
SHARE 建築家たちの“突破の瞬間”に注目した書籍『建築のブレークスルー』をプレビュー。プレゼント企画も実施。西沢立衛、平田晃久、田根剛、小堀哲夫、中村拓志、畑友洋、武田清明、高野洋平+森田祥子による全16プロジェクトを収録。裏側の知られざるエピソードを豊富な図版とともに紹介

建築家たちの“突破の瞬間”に注目した書籍『建築のブレークスルー』をプレビューします。
また、本書籍を抽選でプレゼントいたします。西沢立衛、平田晃久、田根剛、小堀哲夫、中村拓志、畑友洋、武田清明、高野洋平+森田祥子による全16プロジェクトを収録。裏側の知られざるエピソードを豊富な図版とともに紹介しています。
プレゼント企画の応募締切は、2025年1月13日(火)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。本書籍のオンライン販売ページはこちら(amazon)。
建築が生まれる過程には、思わず人に伝えたくなるような
突破(ブレークスルー)の瞬間がある。中古のアルファロメオ、地図の空白、イチョウの葉、組木のおもちゃ、池に浮かぶ古墳……。
本書では、プロジェクトが実現に向けて大きく動いた突破の瞬間を「ブレークスルー」と呼び、建築誕生の裏側に秘められた、知られざるエピソードを豊富な図版とともに収録。
参加するのは、西沢立衛、平田晃久、田根剛、小堀哲夫、中村拓志、畑友洋、武田清明、高野洋平+森田祥子。いずれも日本の建築界を牽引する豪華な面々。彼らの思考やアイデアの軌跡、そして実現に至るまでの葛藤が描かれている。
◯名作「森山邸」とほぼ同進行した「House A」。森山邸で感じた自らの限界とは。そしてHouse Aの不思議な解放感はどのように生まれたか…。
◯建築家として完敗だったという東北での経験。「誰のために、何のために、なぜ建てるのか?」という問いの先に辿り着いた「太田市美術館・図書館」。
◯26歳、最初の建築が異国の国家プロジェクト。「エストニア国立博物館」完成までに体験した、心が震えた瞬間、建築家にしか下せない決断とは…。
◯消費されることのない「余白」。人々が垣根なく集い、多様な交流を展開できる「東海国立大学機構 Common Nexus」の谷戸広場とは…。
◯設計の前提を覆した施主の言葉。分断と孤立を深めてしまった事実に目を向けた「風突のケアハウス」。
◯施工の難しい特殊な敷地。人の手で運び、組み立てる手法を模索する中で見つけたのは、おもちゃと型紙!?
◯地域のカルチャーを取り込み、地域の人たちと一緒につくる。チーム総出ではじめたのは、一軒一軒ご近所さんを回る植物採集!?
◯スタッフがつくってきたチロルチョコのような模型。それが水に浮いている様を想像したとき、建築の方向性が決まった。
など全16プロジェクト収録。
以下に、プレビュー画像と目次を掲載します。
『建築のブレークスルー』のプレビュー画像
以下の写真はクリックで拡大します








目次
西沢立衛
まちを疾走する中古のアルファロメオ ―箱型からの脱却(House A)
逆境をイマジネーションに変える直感(三島のオフィス)平田晃久
生命のような建築をまちの人々と一緒につくる(太田市美術館・図書館)
隠田に浮かぶ空 ― ShimaとUmi(HARAKADO)田根剛
地図にあった「空白」の発見(エストニア国立博物館)
「民家の教え」から建築の原点に気づく(Tane Garden House – Vitra Campus)小堀哲夫
雪と蓮に刻まれた形(有沢製作所イノベーションセンター)
敷地を歩き回り、語り合うことで見えた風景(東海国立大学機構 Common Nexus)中村拓志
自由のための設計 ― 孤立した自律から、関係が育む自律へ(風突のケアハウス)
ブレークスルーの反転 ― 居続ける歓びを編むために(上野東照宮神符授与所/静心所)畑友洋
正面のない多方向的な組木アーチ(甲陽園の家)
屋外劇場と自然の丘を重ね合わせる(TOTTEI 緑の丘)武田清明
路地裏園芸カルチャー×ホテル(SOIL NIHONBASHI HOTEL)
「石拾い」で空間をつくる(SANU NOWHERE)高野洋平+森田祥子
ため池に古墳を置いてみる(松原市民松原図書館)
驚きの発見から設計案が一気にブレイクスルー (花重リノベーション)
著者のプロフィール
西沢立衛
建築家。横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。1966年東京都生まれ。1990年横浜国立大学大学院修士課程修了、妹島和世建築設計事務所入所。1995年妹島和世とともにSANAA 設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。
平田晃久
建築家。京都大学教授。1971年大阪府生まれ。1997年京都大学大学院工学研究科修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、2005年平田晃久建築設計事務所を設立。現在、京都大学教授。2025年よりイエール大学客員教授。
田根剛
建築家。1979年東京生まれ。ATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architects代表。フランス・パリを拠点に活動。
小堀哲夫
建築家。法政大学教授。1971年岐阜県生まれ。1997年法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了(陣内秀信研究室)。同年より久米設計。2008年に小堀哲夫建築設計事務所を設立。
中村拓志
建築家。明治大学理工学部特別招聘教授。1974年東京生まれ。鎌倉と金沢で少年時代を過ごす。1999年明治大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了。同年より隈研吾建築都市設計事務所に勤務。2002年に NAP建築設計事務所を設立。
畑友洋
建築家。1978年兵庫県生まれ。2003年京都大学大学院工学研究科修了。高松伸建築設計事務所勤務を経て、2005年畑友洋建築設計事務所設立。
武田清明
建築家。1982年神奈川県生まれ。2007年イーストロンドン大学大学院修士課程修了。2008年より隈研吾建築都市設計事務所に勤務。2019年に武田清明建築設計事務所を設立。
高野洋平
建築家。千葉大学大学院准教授。1979年愛知県生まれ。2003年千葉大学大学院修了。同年より佐藤総合計画に勤務。2013年よりMARU。architectureを共同主宰。
森田祥子
建築家。1982年茨城県生まれ。2008年早稲田大学大学院修了。2010年よりNASCAに勤務。2010年にMARU。architecture設立。2013年よりMARU。architecture共同主宰。

■書籍概要
書名:建築のブレークスルー
著者:西沢立衛、平田晃久、田根剛、小堀哲夫、中村拓志、畑友洋、武田清明、高野洋平+森田祥子
出版社:グラフィック社
発売日:2025年12月8日
仕様:B6 仮フランス装 総208頁
定価:2750円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-4106-1


