SHARE Horibe Associatesによる、滋賀・守山の住宅「杉江の家」
Horibe Associatesが設計した、滋賀・守山の住宅「杉江の家」です。
構造設計は高橋俊也構造建築研究所です。
母屋横での子世帯住居の計画である
敷地は古い日本家屋の多く残る神社への参道沿い
新しい住まいは母屋との関係と街並みとの調和を考え、3分割したボリュームを雁行して配置し、切妻の立面が3つ連なる平屋建ての住まいとしました。
道路に面した棟は将来の仕事場兼ゲストスペース、中央は家族団らんのスペース、奥は寝室などのプライベートスペース等
道路から奥へ進むにつれプライバシーを必要とする諸室を配置しました。
ずらして生まれた敷地余白の一つは母屋の庭を引き込んだ共通の庭となり、建物によって囲まれたもう一つの庭は子世帯のためのプライベートな庭となります。
平面を雁行させることで生まれた切妻勾配のスリットは、リビングルームへの採光をもたらすだけでなく、周辺街区のアイデンティティーを視覚化させ、地域社会への帰属意識の向上に寄与しています。
街の更新の過程で減りつつある寄棟や切妻屋根の街並み
この建築がこの街の歴史をつなぎとめる一つのきっかけとなればと期待しています。
以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
題名 : 杉江の家 House in Sugie
設計:株式会社 Horibe Associates
構造設計:株式会社 高橋俊也構造建築研究所
施工:株式会社 大兼工務店
所在地:滋賀県守山市杉江町
用途地域:無指定地域
主用途:一戸建ての住宅
敷地面積:367.21m2
建築面積138.20m2 37.64%<70%
延べ面積:116.24m2 31.66%<160%
階数:1階+ロフト
構造:木造(在来軸組工法)一部鉄骨
竣工:2018年3月
写真:笹倉 洋平/三木 夕渚