建築家の青木淳との協働でも知られる、作家・杉戸洋の個展「cut and restrain」が小山登美夫ギャラリーで開催

580.53 建築家の青木淳との協働でも知られる、作家・杉戸洋の個展「cut and restrain」が小山登美夫ギャラリーで開催

日程

建築家の青木淳との協働でも知られる、作家・杉戸洋の個展「cut and restrain」が小山登美夫ギャラリーで開催されています。会期は 2019年3月16日~4月13日(日月祝休)です。弊サイトでの過去の協同を取り上げたニュースはこちらで

【本展、および出展作に関して】

前回、2017年の小山登美夫ギャラリーでの個展「frontispiece and end leaf  チリと見返し」では、六本木の通常の展示スペースではなく、普段見せる事のない倉庫と、展示室と展示室の間のアプローチ部分を使用しました。その空間の壁色の差異や構造から本の「チリ」や「見返し」を着想し、その要素を分解。タイル作品の深みのある釉薬と配置のリズムを融合させ、観る人を驚かせる新たな空間を生み出しました。現在出展中の森美術館の「六本木クロッシング2019展:つないでみる」においては、杉戸は「2:3または2/3ということを考えながら構成を組んでいきました」と言います。

本展に関して、杉戸自身次のように述べています。
「そこ(前回の六本木、及び森美術館での展示)からさらに切り込みを加えて行くことで調整をして行こうと。単純に言うならば、静物画を描く場合モチーフが先に決まるのか後なのかわからないけれど、一旦全てどかして、まず下に来るものから見つめてみたいと思います。」

本展では新作を発表し、約3×2mのキャンバス2点と、それらを中心に小作品が加わります。普段制作で使用している素材、木枠とキャンバス地で、引っ張ったり緩めたり、作家が「テンションや撓みの言うとこを聞きながら」、貼り合わせた物を展示していきます。

【建築と作品が相互に作用し合う場:杉戸作品の世界観】

近年杉戸は、いわゆる「絵画」の枠にとどまらず、建築と作品が相互に作用し合う場を作り出し、新たな展示空間を生み出しています。
それはいわゆる「インスタレーション」とも違い、一つの作品にはそれぞれ独自の「空間」が構成され、作品と作品、作品と私たちのいる展示空間の間には、杉戸洋という作家の思考と入念なリサーチ、プロセス、時間、そして色彩と余白が幾十にも重なり合わされて、作品空間全体からまるで豊かな音楽のリズムや旋律が聴こえるかのようです。

東京都美術館学芸員の水田有子氏は、杉戸作品を次のように評しました。
「私たちがそこ(杉戸作品)に接したとき、どこか懐かしい感触が思いがけずよみがえることもあれば、考えても決して分からない深淵を覗き見ることもある。どんな絵であっても、それぞれが異なる尺度を持つ一つの空間だとすると、その違いや隔たりの中に自ら手を伸ばそうとする私たちの時間のなかにも、さまざまな感覚や思考や記憶や想像力が動き出す『のりしろ』が広がっているのかもしれない。』
(水田有子「『のりしろ』に広がる光と時間 杉戸洋の絵と空間をめぐって」、「とんぼとのりしろ」展覧会カタログ、東京都美術館、2017年)

鑑賞者は杉戸の世界観から、世界は一つの方向や視点ではなく、様々な角度から構築され変化し続けるものだということに改めて気づかされます。
そして、純粋に作品を見ることの楽しさ、喜び、そして新たな想像力を生み出す自由さも味わうことができるでしょう。 杉戸は、自らがとらえた現象世界の知覚を作品にあらわそうと真摯に探求し続けており、これからも、杉戸の表現への考察、実験は続けられます。
二度目の六本木の展示空間での個展、今回杉戸は空間にどのように向き合い、どのような作品世界を生み出すのでしょうか。ぜひご高覧ください。

末光弘和+末光陽子 / SUEP.による、山梨・北杜市の「清里のグラスハウス」のマイクロドローンで撮影した動画

4,621.23 末光弘和+末光陽子 / SUEP.による、山梨・北杜市の「清里のグラスハウス」のマイクロドローンで撮影した動画

末光弘和+末光陽子 / SUEP.が設計した、山梨・北杜市の「清里のグラスハウス」のマイクロドローンで撮影した動画(撮影:grid_FPV)です。
作品の写真10枚をこちらで閲覧することができます

