SHARE トラフによる、新潟県上越市の町家を改修したIT企業のオフィス「テラスカイ上越サテライトオフィス」の写真
トラフのウェブサイトに、新潟県上越市の町家を改修したIT企業のオフィス「テラスカイ上越サテライトオフィス」の写真が掲載されています
トラフのウェブサイトに、新潟県上越市の町家を改修したIT企業のオフィス「テラスカイ上越サテライトオフィス」の写真が14枚掲載されています。
IT関連企業テラスカイが新潟県上越市に開設するサテライトオフィス。地方創生推進事業の一環として、雪国特有の形態を持つ町家をオフィスとして再生させ、100年以上の歴史ある町家文化と最先端企業の融合による、地域とのつながりをもたらす場が求められた。
雪よけのための雁木と呼ばれる軒先、天窓のある高い吹き抜けとそれに隣接する室や空中の廊下、建物奥にある裏庭などの特徴を活かしながら、多様な使い方を許容するオフィス空間を計画した。入口脇にある地域との接点となるイベントスペースの奥にはキッチンスペース、掘りごたつのある休憩スペースと続き、雪見障子越しに裏庭を望むことができる。町家の奥行きの深さを活かして、段階的に床レベルを上げ、2階の執務及びミーティングスペースに至るまで、パブリックからプライベートへの空間的なグラデーションを持たせた。
接ぎ木による古い梁の補強や、障子の組子を使ったポリカーボネートの建具など、新旧の部位がコントラストを保ったまま共存する空間は、古いものも新しいものも受け入れる余白を生み出している。