SHARE Maxwan+MS architektiによるプラハの複合施設「レッド・ヒル・ライズ」
Maxwan+MS architektiが設計しているプラハの複合施設「レッド・ヒル・ライズ」です。
レッド・ヒル・ライズ(Red Hill Rise)
Maxwan + MS architektiレッド・ヒル・ライズは、新地下鉄駅の上に建つ、貸オフィスと店舗の複合施設です。敷地はチェコ、プラハの歴史的な中心市街と飛行場を結ぶ幹線道路沿いの閑静な住宅地にあり、南方向に最大14メートルの高低差をもつ急な勾配があります。
このような場所に商業活動を呼び込むのに適した存在感のある建物、近隣の不十分な公共空間を補うような魅力的な都市空間の創造、そして近隣の閑静な住宅街に溶け込むようなスケールを打ち出すことが求められました。
このような条件に対して、私達は「ブレーク・アップ(break-up)」という手法をとりました。建物のボリュームを小さな多数の棟に完全に分散するという方法ではなく、大きな2つの建物のボリュームをキープしたまま各々のボリュームにすきまや高さの違いを設けることで、結果的に全体の建物が小さなボリュームの集合によって成り立っているように見せるという手法です。これにより大型テナントに対応できる一続きの大きな床面積を確保しつつ、各テナントの独立性や近隣の住宅街とのスケールマッチを実現しました。
各ボリュームのすきまには魅力的な風景や公共空間が入ります。
■建築概要
年:2013年
敷地:プラハ(Prague),チェコ共和国(Czech Republic)
施主:KKCG Real Estate a.s.
Site area:1.2 ha
延べ床面積:41,000 m2 gfa
うち店舗床面積:12,250 m2 gfa
うちオフィス床面積:28,750 m2 gfa
駐車場:700 spaces
建築費見積:5千5百万ユーロ(約74億円)
建築家:Maxwan + MS architekti
設計責任者:Hiroki Matsuura (松浦寛樹)
設計チームリーダー:Rene Sangers, Jason Hilgefort
設計チーム:Artur Borejszo, Veronika Komova, Valentina Chiappa Nunez, Aleksandar Hrib, Nobuki Ogasahara, Ignas Uogintas, Janneke Earl
共同設計+コンサルタント:MS architekti s.r.o. (Michal Sourek, Pavel Hrebecky, Tomas Filgas, Martin Studnicka, Thomas Zagdoun, Idan Zveibil)
ABT bv (Engineering Structures & Installations)
Ebben Nurseries (Horticulture)
ACTM Netherlands bv (Commercial consultancy for shopping centres & high traffic locations)
Peter Brogt Traffic Advice (Traffic & Parking),
Search Engineering bv (Sustainability)
Energysim s.r.o. (Energy, Sustainability and Engineering)
Scheldebouw bv (Façade engineering)
Buro Happold (Sustainability & Engineering)
HEVO bv (Office market &”Het Nieuwe Werken”)
Jaroslav Pasek (Geology & Foundations)
&H Real Estate bv (Real estate, Retail development)