architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2017.9.11Mon
2017.9.08Fri
2017.9.12Tue
スイスの設計事務所 ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「建築は記憶である」の、伊藤達信によるレポート
サムネイル:スイスの設計事務所 ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「建築は記憶である」の、伊藤達信によるレポート

SHARE スイスの設計事務所 ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「建築は記憶である」の、伊藤達信によるレポート

architecture|feature
ミラー&マランタ伊藤達信論考

スイスの設計事務所 ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「建築は記憶である」の、伊藤達信によるレポートを掲載します。京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの主催で2017年2月17日に行われたものです。
伊藤はメンドリジオ建築アカデミーで彼に師事し、インターンとしても事務所に勤務した人物で、アーキテクチャーフォトが2010年に行ったミラー&マランタの特集においても、そのほとんどを手掛けてくれています。



photos©京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab

 
クイントゥス・ミラーレクチャー@KYOTO design lab レポート

text=伊藤達信

 
先日、京都工芸繊維大KYOTO Design Labで開催された、私にとってメンドリジオ建築アカデミーでの恩師であり、また同時にインターン時代のボスでもあるクイントゥス・ミラー氏のレクチャーを聴いてきました。
今回は彼にとって日本で初めてのレクチャーであり、少し緊張した面持ちを見せつつも、かなり気合が入っていました。本人は終わってから詰め込みすぎたと反省していましたが、とても充実した内容だったと思います。

タイトルは「建築は記憶である」というもので、常日頃から彼が強調している言葉です。まず、彼自身の建築に対する考え方及びアプローチという抽象的な部分についての話からスタートしました。その中で彼が特に強調したのは、建築は必ずある環境の中において建つものであり、敷地や社会的な状況を含めたコンテクストに応じて設計する必要があるということです。現代のメディアにおける建築の取り上げられ方は、一過性のイベントと化してしまっており、スターアーキテクトがその土地のコンテクストを無視して自らのサイン代わりのような建築を世界中に建てている事例が多く見られます。しかし、建てるということは本来、文化的なランドスケープに介入するということを意味し、建物は何世紀にも渡ってその土地に影響を与えうるということを意識しておく必要があり、建築家はそういう意味で大きな責任を負っているのだと主張していました。

ミラー氏は、記憶というものをとても大切にしています。人々は生きていく過程において共通の記憶を自分たちの中に形成し、やがてそれは生活の一部となり、何かをする際には必ずそれらの記憶に依っていると彼は言っていました。このことから見てとれるのは、人が日々生活する中で培われている経験を重視する態度であり、むやみに今までにないものを目指すのではなく、長い歴史の中で蓄積されてきたものを尊重してうまく生かそうとする姿勢です。

ここで、彼がよく取り上げるふたりの建築家の比較について話がありました。ル・コルビュジェは著書『建築に向かって』において、船や飛行機、車と比較して建築を「住む機械」として捉え、モダニズムにおける決定的な変化をもたらしました。一方で、オーストリアの建築家、ルイス・ヴェルツェンバッハが設計したインスブルックにある住宅は、モダニズムを志向しながらも純粋にフォローしてはおらず、一見したところ少しおかしなところがあります。しかし、それはよくよく見てみると彼の生まれ育った街の伝統的な建築の影響であり、彼の身体的な記憶が教義的な部分を超えてそのような建築を生み出したのだとも言えます。フィリップ・ジョンソンはそれを評価せず、彼が企画した「インターナショナル・スタイル」展にも選びませんでしたが、ミラー氏にとって建築はユニバーサルに一般化して捉えられるものではなく、それぞれの時代における思想自体は共有しつつも、ヴェルツェンバッハの住宅に見られるような、場所や人間と結びつかずにはいられずどうしても滲み出てしまう要素に魅かれているのだと思います。

類似性と新奇性の中でどのようにバランスをとるか、あるいは周辺にある既存の建物に対してどのような距離感をつくり出すのか。その答えはもちろんひとつではなく、さまざまな要素が絡み合う中でそれらを調停していくことでどこかに着地点を見つけていくことができるのだと思います。彼は「調律」という言葉を好んで使いますが、それは新しいものを加えるというよりも今あるものをきちんと整えることによって、その場所をより良いものにしようという意識から来ているのだと思います。建築において当たり前だと思われていることを一旦受け入れた上で、それらをどう更新することができるのか。他と違うことをよしとするだけでなく、同じであることの価値を見出すのもひとつの見方なのかもしれません。あえて極端なものを選び取らずに与えられた状況との関係性を重視している彼の姿勢は、一見してわかりやすいものではないかもしれないけれども、そのスタンスによってより重層的な空間をつくり出すことを可能にしているのだと思います。

