放送されたもの
    2024.12.03Tue
    • 【ap job更新】 既存の良さを活かしたリノベーションを得意とし、近年は新築プロジェクトも多数手掛ける「SPEAC」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
    • 【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 【ap job更新】 吉祥寺を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と 経験豊富な時短勤務者を募集中
    • ザハ・ハディド・アーキテクツによる、サウジアラビア・リヤドの、地下鉄駅舎。国内初の公共交通機関で世界最長の無人運転鉄道の拠点駅。太陽熱の侵入を低減する多孔質なファサードは、地域の風土的建築の環境保護を現代的に再解釈したもの。砂漠の風が砂に描く模様を参照したデザインとする

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