吉川弥志設計工房による”梅美の茶室 休庵”

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吉川弥志設計工房による”梅美の茶室 休庵”

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photo(C)上田宏

吉川弥志設計工房が設計した京都府木津川市の"梅美の茶室 休庵"です。


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photo(C)上田宏
以下、建築家によるテキストです。
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これは、京都府と奈良県の県境に位置する木津川市の新興住宅地に計画された茶室の増築である。既存の典型的な郊外型住宅の招き屋根は、造園家・荻野寿也氏デザインによる白い壁によって、その存在を和らげるようにたたずんでいた。この計画ではその白い壁と既存住宅、そして今回新たに増築される三つの建築の関係に最も配慮した。
外観は、駐車場と一体となる白い壁と相対するような同じボリューム、既存住宅同様の焼杉板の壁、そして、曲面の草葺き屋根である。それらは、素材感が際立ち素朴で野趣豊かでありながら周囲に対して優しい表情をつくり出すことを意図した。
内装は、外観の形がそのまま現れる曲面天井によって、光は柔らかく包み込まれ、利休が茶道具に好み使用した桐木地による天井と床、そして、砂漆喰の壁によって静かに吸収される。
草庵茶室の要素・落ち天井を連想させる局面天井、椿の床柱、古い阿蘇石を使った炉、珪素の色を写し出すガラスの下地窓、と一つ一つの素材と要素はその柔らかな内部空間を引き締めるように慎重に選択された。
また、既存住宅と茶室の間には、野趣にあふれ、生い茂る原風景を思い起こさせるような茶庭が荻野氏によって作庭された。4畳半台目程度の室内空間は、大きな建具を開放して、その茶庭と一体化とすることによって、あたかも険しく豊かな山野に分け入って点てる野点空間のような場となる。
いつまでも変わらない白い壁と季節毎にその色彩を変える草屋根。そのコントラストによって周囲の凡庸な郊外型住宅地の中に深く優しく馴染んでいくことを願う。
■建築概要
所在地:京都府木津川市
主要用途:茶室
主体構造:木造
述床面積:9.97 sqm
竣工:2009年2月
設計:吉川弥志設計工房
施工:京都建設株式会社
造園・植栽:荻野寿也景観設計
草屋根施工:株式会社イケガミ


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