山口貴司建築設計事務所が設計した、東京・中央区の「銀座の画廊兼蕎麦屋」です。
山口は、NAP建築設計事務所出身の建築家。また、お店の公式サイトはこちらです。
銀座の中心部に建つビルの14階に構える画廊兼蕎麦屋。
銀座らしさを取り入れ蕎麦の文化的発展に寄与するような店づくりが求められた。
銀座には大小様々な画廊が多く点在しており、街を散策しながら芸術を鑑賞する文化が根付いている。
そこで空間を画廊のように仕立て、芸術と蕎麦を掛け合わせることで、蕎麦文化の向上を試みる。それは視覚体験のみならず聴覚や触覚、味覚、嗅覚の五感で味わうミュージアムのような蕎麦屋でもある。
さらに作家や作品を定期的に入れ替えることで店舗が更新性を獲得し、新陳代謝が活発な銀座における飲食店の持続可能性を高められると考えた。
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以下、建築家によるテキストです。
銀座の中心部に建つビルの14階に構える画廊兼蕎麦屋。
銀座らしさを取り入れ蕎麦の文化的発展に寄与するような店づくりが求められた。
銀座には大小様々な画廊が多く点在しており、街を散策しながら芸術を鑑賞する文化が根付いている。
そこで空間を画廊のように仕立て、芸術と蕎麦を掛け合わせることで、蕎麦文化の向上を試みる。それは視覚体験のみならず聴覚や触覚、味覚、嗅覚の五感で味わうミュージアムのような蕎麦屋でもある。
さらに作家や作品を定期的に入れ替えることで店舗が更新性を獲得し、新陳代謝が活発な銀座における飲食店の持続可能性を高められると考えた。
空間は、細長いワンフロアを5つにゾーニングしてそれぞれの様相を変化させながらシームレスに展開することで、銀座の路地のように豊かな奥行きを内包した構成としている。
銀座中央通りのように賑わうエントランスホールや、絵画が並ぶ静かなギャラリー、音楽に包まれるミュージックホールなど、奥へと向かうシークエンス上で、空間の大きさや形状、仕上げの肌理などを変化させることで、人の集まり方や鑑賞環境に差異を生み出しながら緩やかに分節していく。
様々な芸術分野が混ざり合う空間の中で蕎麦も同様に芸術へと昇華させることを目指した。
■建築概要
店名:小松庵総本家 銀座
所在地:東京都中央区銀座5-7-6 iliv 14F
用途:蕎麦屋/画廊
設計・監理:山口貴司建築設計事務所
施工:株式会社テイスト
床面積:185㎡
竣工:2019年7月