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吉岡徳仁監修による展覧会”特別展「Story of…」カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶”プレビュー
サムネイル:吉岡徳仁監修による展覧会

0.00吉岡徳仁監修による展覧会”特別展「Story of…」カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶”プレビュー

design|feature
会場構成吉岡徳仁

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Tokujin Yoshioka Design © Cartier

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Tokujin Yoshioka Design © Cartier
展覧会模型。

吉岡徳仁の監修による展覧会”特別展「Story of…」カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶”が東京国立博物館 表慶館で行われる。展覧会期は2009年3月28日(土)〜 5月31日(日)。※詳しくはページ最下部に掲載。

この展覧会では、カルティエコレクションに加え、吉岡がカルティエの未来のイメージを元に、デザインしたパフュームボトルも見ることができる。

記事下部には、吉岡徳仁による展覧会についてのQ&Aも掲載しています。

03_CREDIT_the-last-room.jpg
Tokujin Yoshioka Design © Cartier
展覧会の最後の部屋のCGイメージ。吉岡による、カルティエの未来のイメージを元に、デザインしたパフュームボトルが展示される。
以下の写真は吉岡デザインのパフュームボトル”Moon Fragment”の制作プロセス。
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Tokujin Yoshioka Design © Cartier
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Tokujin Yoshioka Design © Cartier
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Tokujin Yoshioka Design © Cartier
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Tokujin Yoshioka Design © Cartier
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Tokujin Yoshioka Design © Cartier
以下、吉岡徳仁への展覧会に関するQ&Aです。


今回カルティエの展覧会をディレクションする事となりましたが?
今回は私が最も尊敬するデザイナーの一人、エットレ・ソットサス氏の次に、カルティエ コレクションの展覧会ディレクションをさせていただけるという事で、大変光栄に思っています。
6年前での展覧会では、色彩やデザインなどカルティエの作品の芸術的な価値を基準にソットサス氏の視点から作品が選ばれ、会場が構成されました。それに対して今回私は、別の角度から捉えたカルティエの魅力-カルティエの作品一つひとつに宿るストーリー をコンセプトとした展覧会を考えました。
コンセプトについて、プロセスなど詳しく聞かせて下さい。
2007年の10月にジュネーヴにあるカルティエのオフィスを訪れました。
そこで1,370点を超える作品をひとつひとつ手に取りながら、それぞれにまつわる様々な物語をお話していただきました。
お話を聞きながら、私は、まるで想像の世界を旅するような体験をしました。作品に宿っているドラマと歴史とが互いに折り重なりながら、まるで蜃気楼のように私の脳裏に姿を現しては消えていきました。それは心が高揚するようなとても不思議な感覚だったのを覚えています。
私はそのとき、作品の美しさ以上に、時間や歴史、そして文化そのものを築いていることがカルティエの美しさだと確信しました。
人が感じたいこと。
それは、体験したことのない歴史と未来というふたつの未知の時間を旅することだと思います。
そのような思いから、この展覧会を、物語の記憶と想像とが呼応するような感覚を体験してもらえるものにしたい、そう考えました。
カルティエやカルティエのクリエイションに対する吉岡さんの印象を聞かせて下さい。
「カルティエは、決して触れることができない輝きを身にまとわせてくれる。そして、人の心に繰り広げられる物語を創りだしている」
決して機械に頼る事なく、職人の手仕事の奥深さを大切にされている会社ではないかと感じています。現代はCGや機械でどんなものを作る事も可能となってきていますが、カルティエ コレクションの作品には、手仕事によって作品にエネルギーが吹き込まれているという印象を強く受けました。
また、長い歴史の中で受け継がれるデザインのモチーフを時代と共に変化させ、常に未来を見つめながらものづくりをされていると思います。
プロジェクトを進めていく中で、特に印象に残った作品はありますか?
インドの偉大な王、パティアラのマハラジャのためにつくられた壮麗なダイヤモンドのネックレスと、マリア・フェリックスのためにつくられたクロコダイルのネックレスです。
一目見た瞬間に、作品からみなぎるエネルギーのようなものを感じました。
その他の出展作品においても、ストーリーの面白さ、そして視覚的な美しさを超えたオーラのようなものを感じた作品を基準に、カルティエの方と一緒に選んでいきました。
会場構成はどのようになっているのでしょうか?
そして会場ではどのようなテクノロジーが使われているのでしょうか?

メインとなるカルティエ コレクション50作品に関しては、作品に眠る夢の記憶と想像の世界を、テクノロジーによって甦らせます。それはまるで、一つひとつのカルティエ コレクションが紡いできた記憶、そして蜃気楼のように浮かんでは消える、それぞれの記憶にまつわる物語の世界を回想しているような空間です。
今回は最先端の技術を使っているわけではありませんが、表慶館という歴史ある建物と、展示作品に現代的な展示方法を用いるという2者の対比が、いっそう作品の魅力を引き立てるのではないかと思っています。
今回の展覧会では、既にカルティエ コレクションについて知っている方も含め、今までジュエリーにあまり関わりのなかった方にも楽しんでいただければと考えています。
展覧会の最後の部屋、未来を象徴する部屋にでは何が見られるのでしょうか。
私の考えるカルティエの未来のイメージを元に、デザインしたパフュームボトルを展示します。
「歴史とは、過去であると同時に、未来という未知の時間を創りだしている。」
今回私がデザインしたパフュームボトルは、展覧会のエピローグとして、カルティエ クリエイションが培ってきた記憶全てを香りに凝縮した作品です。
展覧会を締めくくることとなる部屋で、カルティエの未来をイメージした、象徴的なものをデザインしたいと考えた私は、人の感覚に記憶を残す、香りという要素を使って何か出来ないかと想いを巡らせました。
そこで、今回の展覧会のコンセプトである「記憶」という言葉をヒントに、フランスの詩人、ジャン・コクトーがカルティエに残した言葉からインスピレーションを得て、シンボリックなパフュームボトルをデザインしました。
“巧妙なるマジシャン、カルティエは、太陽を紡いだひとすじの糸に月をかけらにしてちりばめる”- ジャン・コクトー
来場した方が個々に膨らませる想像の世界が、香りとともに心に刻まれ、永遠の美の記憶を胸に、展覧会を締めくくることができればと思っています。
■展覧会概要
展覧会名:特別展「Story of…」 カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶
会場:東京国立博物館 表慶館
東京都台東区上野公園13-9 http://www.tnm.jp/
会期:2009年3月28日〈土〉–5月31日〈日〉
開館時間:午前9時30分→午後5時 (入館は閉館の30分前まで)
(土・日・祝日は午後6時まで、金曜日は午後8時まで開館)
休館日:月曜日(ただし5月4日〈月・祝〉は開館、5月7日〈木〉は休館)
観覧料金:一般1400円(1200/1100円)、大学生・高校生800円(600/500円)
()内は前売り/20名以上の団体料金。中学生以下無料。
*障害者とその介護者1名の入館は無料。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
*特別展「国宝 阿修羅展」(3/31–6/7、平成館)は別途観覧料が必要です。
主催:東京国立博物館、日本経済新聞社
特別協力:カルティエ
監修:吉岡徳仁http://www.tokujin.com/ 
後援:フランス大使館
協賛:JTB法人東京、セントラル硝子、大日本印刷、マックスレイ、山元

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サムネイル:吉岡徳仁による
吉岡徳仁による”Moon Fragment”
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会場構成吉岡徳仁
2009.03.02 Mon 20:49
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