その後、個々のプロジェクトの説明に移っていきました。多くはすでに以前このサイトに掲載された特集内で記事になっているのでそれらを参照していただくとして、私にとっても初見だったプロジェクトについて触れたいと思います。

ひとつめは、最近竣工したベルリンのオフィスです。
この敷地は川に面していて、そのことからヴェネツィアのヴィラ群を参照しています。地上階は階高が高めにとられていること、そして階層によってファサードが微妙に変化していることからその影響は見てとることができます。また一方でベルリンという都市に対する応答としては、少し粗野な部分も含んだベルリンらしいプロポーションを採用しており、それは60年代のスイス建築にも通ずる荒々しさを持っています。ファサードは南面と北面でのディテールが少し異なっていて、それは川に面している側と通りに面している側との違いから来ています。彼がこれだけファサードにこだわるのは、ファサードは都市と建築の境界面であり、何よりもまずその建築が都市に対してどういった態度をとっているのか示すいちばんの要素であるからです。実際に設計する上でも、ファサードとボリュームについてはかなり入念に検討するのですが、それは建築というのは都市におけるひとつの粒子であるという認識があるからだと思います。

ふたつめはスイスのルッツェルンにて進行中のグレッチャーガーテン美術館の増築です。
敷地内にはかなり大きな崖があり、そこから地層の断面を見ることができます。地層からは何千年もの時間の蓄積を感じることができ、またその傾きからは地盤の動きも理解することができます。このプロジェクトにおいて彼は、地層の傾斜角を参照しながら、その角度に基づいた構造を用い、洞窟のようだけれども同時に人の手が介在している、自然と建築の間にあるようなものをつくりたいと説明していました。ここでは時間的な射程がこれまでと比べてもより長くなっており、またランドスケープに対してよりダイレクトに働きかけています。通常彼は進行中のプロジェクトを紹介することは極めて少ないのですが、このプロジェクトはかなり気に入っているようで、ひときわ熱心に説明していました。これまでとは違う一面を垣間見せていて、竣工がとても楽しみです。

プロジェクトの解説全体として個人的に印象的だったのは、彼が見ようとしている時間軸の長さで、参照として提示される事例が当たり前のように100年以上前のものもあり、また竣工後のイメージとしても数十年後を想定しています。敷地に対する分析においても、空間的なものだけでなく歴史的なことも重要視していて、時間に対する認識の違いを痛感させられました。そしてもうひとつ感じたのは、あくまでも「建てる」ということに対しての強いこだわりで、自分たちが考えたことをきちんとディテールにまで落とし込んで説明しようとしていることでした。アイデアやコンセプトはもちろん重要ですが、それらはディテールにまで落とし込まれてはじめて成立するのであり、図面や形態だけではなし得ません。そのため、常に具体的にどのような納まりになるのか想定しながら設計を進めていると強調していました。
レクチャーの最後は、「建築とは料理のようなものであり、レシピは方向性を与えるだけで、いい建築がつくれるかどうかはどれだけ情熱を注げるかにかかっている」という言葉で締めくくられました。常にロジカルでありながらも、建築に対する愛に溢れる彼らしい言葉だと思います。

ミラー氏だけでなく日本にやって来た外国人の多くが驚いていましたが、京都という日本の中でももっとも歴史的とされる都市でさえ、どんどん古い建物はなくなり、スプロールが進んでしまっているのが現状です。もちろんすべてスイスに倣うべきだという話ではありません。日本ならではの自由さや伸びやかさはあるし、あるいはスイスならではの窮屈さももちろんあるでしょう。ただ、現代の日本に住むある数の建築に携わる人間にとって、彼らの設計及び環境が魅力的に映るのも確かです。これまで日本では、つくっては壊すことをずっと続けてきました。しかし今後の日本の置かれた状況を考えてみると、もう少し長期的な視野に立ち、文化的な持続性を求めてもいい頃のようにも思います。100年という時間軸が果たして建築にとって長いのか短いのか。ひとつの世代のためだけではなく、建築の寿命を今よりも長く考えてみることは、いろんな発見をもたらしてくれる可能性があるのではないでしょうか。

