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2025.5.20Tue
2025.5.19Mon
2025.5.21Wed
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る
photo©大竹央祐

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architecture|culture|feature
建材(内装・天井)カネトモWASP大阪・関西万博構造計画研究所建材(外構・造作家具)ZO設計室建材(内装・水廻り)建材(外構・床)建材(外装・壁)建材(内装・壁)建材(内装・床)大竹央祐図面あり鈴木淳平浜田晶則パヴィリオン
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る南西側より「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、南側より見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る「3Dプリンテッドベンチプランター」の詳細 photo©大竹央祐

浜田晶則建築設計事務所が設計した、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」です。
トイレと休憩所の機能を持つ施設の計画です。建築家は、“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案しました。また、国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作りました。施設の場所はこちら(万博公式PDF)。

多くの建築や都市は水平垂直のエレメントで構成されている。
しかし、自然界でみられるかたちは有機的で、それらで構成される環境とのインタラクションによって、生物は身体の感覚を頼りにして生きている。もし今人間が建築をつくるための新たな合理性を発見したとすると、それはどんな形になるだろうかと考えた。

例えば3Dプリンターなどのロボティクスによって、形の作り方が加算的になり、形の複雑性によるコスト要因が時間のみになったなら。そして本当に身体に必要な形を身の回りの素材をかき集めてつくる、現代の人間のための巣ができるとするならば、それは新しいバナキュラー建築になり得るのではないだろうか。

建築家によるテキストより

私たちは、土を出力することが可能なWASP社の建設用3Dプリンターを用いて、峡谷のような建築とランドスケープを計画した。
身の回りの素材であり、プリミティブな素材である土を用いている。重く、弱く、現代の素材とはかけ離れて扱いづらい素材であるが、大地に還すことができる素材を用いて、新たな建築材料として利用する。それを通して、各地域の土地からとれる土を使った、現代の人間の巣のような未来の建築像と社会を提示したいと考えた。

建築家によるテキストより

プリント素材には土、粘土、硬化剤、藁、顔料、海藻糊を用いており、日本の伝統構法である土壁から学び材料を選定している。それらは強度やプリントのしやすさだけでなく、全て日本国内で入手できることや、会期後の解体時に全て自然に還せることを条件に選ばれている。
硬化剤に採用した酸化マグネシウムは、水と土とを混ぜることで硬化反応を起こす物質であり、プリント後に3日間湿潤養生した後に乾燥させることで高い強度を発揮する。

ここで3Dプリントされた形状は、自然界に存在する有機的な曲線をベースとしており、日本全国で採取した石を3Dスキャンしてサンプリングした形状データを複数融合して作られている。
さらに土が自立するための構造的な合理性を実験により算出し、オーバーハングの制約条件に基づき形態最適化を行い、最終的な形状を決定した。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、南東側より見る。 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、西側より見る。 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る南西側より「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る南西側より「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る。 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る「3Dプリンテッドベンチプランター」の詳細 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る「3Dプリンテッドベンチプランター」よりトイレの外壁(3Dプリンテッドウォール)を見る。 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、南西側よりトイレの外壁(3Dプリンテッドウォール)を見る。 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作るトイレ脇の「3Dプリンテッドベンチプランター」の詳細 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る「3Dプリンテッドベンチプランター」の詳細 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、南側よりトイレの外壁(3Dプリンテッドウォール)を見る。 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る左:アクセシブルトイレ、右:男性トイレ photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る男性トイレのエントランス photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る男性トイレ photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る女性トイレのエントランス photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る手洗い photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る手洗い photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る東側から「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る、夕景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る南側より「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る、夕景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る南西側より見る、夕景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る「3Dプリンテッドベンチプランター」の詳細、夜景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る左:アクセシブルトイレ、右:男性トイレ、夜景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る男性トイレ、夜景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る女性トイレ、夜景 photo©鈴木淳平
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る南西側より「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る東側より「3Dプリンテッドベンチプランター」を見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る「3Dプリンテッドベンチプランター」の詳細 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、南東側より見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る外観、南側より見る。 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る平面図 image©浜田晶則建築設計事務所
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る立面図 image©浜田晶則建築設計事務所
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る立面図 image©浜田晶則建築設計事務所
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る立面図 image©浜田晶則建築設計事務所
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る断面図 image©浜田晶則建築設計事務所
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る施工写真 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る施工写真 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る施工写真 photo©大竹央祐
浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る施工写真 photo©大竹央祐