八ヶ岳の山麓の避暑地である清里の清流沿いの個人別荘。

自然豊かな外部空間やそこを流れる涼風、豊かな日照を享受するための最低限の覆いとして、川の形に沿った細長いガラス温室をつくり、半屋外の快適な環境をつくり出す。

室内も地形の勾配をそのままの土仕上げとし、外部の自然と内部の個室をつなぐ中間領域としての場所となる。

隈研吾による、フランス・ヴァンヴの、日本の伝統建築の雁行プランからインスパイアされた集合住宅「NIWA」の写真

382.44 隈研吾による、フランス・ヴァンヴの、日本の伝統建築の雁行プランからインスパイアされた集合住宅「NIWA」の写真

隈研吾のウェブサイトに、フランス・ヴァンヴの、日本の伝統建築の雁行プランからインスパイアされた集合住宅「NIWA」の写真が17枚掲載されています。

日本語でgardenを意味するNIWAという名前を持つ、庭園と一体化した、環境に開かれた集合住宅。
日本の伝統的な建築配置計画である雁行プラン(goose flying plan)にヒントを得て、長いブロックをヒューマンスケールを持つ小さな単位へと分解し、2方向にビューがひろがるコーナーをたくさん生み出して、建物と環境とを統合することが可能となった。
自然木でできた縦格子と豊かなテクスチャーと持つ白い壁を組み合わせてファサードを構成し、プライバシー確保し、暖かさ、やわらかさを建築に与えることができた。
集合住宅をより大地に近づけ、人間にとって、より親しい存在へと転換したいと考えた。

隈研吾による、静岡の展望施設「日本平夢テラス」の写真

704.98 隈研吾による、静岡の展望施設「日本平夢テラス」の写真

隈研吾のウェブサイトに、静岡の展望施設「日本平夢テラス」の写真が8枚掲載されています。2016年4月にプロポーザルで隈が選定されていました。こちらで応募時の提案書が見られます

富士山を望む名勝地、日本平山頂に建つ、展望施設と空中回廊。
法隆寺の夢殿にヒントを得て、八角形というジオメトリーに挑戦した。
東西南北という直交軸をベースにしながら、そこに斜線を持ち込むことによって、いかなる方向にも拡張できる自由さを獲得したのが、八角形というジオメトリーである。このジオメトリーによって、富士山への正面性と、空中を回遊できる自由さとを両立させることができた。
地元静岡県産のヒノキ材を使って、このユニークなジオメトリーに、木の枝のような複雑性を与え、外の富士山と呼応する、森のようなインテリアを創造した。

【ap job更新】 株式会社 古今が、設計監理・施工管理の正社員を募集中

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株式会社 古今の、設計監理・施工管理の正社員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちは

少数精鋭で目に見えない居心地を生むデザイン・木や石、土を用いて

人が暮らすコトに寄り添う住まいづくりをしている会社です。

 
木造からRC・鉄骨等の構造に関わらず、

綿密な住まい手とのやり取りを経て、オーダーメイドで

新築住宅・リノベーションを手掛けています。

 
弊社のスタイル上、設備機器の交換などの仕事はほとんどなく

住まい手の生活スタイルや人生観を変えるほどの

大型案件を中心に自社設計施工しています。

 
新築注文住宅・リノベーション・リフォーム・店舗新築・改装を生業に

小回りを重視し、住まい手やオーナーの要望と建物によって違う

その家や周辺環境にとっての最適解をいつも探し、

建築に落とし込んできたつもりです。

東京理科大・建築学科で2015年から行われている、様々な建築関係者が登壇するレクチャーシリーズ「AFTER HOURS」のアーカイブサイトが公開

3,277.27 東京理科大・建築学科で2015年から行われている、様々な建築関係者が登壇するレクチャーシリーズ「AFTER HOURS」のアーカイブサイトが公開

東京理科大・建築学科で2015年から行われている、様々な建築関係者が登壇するレクチャーシリーズ「AFTER HOURS」のアーカイブサイトが公開されています。各講演の内容のダイジェストと関連画像を閲覧できます。