 
■伊藤達信プロフィール
ギャラリスト 
スペース大原主宰

1982年岐阜県多治見市生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、同SFC研究所(坂茂研究室)を経てスイス・イタリア語圏にある建築大学Accademia di architettura di Mendrisioへ留学し、スイス・ドイツ語圏にある建築事務所Miller&Marantaにて勤務後帰国。東日本大震災を機に意を決して地元に帰る。現在はやきものを中心として扱う工芸のギャラリー、スペース大原を主宰する他、商店街活性化プロジェクト「タジミル」に関わるなど、この土地ならではの活動を幅広く展開している。

・スペース大原
岐阜県多治見市にある工芸のギャラリー。2003年スタート。地場産業であるやきものを中心にガラス・木工なども扱う。築100年を超える古民家を改修した展示空間は、展覧会時には戸がすべて開け放たれ、庭との一体感を楽しむことができる特徴的なものである。
www.spaceohara.com

あわせて読みたい

サムネイル:長坂大が建築設計に関わっている、京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの新施設「KYOTO Design Lab デザインファクトリー(仮称)」
長坂大が建築設計に関わっている、京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの新施設「KYOTO Design Lab デザインファクトリー(仮称)」
  • SHARE
ミラー&マランタ伊藤達信論考
2017.09.11 Mon 09:33
0
permalink

#伊藤達信の関連記事

  • 2021.6.11Fri
    陶芸と建築のコラボをテーマとした、スペース大原での「松永圭太×橋本健史 展」の会場写真。403architecture [dajiba]の橋本と陶芸家の松永が協働で作品を制作
  • 2021.5.22Sat
    403architecture [dajiba]の橋本健史が、陶芸家・松永圭太とコラボする「松永圭太×橋本健史 展」が、岐阜・多治見市の、スペース大原で開催。共同制作の作品等が公開される
  • 2012.4.08Sun
    サムネイル:震災復興支援活動関連企画「towards our ordinary life」についての伊藤達信によるテキスト「近くて遠い場所を想い続けること」
    震災復興支援活動関連企画「towards our ordinary life」についての伊藤達信によるテキスト「近くて遠い場所を想い続けること」
  • 2010.4.08Thu
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、ミラー&マランタのインターン伊藤達信によるコラム”ミラー&マランタの建築”
  • view all
view all

#ミラー&マランタの関連記事

  • 2018.9.07Fri
    /
    ミラー&マランタのクイントゥス・ミラーの講演会「近作を語る」を京都で開催
  • 2010.4.12Mon
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、クイントゥス・ミラー(ミラー&マランタ)インタヴュー
  • 2010.4.08Thu
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、ミラー&マランタのインターン伊藤達信によるコラム”ミラー&マランタの建築”
  • 2010.3.28Sun
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、クイントゥス・ミラーによるエッセイ”設計手法について”
  • 2010.3.27Sat
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、ヴォルタの学校 / 1996-2000
  • 2010.3.25Thu
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、アーラウの市場のためのホール / 1996-2002
  • 2010.3.15Mon
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、ヴィラ・ガルバルドの修復と増築 / 2001-2004
  • 2010.3.11Thu
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、シュワルツパークの集合住宅 / 2001-2004
  • 2010.3.04Thu
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、スピルガーテンの老人ホーム / 2004-2006
  • 2010.2.24Wed
    サムネイル:特集
    特集”ミラー&マランタ”、サマーデンの温泉 / 2006-2009
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    京都市立芸術大学移転設計プロポで受託候補者に選ばれた「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」の提案書が公開
    サムネイル:京都市立芸術大学移転設計プロポで受託候補者に選ばれた「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」の提案書が公開

    SHARE 京都市立芸術大学移転設計プロポで受託候補者に選ばれた「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」の提案書が公開

    architecture|competition|remarkable
    上條美枝郷野正広京都吉村建築事務所大西麻貴百田有希教育施設乾久美子藤原徹平


    乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体による模型写真

    京都市立芸術大学移転設計プロポで受託候補者に選ばれた「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」の提案書が公開されています。

    この度,選定委員会における審査を経て,下記のとおり受託候補者を選定しましたので,お知らせします。(via city.kyoto.lg.jp)

    ■受託候補者
    乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体
    >技術提案書1/2(PDF)
    >技術提案書2/2(PDF)

    ■第2位
    C+A・平田晃久・スキーマ・ティーハウス設計共同体
    >技術提案書(PDF)