以下、建築家によるテキストです。


多くの建築や都市は水平垂直のエレメントで構成されている。
しかし、自然界でみられるかたちは有機的で、それらで構成される環境とのインタラクションによって、生物は身体の感覚を頼りにして生きている。もし今人間が建築をつくるための新たな合理性を発見したとすると、それはどんな形になるだろうかと考えた。

例えば3Dプリンターなどのロボティクスによって、形の作り方が加算的になり、形の複雑性によるコスト要因が時間のみになったなら。そして本当に身体に必要な形を身の回りの素材をかき集めてつくる、現代の人間のための巣ができるとするならば、それは新しいバナキュラー建築になり得るのではないだろうか。

この建築は2025年に日本・大阪で開催される日本国際博覧会の休憩施設の一つである。

会場内の20箇所の休憩施設(トイレ、休憩所、サテライトスタジオ、ポップアップステージ)をそれぞれ一つずつ、日本国内で選出された若手の建築家が設計を行った。

私たちは、土を出力することが可能なWASP社の建設用3Dプリンターを用いて、峡谷のような建築とランドスケープを計画した。
身の回りの素材であり、プリミティブな素材である土を用いている。重く、弱く、現代の素材とはかけ離れて扱いづらい素材であるが、大地に還すことができる素材を用いて、新たな建築材料として利用する。それを通して、各地域の土地からとれる土を使った、現代の人間の巣のような未来の建築像と社会を提示したいと考えた。

プリント素材には土、粘土、硬化剤、藁、顔料、海藻糊を用いており、日本の伝統構法である土壁から学び材料を選定している。それらは強度やプリントのしやすさだけでなく、全て日本国内で入手できることや、会期後の解体時に全て自然に還せることを条件に選ばれている。
硬化剤に採用した酸化マグネシウムは、水と土とを混ぜることで硬化反応を起こす物質であり、プリント後に3日間湿潤養生した後に乾燥させることで高い強度を発揮する。

ここで3Dプリントされた形状は、自然界に存在する有機的な曲線をベースとしており、日本全国で採取した石を3Dスキャンしてサンプリングした形状データを複数融合して作られている。
さらに土が自立するための構造的な合理性を実験により算出し、オーバーハングの制約条件に基づき形態最適化を行い、最終的な形状を決定した。

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下記の4箇所を3Dプリントで施工した。

①外装パネル
建築の外装を富山の工場で生産し、敷地に運搬して取り付けた。幅930mm、奥行300~400mm、高さ1200mmのプリントしたパネルを計56枚量産した。十分に乾燥した後は、トラックで博覧会の敷地に運び、クレーンで吊り上げ木造の外壁に取り付けた。

パネルの表面の形状は全て異なり、一面に並べて繋げることで自然界の岩肌のような形状が浮かび上がる。躯体との取り付け部分には出力中に木材のピースをはめ込み、そこにスクリューを打ち込んで固定することで、土には一切傷がつかない方法を採用している。このサイズのパネルを3Dプリントし、輸送するために、プリント方法だけでなく移動方法や工事用クレーンでの吊り上げ方法、躯体への固定方法など、全ての施工手順を検討した。

②ベンチプランター
3Dプリンターを博覧会の敷地に設置し、ベンチやテーブルなどの機能を併せ持った、人と植物のためのプランターを出力した。直径6.2m、高さ1.7mのプリント範囲を目一杯に使ったプリントを敷地内の4か所で行った。プランターの形状は来場者を取り囲むC型や複数の群島型など様々であり、様々な居方を許容する休憩の場となることを意図した。

③土ブロック
敷地でプリントするものだけでなく、小さなブロックで作るタイプのプランターも計画した。富山の工場で、形状のそれぞれ異なるブロックを45個プリントし、敷地で人の手で積み上げた。酸化マグネシウムを主成分とする硬化剤でブロック内部を充填し、鉄筋のかわりとして竹を差し込みながら積み上げることで一体性を高めて補強した。