田根剛の、編集者・後藤繁雄が聞き手を務めたインタビュー『「未来の記憶」は、どんな「建築の未来」をつくるのだろう?』

834.45 田根剛の、編集者・後藤繁雄が聞き手を務めたインタビュー『「未来の記憶」は、どんな「建築の未来」をつくるのだろう?』

田根剛の、編集者・後藤繁雄が聞き手を務めたインタビュー『「未来の記憶」は、どんな「建築の未来」をつくるのだろう?』が、FINDERSに掲載されています。

大室佑介アトリエ / atelier Ichikuによる、三重・鈴鹿市のうどん店「Raum-011」の写真

791.05 大室佑介アトリエ / atelier Ichikuによる、三重・鈴鹿市のうどん店「Raum-011」の写真

大室佑介アトリエ / atelier Ichikuのウェブサイトに、三重・鈴鹿市のうどん店「Raum-011」の写真が15枚掲載されています。
大室は古典的な建築の作法を研究し自身の作品にも反映させようと試みている建築家です。過去の特集記事に大室の思想が読み取れるテキストがあるのでこちらもご覧ください
印象的な一節を印象して紹介します。

たとえ建売住宅であっても、「古典的建築の作法」をしっかりと整えれば、美術表現にまで達する可能性がある。

最も注目を集めたトピックス [期間:2019/3/11-3/17]

279.90 最も注目を集めたトピックス [期間:2019/3/11-3/17]

最も注目を集めたトピックス [期間:2019/3/11-3/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2019/3/11-3/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、伊藤維+沼野井諭建築設計共同体による、埼玉の「北越谷の住宅」

2、吉岡徳仁がデザインを手掛けた、東京・神宮前の店舗Galaxy Harajukuのファサード「Media Surface – 浮遊する光のレイヤー」

3、グラフィックの枠を超え建築家とも協同する原田祐馬 / UMAが企画に関わった、8組のデザイナーの仕事を紹介する雑誌『アイデア No.385 特集:デザインとローカリティ』のプレビュー

4、勝亦優祐+丸山裕貴 / 勝亦丸山建築計画が企画・設計・運営までも手掛ける、東京・杉並区の、遠藤楽設計の住宅を転用した「今川のシェアハウス」

5、JIA日本建築大賞(2018年度)に、小堀哲夫による福井の「NICCA INNOVATION CENTER」が選出

6、ズントー事務所のプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎が、事務所に来る学生インターンの面接を通して感じたことを記した、連載エッセイの最新回「スイスでのインターン」

7、東京オリンピックのピクトグラムを、伊東豊雄ら建築家との協同で知られる廣村正彰のチームがデザイン

8、吉岡徳仁がルイ・ヴィトンとコラボして、ミラノサローネ2019で発表される「Blossom Vase」

9、長坂常 / スキーマ建築計画による、‪東京・中央区京橋のシェアキッチンスペース「Kitchen Studio SUIBA」

10、、藤村龍至 / RFA+林田俊二 / CFAによる、福岡・小郡市の「すばる保育園」の写真

11、内藤廣の講演会「建築家から見た建設業の問題」が、新群馬建設会館で開催

12、ヴァレリオ・オルジアティによる、バーレーンの、ユネスコ世界遺産登録された真珠採取業の遺構の為のヴィジターセンターの写真

13、藤村龍至・馬場正尊・小野田泰明・藤江和子が審査する、東京建築士会の「第5回 これからの建築士賞」の募集が開始

14、日本建築学会会長・古谷誠章が公開した『著作権法改正に伴う「ダウンロード違法化の対象範囲の見直し」についての緊急会長声明』

15、芦沢啓治による、東京・神宮前の、カフェスタイルのコミュニティースペース「dotcom space」の写真

16、大西麻貴+百田有希 / o+hが2018年に完成させた、東京・港区の住宅「house h」の写真

17、浅子佳英による、日本建築学会・建築討論での、青木淳に関する論考『「ゲームのような建築」序説 ─── 青木淳論』

18、ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で18年を要し完成した、アメリカのメディアアートのコレクターの住宅兼展示空間「クラムリッヒ邸 / メディア・コレクション」の写真

19、隈研吾の設計で、長野・白馬村に、スノーピークの店舗と野遊びが融合する体験施設がつくられることに

20、田辺雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の住宅「ペッタンコハウス2」


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

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