    ■第3位
    山本・石本設計共同体
    >技術提案書(PDF)

    ■その他の第二次審査参加者
    kwhg・Tato・安井設計共同体
    >技術提案書(PDF)

    株式会社槇総合計画事務所
    >技術提案書(PDF)

    宮本・宮本・ドット・デネフェス・オンデザイン設計共同体
    >技術提案書(PDF)

    ■評価調書(評価点一覧表)

    ■審査講評

    >全参加者のリストなどは、こちらの速報ページまとめています

    • SHARE
    上條美枝郷野正広京都吉村建築事務所大西麻貴百田有希教育施設乾久美子藤原徹平
    2017.09.11 Mon 15:42
    0
    permalink
    UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真

    SHARE UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真

    architecture
    集合住宅UNスタジオ韓国

    UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真がdezeenに掲載されています

    UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真がdezeenに掲載されています。
    以下は、その動画。

    • SHARE
    集合住宅UNスタジオ韓国
    2017.09.11 Mon 14:49
    0
    permalink
    日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集中
    サムネイル:日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集中

    SHARE 日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集中

    architecture|exhibition
    日本建築学会


    photo©masatochiba

    日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集しています

    日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集しています。エントリー締め切りは2017年9月22日まで。イベントの開催日は2017年10月22日です。

    建築に、未来の価値は期待できるのでしょうか。分野や組織の垣根を越え、学術、技術、 芸術を統合する日本建築学会だからこそ可能な、コレクティブで建築的な実践とはいかなるものなのでしょうか。本企画は、学会というプラットフォームの価値を最大限に駆使して、建築に関わる人材を一同に集め、分野や世代、価値観が並走する複数のセッションを通して、建築の現在的な意義を共有し、発信するための運動体です。

    テーマ:”動く、動かない”

    情報技術の発達の下支えによって、社会は流動化しているといわれて久しく、人や、情報、モノが、国境を軽々と越えてネットワークされながら流動する時代に私達は生きています。それは同時に、「動かない」ことの相対的な価値を同様に見出す契機でもあります。例えば福祉を考えた時、増え続ける高齢者も、減り続ける子供も、インターネットを携えて都市を放浪する若者と比較すれば、相対的に動かない存在といえます。また、観光立国を掲げる政府は2020年までに年間4000万人の海外からの観光客の動員を目指し、同時に、地方創世を掲げてIターン、Uターンなどの定住を促進しています。また、「動かしにくい」巨大な土木インフラやタワーマンションは将来にむけたその維持管理が社会問題となり、ストック活用によって既存の建築を少しずつ改変するリノベーションが一般的な認識として定着しつつあります。

    土地に定着することが建築物だと定義される建築が、動く、動かないの視点から、どのように再解釈することができるか、またその新たな認識が、これからの社会においてどのようなプロジェクトを可能にするか、広く問うための機会です。動くこと、動かないことをパースペクティブとして都市や建築を捉えた時、今建築を取り巻く社会状況と、建築にできることが、露わになるのではないでしょうか。

    >エントリーの詳細はこちらでどうぞ

    • SHARE
    日本建築学会
    2017.09.11 Mon 14:23
    0
    permalink
    隈研吾による、東京の、木造住宅を改修した店舗「下北沢 てっちゃん」の写真

    SHARE 隈研吾による、東京の、木造住宅を改修した店舗「下北沢 てっちゃん」の写真

    architecture
    リノベーションコンバージョン店舗東京隈研吾

    隈研吾のウェブサイトに、東京の、木造住宅を改修した店舗「下北沢 てっちゃん」の写真が掲載されています

    隈研吾のウェブサイトに、東京の、木造住宅を改修した店舗「下北沢 てっちゃん」の写真が6枚掲載されています。アーキテクチャーフォトにて、オープン後すぐにニュース記事の写真をリンクで紹介したのですが、その際も非常に注目を集めていました。

