SHARE SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・渋谷のショールーム・イベントスペース「SONY SQUARE SHIBUYA PROJECT」
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、東京・渋谷のショールーム・イベントスペース「SONY SQUARE SHIBUYA PROJECT」です。
ソニー製品を体験するためのショールーム兼イベントスペースの内装計画。
数ヶ月に一度展示が更新される企画展示エリアと、ラウンジエリアの2つのエリアによって構成される。企画展示エリアは、ソニー製品やコンテンツによる体験型のイベントスペースで、展示ごとに一新するギャラリーのような空間を必要とし、ラウンジエリアは、最新の製品に触れることができるショールーム機能をもち、滞在する中での居心地のよいスペースが求められた。
渋谷の街に、ソニーが製品を販売しない実店舗を持つ意味。
若い世代をターゲットに据える空間づくりと共に、文化を牽引していく力を空間の中に備えておくことが大事だと考えた。ニュートラルな形式性のなかに広がる、素材、色味、形のバランスと、既存の街や周辺店舗と新規施設の関係性。
これらを意識的に扱うことで生まれる多様な個性が、それぞれ引き立つような空間を目指した。
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以下、建築家によるテキストです。
SONY SQUARE SHIBUYA PROJECT, 2018
ニュートラルな形式性とバランス
ソニー製品を体験するためのショールーム兼イベントスペースの内装計画。
数ヶ月に一度展示が更新される企画展示エリアと、ラウンジエリアの2つのエリアによって構成される。
企画展示エリアは、ソニー製品やコンテンツによる体験型のイベントスペースで、展示ごとに一新するギャラリーのような空間を必要とし、ラウンジエリアは、最新の製品に触れることができるショールーム機能をもち、滞在する中での居心地のよいスペースが求められた。
木毛セメント板で仕上げられた空間を、巨大なカーテンによってフレキシブルにエリアを使い分けられる構成とした。様々なイベントや展示に対応できるフレキシブルな空間の中に、展示什器や家具、植物、そして訪れた人が各々の場所に点在する姿がこの場所の表現となる。
この巨大なカーテンの役割は、展示替えの際に工事の仮囲いとなると同時に、新しい展示への期待感を演出する緞帳(どんちょう)のような効果にも期待した。
木毛セメント板という素材は、その場所を印象付ける個性を持ちながら、定期的な展示替えの補修を容易にする。また、音響製品の展示による反響音を軽減させるなどの環境機能的な側面を考慮して選定したマテリアルである。
渋谷の街に、ソニーが製品を販売しない実店舗を持つ意味。
若い世代をターゲットに据える空間づくりと共に、文化を牽引していく力を空間の中に備えておくことが大事だと考えた。
ニュートラルな形式性のなかに広がる、素材、色味、形のバランスと、既存の街や周辺店舗と新規施設の関係性。
これらを意識的に扱うことで生まれる多様な個性が、それぞれ引き立つような空間を目指した。
■建築概要
Principle use:Showroom / Event space
Building site:Shibuya, Tokyo
Completion:10/2018
Lighting:Modulex
Photo credit:Joshua Lieberman