SHARE 守本悠一郎 / eauによる、1枚の平面を組み立てることで完成する椅子「スカーフチェア」
守本悠一郎 / eauがデザインした、1枚の平面を組み立てることで完成する椅子「スカーフチェア」です。
世の中にはたくさんのイスがある。見た目の美しさを追求したイスや、座り心地を極めたイス。しかし、このイスはそれらのイスとはちょっと違う。このイスは、1枚の平面が立体になることで完成する。つまり、「作り方」に新しさがあるイスだ。
欠けた半円のような形の平面に1本のカットを施し、五角形を切り抜く。その五角形が座面となり、切り抜かれた残りの円をくるりと巻くと土台になる。そのような仕組みでイスを作ったら、必然的にこのカタチになった。平面から生まれた軽やかなこのイスを、「スカーフチェア」と呼ぶことにした。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、デザイナーによるテキストです。
世の中にはたくさんのイスがある。見た目の美しさを追求したイスや、座り心地を極めたイス。しかし、このイスはそれらのイスとはちょっと違う。このイスは、1枚の平面が立体になることで完成する。つまり、「作り方」に新しさがあるイスだ。
欠けた半円のような形の平面に1本のカットを施し、五角形を切り抜く。その五角形が座面となり、切り抜かれた残りの円をくるりと巻くと土台になる。そのような仕組みでイスを作ったら、必然的にこのカタチになった。平面から生まれた軽やかなこのイスを、「スカーフチェア」と呼ぶことにした。
このイスは暗に「製造方法の可能性」も提案している。立体と言うと、やはり作るのが大変なのが常。そこでこんな平面からイスを作り出せるのはちょっとしたインパクトではないだろうか。イス以外でも、机や、何なら家とか、そういった立体物が平面から立ち上がったら面白い。
もし、そんな「家具を平面から作る」なんてことが可能になれば、住居の移動はグンと楽になるだろう。すると、日本でも「移民」のようなライフスタイルが生まれるかも知れない。海外にも持って行きやすいだろうから、外国で暮らすハードルもグンと下がる。そんな可能性をこのイスから少しでも夢見ていただけたら嬉く思う。
■作品概要
2018年1月に守本悠一郎が武蔵野美術大学の卒業制作として発表。
武蔵野美術大学卒業制作優秀賞受賞。
JID AWARD 2018 NEXTAGE部門賞 受賞
http://jid-award.com/html/past_awards2018.html