    若者に愛される焼き鳥屋てっちゃんが、新店舗に移ることになった。古い2階建ての木造家屋を、焼き鳥屋へとリノベーションするに際して、いかにしたら元々の駅前の焼き鳥屋の持っていた、空気感、粒子感、ノイズを保存するかに挑戦した。
    まず既存の木造家屋の外壁に既製品のアルミサッシをランダムに取り付けた。既製品のチープなアルミサッシをアセンブルすることで、日本の都市を覆いつくしていた、「普通」の木造家屋の発するノイズを、アンプリファイ(拡声)したようなファサードを作った。アルミサッシは、日本の家をだめにしたと感じていたが、今となってみると、その発するノイズはなかなか面白い。
    インテリアは、木造建築の骨組みをすべてむき出しにし、その上に、古いスキー板、スノーボードを用いて、雲のようでもあり、ゴミのようでもある階段も作った。このスキー板とスノーボードでできた階段が、空間の中にダイナミックな渦を作り、この渦が、焼き鳥屋の熱気を帯びて回転し続ける。

    • SHARE
    リノベーションコンバージョン店舗東京隈研吾
    2017.09.11 Mon 13:38
    0
    permalink
    大西麻貴に、自身のドローイングを描く意図やその思想について聞いているインタビュー

    SHARE 大西麻貴に、自身のドローイングを描く意図やその思想について聞いているインタビュー

    architecture
    大西麻貴ドローイング

    大西麻貴に、自身のドローイングを描く意図やその思想について聞いているインタビューが公開されています(PDF)

    大西麻貴に、自身のドローイングを描く意図やその思想について聞いているインタビューが公開されています。「日本アーキテクチュラル・レンダラーズ協会」が制作したものです。

    • SHARE
    大西麻貴ドローイング
    2017.09.11 Mon 13:27
    0
    permalink
    中山英之に、ドローイングや模型写真の、制作の裏側にあるアイデアやテクニックについて聞いているインタビュー

    SHARE 中山英之に、ドローイングや模型写真の、制作の裏側にあるアイデアやテクニックについて聞いているインタビュー

    architecture|remarkable
    中山英之インタビュー建築模型

    中山英之に、ドローイングや模型写真の、制作の裏側にあるアイデアやテクニックについて聞いているインタビューが公開されています(PDF)

    中山英之に、ドローイングや模型写真の、制作の裏側にあるアイデアやテクニックについて聞いているインタビューが公開されています。「日本アーキテクチュラル・レンダラーズ協会」が制作したものです。

    • SHARE
    中山英之インタビュー建築模型
    2017.09.11 Mon 12:17
    0
    permalink
    妹島和世・坂東幸輔らが審査した、京都市立芸術大学移転設計プロポで、「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」が受託候補者に
    サムネイル:妹島和世・坂東幸輔らが審査した、京都市立芸術大学移転設計プロポで、「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」が受託候補者に

    SHARE 妹島和世・坂東幸輔らが審査した、京都市立芸術大学移転設計プロポで、「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」が受託候補者に

    architecture|competition|remarkable
    上條美枝郷野正広吉村建築事務所大西麻貴百田有希乾久美子藤原徹平

    妹島和世・坂東幸輔らが審査した、京都市立芸術大学移転設計プロポで、「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」が受託候補者に選ばれています。

    ■代表者
    有限会社乾久美子建築設計事務所

    ■構成員
    株式会社RING ARCHITECTS
    株式会社フジワラテッペイアーキテクツラボ一級建築士事務所
    一級建築士事務所大西麻貴+百田有希/o+h
    株式会社吉村建築事務所

    • 続きを読む
    • SHARE
    上條美枝郷野正広吉村建築事務所大西麻貴百田有希乾久美子藤原徹平
    2017.09.11 Mon 11:59
    0
    permalink
    ズントー事務所勤務の杉山幸一郎による、ズントー初期作の「クール美術館連絡通路」の保存状況なども紹介されているエッセイ「州立美術館」

    SHARE ズントー事務所勤務の杉山幸一郎による、ズントー初期作の「クール美術館連絡通路」の保存状況なども紹介されているエッセイ「州立美術館」

    architecture|remarkable
    ピーター・ズントー杉山幸一郎保存関連

    ズントー事務所勤務の杉山幸一郎による、ズントー初期作の「クール美術館連絡通路」の保存状況なども紹介されているエッセイ「州立美術館」が、ギャラリー ときの忘れもの のウェブサイトに掲載されています

    ピーター・ズントー事務所勤務の杉山幸一郎による、ズントー初期作の「クール美術館連絡通路」の保存状況なども紹介されているエッセイ「州立美術館」が、ギャラリー ときの忘れもの のウェブサイトに掲載されています。現在、連絡通路は「クールとハルデンシュタインの間にあるトウモロコシ畑の傍に置かれています」とのことで、その写真はこちらです。