③手洗い台
トイレを使用した人が使う手洗い台も工場でプリントし、博覧会の敷地まで運搬して取り付けた。正面の膝部分が窪んだ形状をし、背面にメンテナンス用の穴が空いた円筒の形状とした。

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2025年の日本国際博覧会は、世界の最先端の技術や未来社会を提起する場であると同時に、大規模な実験のプラットフォームとしての意味合いも持つ。
本プロジェクトを通して、土などの身のまわりの自然素材とロボティクスの技術によって実現する建築によって、人と自然と機械が共生する未来社会の一端を提示できればと考えている。

■建築概要

題名:土の峡谷(トイレ4)
所在地:大阪府此花区夢洲 2025年日本国際博覧会会場内
主用途:休憩所 / トイレ
意匠設計:株式会社浜田晶則建築設計事務所 担当/浜田晶則、田邉剛士、栗脇剛、井上悟郎、結城宗哉、高澤卓、ホジェンズあいら
協働:WASP 担当/Flavio Gioia、Marco Bugo、Carlotta Folletti
構造設計:株式会社構造計画研究所 担当/後藤尚哉、佐藤清貴
設備設計:有限会社ZO設計室 担当/渡瀬葉月
照明設計:株式会社モデュレックス 担当/遠矢亜美、髙澤楓
植栽設計・施工:株式会社大林環境技術研究所 担当/大林武彦、有限会社サカイ工業 担当/境亮典
技術協力:株式会社Lib Work 担当/永野真史、西田仁誠、浅野嘉規、早稲田大学輿石直幸研究室 担当/輿石直幸、兵頭なつみ、神前敦矢、東京理科大学兼松学研究室 担当/兼松学
施工:株式会社カネトモ 担当/田口純也、伊藤寛朗、今井友博、株式会社中塚工務所 担当/中塚雅也、大河内淳
躯体加工:ポラテック株式会社 担当/吉住壮人、下山順、次田諒子、株式会社大三商行 担当/人見康一郎、小澤和弘、長崎政幸
機器提供:TOTO株式会社、SANEI株式会社、コンビウィズ株式会社
材料相談:日本ストローベイルハウス研究会 担当/吉本宏明、カイル・ホルツヒューター
素材協力:有限会社東邦産業社 担当/福川雅也、有限会社井上建設 担当/井上勝人、宇部マテリアルズ株式会社 岡田広明、川原製作所 担当/川原隆邦、のろしファーム 担当/稗苗史絵、稗苗勉
制作協力:立命館大学 担当/森本龍、岡﨑輝一、大西亮輔、馬越康輔、西田彩ら、米光陸、林優斗、山本愛子、杉本伊央理、行藤航太朗、九州大学 担当/先本凌、松野真翔、石澤航、京都工芸繊維大学 担当/今中優佑、東京理科大学 担当/陳嘉檀
、Hodge 担当/木下敦雄
協力:松本雄太郎家具製作所 担当/松本雄太郎、濱本重機工業 担当/濱本満
構造:木造
規模:木造1階
敷地面積:775.24㎡
建築面積:139.00㎡
延床面積:139.00㎡
設計:2022年8月~2023年12月
工事:2024年7月~2025年2月
竣工:2025年2月
写真:大竹央祐、鈴木淳平

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

パネル部分:3Dプリント土
吹付部分:リシン吹付

内装・床床

コンクリート金鏝仕上げ

内装・床共用通路 床

アキュライト塗装

内装・壁壁

リシン吹付

内装・天井天井

リシン吹付

内装・水廻り手洗い傘エリア シンク

3Dプリント土

外構・床外構

アキュライト塗装

外構・造作家具プランター

3Dプリント土

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


Most architecture and urban spaces are composed of horizontal and vertical elements. However, the shapes found in nature are organic, and living beings interact with such environments using their bodily senses to survive. This project began with a question: If we were to rediscover a new form of rationality for constructing architecture today, what kind of shapes would emerge?

With the advent of robotic technologies like 3D printers, where form is generated additively and complexity is no longer a cost issue but a matter of time, we envisioned a new kind of nest for contemporary humans—shaped solely from materials gathered from the immediate surroundings. This, we believe, could represent a new form of vernacular architecture.

