SHARE +ticによる、個人住宅のための家具「plywood board」
浜松を拠点とする+tic(プラスチック)の設計施工による、愛知の個人住宅のための家具「plywood board」です。
構造用合板を用いた、個人住宅の家具設計。本プロジェクトの 大きな目的は、家具の設計でありながら、その周辺の整備も試 みる建築的提案であること。加えて、安価な建築素材を新たな 材料へと転用することにある。
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以下、建築家によるテキストです。
構造用合板を用いた、個人住宅の家具設計。本プロジェクトの 大きな目的は、家具の設計でありながら、その周辺の整備も試 みる建築的提案であること。加えて、安価な建築素材を新たな 材料へと転用することにある。 この家具の立面は、短冊状に切断された針葉樹構造用合板の断 面の連続で構成される。この合板の連続は、特徴的な立面を生 み出すだけでなく、引き出し方向を 45 度に設定することで、 全面での収納を可能とし、継ぎ目を断面の連続へと隠すことを 同時に実現している。天板と底板は 2.5mm のラワン材を用い ることで存在感を抑え、断面を最大限に強調するコンパクトな 収まりとした。 合板という、本来は建築の下地材として扱われる安価な素材を、 小さな工程を反復することで、新たな表情の素材の実現を試み た。同じ工程を繰り返すこの手法は、施工に精通していない人 でも製作が可能な、開かれた施工手法である。
■建築概要
題名 : plywood board
敷地 : 愛知県豊橋市
用途 : 家具
設計施工 :+tic
寸法 :w1,440 d750 h50[mm]
竣工 :2015 年 7 月