    • SHARE
    ピーター・ズントー杉山幸一郎保存関連
    2017.09.11 Mon 09:47
    0
    permalink
    最も注目を集めたトピックス [期間:2017/9/4-9/10]

    SHARE 最も注目を集めたトピックス [期間:2017/9/4-9/10]

    architecture|feature
    最も注目を集めたトピックス

    アーキテクチャーフォト・ネットで、先週(期間:2017/9/4-9/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1、MVRDVが、過去20年の建築作品を概観できるPDFポートフォリオを公開

    2、ツバメアーキテクツによる、埼玉の「半仕上げの保育所」

    3、西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナムの多世帯住宅「チャウドックの家」

    4、ヘルツォーク、ギゴン&ゴヤー、ケレツら著名建築家が教鞭をとるスイス連邦工科大学建築学科の優秀学生作品集「Yearbook 2016」のPDF版

    5、篠崎弘之建築設計事務所による、茨城県つくばみらい市の住宅「つくばみらいの家」の内覧会が開催 [2017/9/9]

    6、中山英之による、東京・世田谷の住宅「弦と弧」の写真

    7、安藤忠雄の国立新美術館で開催される建築展に向けて建設される、実物大の「光の教会」の現場写真

    8、コム デ ギャルソンが新しくオープンさせた東京・六本木の店舗「トレーディング ミュージアム」の写真など

    9、藤田雄介 / Camp Design inc.による、東京の「太子堂の住宅」

    10、藤田雄介 / Camp Design inc.による、東京・新宿区の「外堀通りの住宅」

    11、建築写真家のイワン・バーンが、コールハースによる「ボルドーの家」を訪問してスナップを公開

    12、平田晃久研究室(京大)らによる、京都・北大路のシェアハウスが、入居者を募集中

    13、古谷誠章・SANAA・坂茂の講演会が、それぞれ東京・大阪・名古屋で10月に開催

    14、ジャン・ヌーベルによるアブダビのルーブル美術館の、美術館が公式に公開した最新写真と動画

    15、佐々木慧+佐々木翔 / INTERMEDIAによる、長崎県長崎市の「あたご保育園」

    16、ザハ・ハディド・アーキテクツによる、エストニア・タリンの、湾岸施設のマスタープランコンペの勝利案の画像

    17、MVRDVによる、アムステルダムの、細かいヴォリュームをずらして積み上げることで生まれるテラス空間が外観の特徴にもなっている、集合住宅・オフィス・カルチャー施設などの複合ビル「valley」の画像

    18、2017年度日事連建築賞の国土交通大臣賞を、アーキテクチャーフォトでも特集したINTERMEDIAの「あたご保育園」が受賞

    19、『年配客多かった城下町が…「インスタ映え」若者だらけに』(朝日新聞DEGITAL)

    20、OMAの設計で完成した、フランスの、都市計画の考え方にインスパイアされた、教育機関エコール・サントラル・パリの新施設の写真


    >過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

    • SHARE
    最も注目を集めたトピックス
    2017.09.11 Mon 09:29
    0
    permalink
    2017.9.08Fri
    • 【ap job 更新】 ラブアーキテクチャーが、建築設計監理スタッフ(正社員)を募集中
    • 青木淳と長坂常によるトークイベント「アートと建築/インテリアをめぐって」が開催 [2017/09/22]
    • 安藤忠雄の国立新美術館で開催される建築展に向けて建設される、実物大の「光の教会」の現場写真
    • 今村水紀+篠原勲 / miCo.の建築展「実践と考察展 / miCo.」が、プリズミックギャラリーで開催 [2017/9/16-10/29]
    • 2017年度日事連建築賞の国土交通大臣賞を、アーキテクチャーフォトでも特集したINTERMEDIAの「あたご保育園」が受賞
    2017.9.12Tue
    • 淵上正幸のアーキテクト訪問記が更新 「松永安光氏に人脈インタビューを仕掛ける」
    • 安藤忠雄の新国立美術館での建築展のために制作されている、原寸大の「光の教会」の新しい現場写真
    • オフィス・KGDVSの設計で完成した、フランス・パリのアート施設パレ・ド・トーキョー内の新しい書店の写真
    • ギゴン&ゴヤーが1998年に完成させた、スイスの「リナー美術館」のクオリティ高めの動画
    • オフィス・KGDVSによる、ベルギー・シント=マルテンス=ラーテムの新図書館設計コンペの勝利案
    • ほか

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white