
SHARE 藤本壮介建築設計事務所による、沖縄・石垣島のヴィラ「NOT A HOTEL ISHIGAKI『EARTH』」が開業。約3000坪の敷地にたった一棟のみ建てられた建築。“円形のフォルム”と緑化された“すり鉢状の屋根”が特徴。プール・サウナ・ジムなどの機能も内包



藤本壮介建築設計事務所による、沖縄・石垣島のヴィラ「NOT A HOTEL ISHIGAKI『EARTH』」が開業しました。
2025年日本国際博覧会の会場デザインプロデューサーも務める藤本壮介が設計を手がけた円形の建築です。本施設は、新石垣空港から車で約11分のアクセスにあり、約3000坪の敷地にたった一棟のみ建てられたました。
白壁と円形のフォルムを特徴とし、緑に包まれた庭やオーシャンビューを楽しむことが可能です。総面積は約1500㎡(屋内、テラス、プール、水盤を含む)で、NOT A HOTELシリーズとしてはこれまでで最大規模とのこと。
室内には最大10名が宿泊可能な4つの独立したベッドルームのほか、海を一望できるリビングダイニングやプールがあります。
中庭にはキッズプールや焚き火が楽しめるファイアプレイスも設けられています。さらに、1階には水盤越しに光が差し込むサウナも用意されました。施設の公式ページはこちら。
その他の写真などは以下に掲載します
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外観
境界は限りなく曖昧に、自然と繋がる建築 建物を円形に、屋上をすり鉢状にすることで部屋の中から、石垣の緑と海の両方が感じられる緩やかな丘陵のようなデザイン。また、EARTHの特徴のひとつである、日差しを反射し、青い海や空との美しいコントラストを生み出す白いファサードは一面ずつ職人の手によって丁寧に仕上げられている。
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中庭
オアシスのような池畔でリラックスできる中庭 中庭はすり鉢状になっていて、中に立つと空や海だけが見える設計に。また、緑が敷き詰められ、象徴となるシンボルツリーが凛として佇み、真上から見ると周りの環境に溶け込み、境がなくなる。大人たちはゆっくりくつろげ、子どもたちは気ままに遊べるキッズプールや焚き火ができるファイアプレイスも。なお、EARTHの植栽計画は造園家・齊藤太一氏が手掛けている。
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リビングダイニング
海に向かい大きく開き、絵画のような夕景を眺める リビングダイニングの目の前には遮るものが何もなく、水平線まで一望できる迫力のある景色を望める。シェフが振る舞うプライベートディナーも楽しむことも可能。
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インフィニティプール
水平線と融和する最前列のプール リビングダイニングからシームレスにアクセスできるのは眼前の海と溶け合うインフィニティプール。水平線に沈む夕陽を眺めながら波の音、石垣の風を感じられる特別な時間が流れる場所。
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サウナ・ジム
光が差し込む海底サウナと本格的なジムスペース 1Fに位置するサウナスペース。2Fのプール傍にある水盤に差し込んだ光がサウナ室の天窓から降り注ぎ、まるで海底にいるような特徴的な空間を作り出す。サウナ室の前にはシャワー2台と水風呂を配備。木の扉を開けば、開放的な外気浴スペースへと通じ心身をリセット。ジムはランニングマシンやサンドバッグ、スミスマシン、ダンベルなどが揃っている。
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バスルーム
穏やかな水平線と調和するバスルーム ガラス張りのバスルームにはシャワーも配備。浴槽を限りなく低くすることで、水盤そして海へとフラットに繋がる。
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ベッドルーム
深い眠りに誘う水畔のベッドルーム 部屋の目の前には水盤があり、その奥には海景を望む。ベゼルレスの窓から差し込む光が気持ちの良い時間を作り出す。
■建築概要
名称:NOT A HOTEL ISHIGAKI EARTH
物件所在地:沖縄県石垣市字宮良120番地92
交通:車で新石垣空港から11分
敷地面積:9,586.00㎡
構造・規模:RC造 地上2階建て
総客室数:1戸
屋内面積:975.01㎡
総面積(屋内面積+2階テラス+プール+水盤含む):1,489.13㎡
中庭面積(手摺外側含む):2,066.07㎡
間取り:4 Bedroom
宿泊人数:10名
設計:藤本壮介建築設計事務所
施工:前田・東洋 建設共同企業体
事業主・売主:NOT A HOTEL株式会社
運営会社:NOT A HOTEL MANAGEMENT株式会社