This structure serves as one of the rest facilities built for Expo 2025 in Osaka, Japan. As part of the project, 20 rest facilities—including toilets, rest areas, satellite studios, and pop-up stages—were each designed by a young Japanese architect selected nationwide.

We used a construction 3D printer from WASP capable of extruding earth to design a canyon-like architectural and landscape installation. The primary material was soil—a primitive and locally available substance. Though heavy, fragile, and far removed from modern industrial materials, soil has the advantage of being able to return to the ground. By using it as a new construction material, we aimed to propose a vision for future architecture and society—one where people build their own nests using soil from their local land.

The printed material was composed of soil, clay, hardening agents, straw, pigments, and seaweed glue—selected with inspiration from Japan’s traditional earthen wall construction methods. These components were chosen not only for their strength and printability, but also for being entirely locally sourced within Japan, and biodegradable after the expo concludes. The hardening agent, magnesium oxide, reacts with water and soil to set; once printed, the elements were cured in a humid environment for three days, then dried to achieve sufficient strength.

The printed forms are based on the organic curves found in nature. We 3D-scanned and sampled stone shapes collected from various regions across Japan and fused these into composite geometries. Additionally, through physical testing, we derived the structural logic necessary for soil to stand independently, and performed form optimization under the constraints of overhang tolerances to determine the final shape.

───

We 3D-printed the following four architectural components:

1. Exterior Panels
The building’s outer panels were fabricated at a factory in Toyama and transported to the site for assembly. A total of 56 panels were mass-produced, each measuring 930 mm in width, 300–400 mm in depth, and 1200 mm in height. After fully drying, the panels were transported by truck and lifted into place by crane to be attached to the timber-framed structure.

Each panel surface had a unique form; when placed side by side, they collectively created a texture reminiscent of a natural rock face. To avoid damaging the earthen material, wooden inserts were embedded during printing, into which screws were later driven to fix the panels to the frame. Since printing and transporting panels of this size had not been done before, we developed the entire process ourselves—from printing techniques and logistics to crane handling and installation.

2. Bench Planters
We brought the 3D printer onsite and fabricated planters that also function as benches and tables—for both people and plants. Using the printer’s full build volume (6.2 meters in diameter and 1.7 meters in height), we produced four sets of these installations at various locations within the site. The planters took diverse forms—such as C-shapes that surround visitors or multiple clustered “islands”—creating spaces for rest that encourage various modes of occupancy.

3. Earthen Blocks
In addition to elements printed onsite, we also designed a planter type made from small blocks. At the factory in Toyama, we printed 45 uniquely shaped blocks and manually stacked them onsite.

Only some blocks were filled internally with a magnesium oxide-based hardener. Bamboo rods were inserted in place of rebar as vertical reinforcement to improve structural
integrity and cohesion.

4. Hand Wash Basin
The washbasins for users of the toilets were also 3D-printed at the factory and transported to the site. These cylindrical elements featured a recessed front for knee space and a maintenance opening on the rear, allowing them to be slid into position beneath pre-installed sinks and countertops.

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Expo 2025 in Osaka serves not only as a showcase for the world’s most advanced technologies and visions of future society, but also as a large-scale experimental platform.
Through this project, we aim to present a glimpse of a future society in which humans, nature, and machines coexist—realized through architecture built with natural materials like earth and advanced robotics.

