SHARE 吉岡徳仁の、東京・銀座の資生堂ギャラリーでの展覧会「スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線」の会場写真
吉岡徳仁の、東京・銀座の資生堂ギャラリーでの展覧会「スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線」の会場写真です。会期は2017年3月26日まで。
本展では、プリズムから放たれる虹の光線による神秘的な光を体感する新作「スペクトル」のインスタレーションを発表します。
200個のクリスタルガラスから生み出されたこの彫刻は、4000にもおよぶ虹の光線を放ち、光そのものがもつ非物質的なエネルギーや、光と人間の関係性、そして時代を超える自然の光の美しさが作品となります。インスタレーションを通じて、私たち人間の感覚に発見をもたらし、そのプリズムより分光された光は、神秘的な虹のスペクトルを放つでしょう。
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以下、作品に関するテキストです。
吉岡徳仁 スペクトル – プリズムから放たれる虹の光線
吉岡徳仁は、デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから生み出される作品により、世界に影響を及ぼす創り手の一人として、国内外で高く評価されています。
光。人はなぜこんなにも光に魅せられるのか。
太陽の光、月の光、そして水面の輝き。
自然の光は、決して解明することのできない神秘的なエネルギーがあるように思います。そして、全ての生き物が感じることのできる光は、白く透明でありながらも、無限の色が存在します。
吉岡はこれまで、自然と人間の関係性に着目し、光がもたらす感覚を追求し研究を重ね、独自の手法で作品を表現してきました。
2013年、東京都現代美術館で開催された個展「TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize」では、プリズムによって作られた「虹の教会 – Rainbow Church」、また、2011年に開催された「第54回 ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展」では、建築プロジェクト「ガラスの茶室 – 光庵」を発表し、その建築は、2015年に京都の重要文化財に指定される天台宗青蓮院門跡境内将軍塚青龍殿の大舞台に設置されました。そのガラスの茶室と自然の光が一体化することで、感覚の中に存在する日本文化の本質を見ることを試みました。
自然哲学者であるニュートンが、透明な多面体プリズムに太陽光を通して、光の中には様々な色の光が重なり合って存在するものだと示したように、私たちは日々、自然から学び、色を感じてきました。
本展では、プリズムから放たれる虹の光線による神秘的な光を体感する新作「スペクトル」のインスタレーションを発表します。
200個のクリスタルガラスから生み出されたこの彫刻は、4000にもおよぶ虹の光線を放ち、光そのものがもつ非物質的なエネルギーや、光と人間の関係性、そして時代を超える自然の光の美しさが作品となります。インスタレーションを通じて、私たち人間の感覚に発見をもたらし、そのプリズムより分光された光は、神秘的な虹のスペクトルを放つでしょう。
■作品概要
展覧会:吉岡徳仁 スペクトル ー プリズムの彫刻から放たれる虹色の光線
会期:2017年1月13日(金)ー 2017年3月26日(日)
会場:資生堂ギャラリー
住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
ホームページ:http://www.shiseidogroup.jp/gallery/