黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うエントランス側から空間全体を見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うキッチン側からダイニング越しにリビングを見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うリビングからスクリーン側を見る。 photo©中山保寛
黒川智之建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」です。
L字型のルーフテラスのある区画でのプロジェクトです。建築家は、開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出しました。また、スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行っています。
都内のマンション一室を対象としたリノベーションである。
映画鑑賞を趣味とするクライアントは、生活の一部としてシアタールームを設けるのではなく、シアタールームそのものの中で暮らすような日常を望んでいた。
住戸は角部屋でL字型のルーフテラスを持ち、外部に大きく開かれている点が特徴である。しかし既存のプランは壁で細かく仕切られており、その開放性や快適さを十分に享受できない状態であった。
そこで個室の壁を取り払い、外へ視線が抜ける大らかな空間の素地をつくった。
その上で、ダイニングテーブル・仕事用デスク・ソファ、さらにスクリーンと収納を一体化させたスケールの大きな二つの家具によって、暮らしの場を緩やかに分節している。
天井はフラッターエコーへの対策を講じながら、気積を最大限確保するために持ち上げ、曲面天井とした。
また窓のある外周壁には、映画館のような吸音効果を意図し、壁面全体を布で覆うことができるカーテンボックスを設置している。
以下の写真はクリックで拡大します

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うエントランス側から空間全体を見る。 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うキッチン側からダイニング越しにリビングを見る。 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うリビングからスクリーン側を見る。 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行う左奥:キッチン、中央:ダイニングとリビング、右奥:寝室 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うリビングからダイニング越しにキッチンを見る。 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うリビングからダイニング越しにキッチンを見る。 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うスクリーン側からリビングとダイニングを見る。 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行うキッチン photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行う寝室 photo©中山保寛

黒川智之建築設計事務所による、東京・渋谷区の住戸改修「北参道の住宅」。L字型のルーフテラスのある区画。開放性や快適さの享受を求め、既存個室の壁を取り払って“外へ視線が抜ける大らかな空間”を創出。スケールの大きな二つの造作家具を用いて暮らしの場の“緩やかな分節”も行う平面図 image©黒川智之建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
都内のマンション一室を対象としたリノベーションである。
映画鑑賞を趣味とするクライアントは、生活の一部としてシアタールームを設けるのではなく、シアタールームそのものの中で暮らすような日常を望んでいた。
住戸は角部屋でL字型のルーフテラスを持ち、外部に大きく開かれている点が特徴である。しかし既存のプランは壁で細かく仕切られており、その開放性や快適さを十分に享受できない状態であった。
そこで個室の壁を取り払い、外へ視線が抜ける大らかな空間の素地をつくった。
その上で、ダイニングテーブル・仕事用デスク・ソファ、さらにスクリーンと収納を一体化させたスケールの大きな二つの家具によって、暮らしの場を緩やかに分節している。
天井はフラッターエコーへの対策を講じながら、気積を最大限確保するために持ち上げ、曲面天井とした。
また窓のある外周壁には、映画館のような吸音効果を意図し、壁面全体を布で覆うことができるカーテンボックスを設置している。
■建築概要
題名:北参道の住宅
所在地:渋谷区千駄ヶ谷
主用途:住宅
設計:黒川智之建築設計事務所 担当/黒川智之、森田誠、Michele Sandrin
設計協力:山根建築設計事務所 担当/山根雄高
照明設計:杉尾篤照明設計事務所 担当/杉尾篤
家具:Basis 担当/宇塚利幸
施工:ルーヴィス 担当/武井空以
構造:RC造
延床面積:89.40㎡
設計:2021年7月~2023年6月
工事:2024年5月~2024年8月
竣工:2024年8月
写真:中山保寛