Gorge
Location: Expo 2025, Osaka, Japan
Category: Toilet
Technology Used: “Stand Alone” Crane WASP
Design: Aki Hamada Architects (Aki Hamada, Takeshi Tanabe, Go Kuriwaki, Goro Inoue, Soya Yuki, Suguru Takasawa, Isla Hodgens)
Collaboration: WASP (Flavio Gioia, Marco Bugo, Carlotta Folletti),
Structural Design: KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. (Naoya Goto, Kiyotaka Sato)
Environment: ZO Consulting Engineers (Hazuki Watase)
Lighting Design: ModuleX Inc. (Ami Toya, Kaede Takazawa)
Landscape Design & Construction: Ohbayashi Environmental Technology Institute Co.,LTD. (Obayashi Takehiko), CO-DE GREEN (Akinori Sakai)
echnical Cooperation:Lib Work Co.,Ltd. (Masashi Nagano, Jinsei Nishida, Yoshiki Asano), Naoyuki Koshiishi Laboratory (Naoyuki Koshiishi, Natsumi Hyodo, Atsuya Kamimae), Kanematsu Laboratory (Manabu Kanematsu)
Construction: Kanetomo Co.,Ltd. (Junya Taguchi, Hiroaki Ito, Tomohiro Imai), Nakatsuka Construction Co., Ltd. (Masaya Nakatsuka, Jun Okouchi)
Structural Frame Processing: POLUS-TEC Co., Ltd. (Takehito Yoshizumi, Jun Shimoyama, Asako Tsugita), DAISAN SHOKO Co.,Ltd. (Koichiro Hitomi, Kazuhiro Ozawa, Masayuki Nagasaki)
Equipment provision:TOTO LTD, SANEI Co., Ltd, CombiWith Corporation
Material Development: Japan Straw Bale House Association (Hiroaki Yoshimoto, Kyle Holzhueter)
Material Cooperation: Toho Sangyosha Ltd. (Masaya Fukugawa), Inoue Construction Company (Masato Inoue), Ube Material Industries Ltd. (Hiroaki Okada), Kawahara Seisakusyo (Takakuni Kawahara) ,NOROSHI FARM (Yoshie Hienae, Tsutomu Hienae)
Production Cooperation: Ritsumeikan Univ. (Ryu Morimoto, Kiichi Okazaki, Ryosuke Onishi, Yusuke Umagoshi, Sara Nishida, Riku Yonemitsu, Yuto Hayashi, Aiko Yamamoto, Iori Sugimoto, Kotaro Yukito), Kyushu Univ. (Ryo Sakimoto, Manato Matsuno, Ko Ishizawa), Kyoto Institute of Technology (Yusuke Imanaka), Tokyo University of Science (Chen Jiatan), Hodge (Nobuo Kinoshita)
Cooperation: Yutaro Matsumoto Furniture Studio (Yutaro Matsumoto), Hamamoto Heavy Machinery Industries (Mitsuru Hamamoto)
Year of Completion: 2025

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2025.05.20 Tue 06:49
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    【ap job更新】 企業の研究施設や離島での開拓プロジェクトなどに取組む「植原雄一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中

    ap job 【ap job更新】 企業の研究施設や離島での開拓プロジェクトなどに取組む「植原雄一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中

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    【ap job更新】 企業の研究施設や離島での開拓プロジェクトなどに取組む「植原雄一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中
    【ap job更新】 企業の研究施設や離島での開拓プロジェクトなどに取組む「植原雄一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中エクレクト名古屋オフィス photo: So Mitsuya
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    建築求人情報
    2025.05.20 Tue 16:53
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    ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型。ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開。宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクト。異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案
    photo©Nik Eagland

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    architecture|design|feature
    トーマス・ヘザウィックプロダクトヴェネチア・ビエンナーレ
    ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型。ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開。宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクト。異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案 photo©Marco Zorzanello, courtesy La Biennale di Venezia
    ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型。ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開。宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクト。異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案 photo©Marco Zorzanello, courtesy La Biennale di Venezia
    ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型。ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開。宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクト。異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案 photo©Nik Eagland

    ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型です。
    ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開されました。スペースガーデンは、宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクトです。デザイナーは、異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案しました。展覧会の公式ページはこちら。


    こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

    スペースガーデン:地球の課題への解決策としての宇宙探査(ベネチアビエンナーレ国際建築展2025にて)

    ・ヘザウィック・スタジオとオーレリア研究所が提携し、宇宙における自律型園芸を探求する近地球軌道プロジェクト「スペースガーデン」を創設
    ・スペースガーデンの大型模型が、第19回ベネチアビエンナーレ国際建築展に展示されます
    ・スペースガーデンの開発は進行中であり、近い将来に実世界でのコンセプト実証を行う計画があります

    今年のベネチアビエンナーレ国際建築展は、宇宙と持続可能性に対する私たちの認識に挑戦する先駆的な新プロジェクトを紹介します。スペースガーデン、地球外の居住空間を人間らしくし、地球上の生活を向上させるようにデザインされた革新的なコンセプトです。ヘザウィック・スタジオとオーレリア研究所の協力により生まれたこのプロジェクトは、宇宙環境における自然の役割についての私たちの考え方を再定義します。

