SHARE 石嶋設計室+のみぞ計画室による、「グローバルキッズ飯田橋こども園」
all photos©黒住直臣
石嶋設計室+のみぞ計画室が設計した、「グローバルキッズ飯田橋こども園」です。
2015年に開園したグローバルキッズ飯田橋園に隣接した認定こども園の計画。飯田橋園同様、ビルイン型の保育園である。
1階には「つくる」というコンセプトをもとに、3つの機能をもった部屋を用意した。まずは「身体をつくる」ことを目的とした屋内競技場。運動会にも対応可能な50mトラックを中心に約300人が座れる観客席を用意した。可動式の舞台を設置すれば、発表会にも利用できる。続いては「作品をつくる」工房。工具や素材を大容量に収納できる壁面や棚とシンプルな作業台を用意し、木工や工作などができるつくりとなっている。最後に「料理をつくる」キッチンスタジオ。子育て支援の一環として、離乳食づくり講座や親子クッキングとしての活用を踏まえ、園の厨房と同等の本格的な厨房機器を設置した。
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以下、建築家によるテキストです。
2015年に開園したグローバルキッズ飯田橋園に隣接した認定こども園の計画。飯田橋園同様、ビルイン型の保育園である。
2階の保育室は、腰高の家具で仕切ったワンルームタイプとしているが、ここでは廊下と保育室の間に受入室を用意した。受入室は、家庭と園舎の生活を切り替える場所、また子どもが自主的に自分の荷物を準備する空間でもある。個人の持ち物を保育室に持ち込まず、また送迎時の保護者の出入りによって保育活動が中断することがないので、子どもたちは保育室での遊びや学びに集中することができる。保育室は広いスペースを最大限に活かした間取りとなっており、窓からは隣接する衆議院宿舎跡地の緑がよく見え、木漏れ日がやわらかに差し込む。加えて長い廊下には2色のLEDチューブライトが設置して、ワクワク感とあたたかさを添えている。
1階には「つくる」というコンセプトをもとに、3つの機能をもった部屋を用意した。まずは「身体をつくる」ことを目的とした屋内競技場。運動会にも対応可能な50mトラックを中心に約300人が座れる観客席を用意した。可動式の舞台を設置すれば、発表会にも利用できる。続いては「作品をつくる」工房。工具や素材を大容量に収納できる壁面や棚とシンプルな作業台を用意し、木工や工作などができるつくりとなっている。最後に「料理をつくる」キッチンスタジオ。子育て支援の一環として、離乳食づくり講座や親子クッキングとしての活用を踏まえ、園の厨房と同等の本格的な厨房機器を設置した。
飯田橋園の「室内園庭」と飯田橋こども園の「つくる空間」は、両園の子どもたちが相互に利用することで、0歳から就学前の乳幼児期に人間としての礎となる運動能力、情緒、感性、社会性や創造力、そして「生きる力」を育んでいく。さらにこれらの機能は、両園のみならず、「ひとと地域とのつながりをつくる」地域の交流拠点として発展していくことを目論んでいる。
■建築概要
敷地面積:2,090.00㎡
建築面積:1,371.23㎡
延べ床面積(申請部分):計2,207.70㎡
1階1,013.02㎡/2階1,152.39㎡/B1階24.61㎡/3階8.84㎡/4階0.00㎡/5階8.84㎡
定員:79名