    建築と人間中心のデザインに対する革新的なアプローチで知られるヘザウィック・スタジオは、MIT卒業生で宇宙建築家、そしてオーレリア研究所のCEOであるアリエル・エクブロー博士(Dr. Ariel Ekblaw)との対話を経て、この野心的な道のりに乗り出しました。スペースガーデンは、宇宙建築における抜本的な変革を提案します――それは、人間の幸福、持続可能性、そして極限環境においてさえ自然とのより深いつながりを優先するものです。

    「私は宇宙に魅了されています。でも、意外かもしれませんが、それ自体にではありません。むしろ、宇宙が人類の地球での生活をより良くする可能性に惹かれているのです」とトーマス・ヘザウィックは語りました。「多くの種類のマイクロチップ、生体組織、そして医薬品は、低重力環境の方がより良く製造できることが研究によって示されています。宇宙技術が進歩するにつれて、宇宙で働き生活する人々の数が増えていくのは必然です。しかし、宇宙居住空間の設計は常に生き延びることを目的としており、豊かに生きることが考慮されたことはありませんでした。スペースガーデンは、限られた空間でも精神的な健康に良い影響を与える植物種を育てることで、宇宙を人間らしい空間にするという実験として始まりました。しかし最終的には、地球低軌道という独自の“裏庭”を活用して、地球上の生命に利益をもたらすことにもつながっています」

    ミリメーター社が製作した4メートル四方の大型スペースガーデン模型がアルセナーレに展示されており、来場者にそのヴィジョンをより具体的に体感させています。その有機的な形状は、30個のポッドが群となった構成をしています。それぞれのポッドには、地球上のコミュニティガーデンで育てられた異なる植物種が収められています。また、成長用ポッドの一つの断面模型が、オーレリアがオートデスク・リサーチ・レジデンシー・プログラムに参加する一環として、ボストンのオートデスク・テクノロジー・センターで製作されました。中央のチャンバーには、特に魅力的または文化的に重要とされる代表的な植物種が配置されています。それは、ザクロの木であり、人類が最も早く栽培した植物の一つです。

    これらのチャンバーは開閉可能で、宇宙のデブリからの防護や最適な日光の取り込みを可能にし、有機的で機能的な形状を形成しています。外側の表面には太陽光発電セルが備えられています。

    • 残り7枚の写真と建築家によるテキスト
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    トーマス・ヘザウィックプロダクトヴェネチア・ビエンナーレ
    2025.05.20 Tue 15:41
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    2025.5.19Mon
    • 藤本壮介による、森美術館での展覧会の入場チケットをプレゼント。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開
    • ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦の複合開発「Oystra」。集合住宅を中心に商業とレジャーの施設も内包。海と空の自然のエネルギーに着想源とし、バルコニーやテラスのデザインは“波が砂に刻むさざ波の模様”も反映。環境予測で日射遮蔽の最適化と自然換気の強化も実施
    • IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Strolling Gardens & House」。住宅街の不定形な敷地に計画。自然と暮らしが一体となる住まいを求め、大小の庭を“多方向に積み上げる”建築を考案。周辺のスケールとの調和を意図した“小さな箱”を組合わせる構成は多様な居場所の創出にも寄与
    • 最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/12-5/18]
    2025.5.21Wed
    • 【ap job更新】 教育や福祉の施設を中心とし、多数の受賞歴で建築界と依頼者に評価される「アプルデザインワークショップ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)と アルバイトを募集中
    • 【ap job更新】 革新的な暮らしとアップデートを目指し、“次世代スマート住宅”の開発に取組む「株式会社MW」が、建築設計(経験者・既卒)と 3DCG制作のスタッフを募集中
    • トラフ建築設計事務所の会場構成による「士郎正宗の世界展」。“攻殻機動隊”などで知られる漫画家の展示。未来を描く世界への時間の層の追加を意図し、経年変化のあるパネルを壁面に用いる計画を考案。単管パイプを組んだ展示壁で作品の主題と呼応する透過性と浮遊感も創出

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