SHARE 乾久美子による、広島の「宮島口旅客ターミナル」の、乾自身による解説付き見学会が開催
- 日程
- 2020年2月29日(土)
乾久美子が設計した、広島の「宮島口旅客ターミナル」の、乾自身による解説付き見学会が開催されます。開催日は2020年2月29日。要事前申し込み、無料。主催は広島県土木建築局営繕課です。
乾久美子が設計した、広島の「宮島口旅客ターミナル」の、乾自身による解説付き見学会が開催されます。開催日は2020年2月29日。要事前申し込み、無料。主催は広島県土木建築局営繕課です。
谷尻誠+吉田愛 / SUPPOSE DESIGN OFFICEのウェブサイトがリニューアルされています。大きなサイズで過去の作品写真等を閲覧できるようになっています。
高野洋平+森田祥子 / MARU。architecture+鴻池組が設計した、大阪・松原市の「松原市民松原図書館」です。また2020年2月20日に行われる見学会+シンポジウムの情報も末尾に掲載します。シンポジウムには、藤原徹平・畝森泰行・高野洋平・森田祥子・金田充弘・荻原廣高・李明喜が参加するとの事。
松原市は豊かな住民活動によって他には類を見ない密度で図書館公民館を有する街である。
人口減少や施設効率化によってそれらを統合するこの新図書館は、松原市の智の砦として時代を超えて建ち続ける存在であることが必要と考えた。地域に散在する古墳のように、建築のスケールを超えて土木的につくることで、人工物を超えた一種の自然物のような在り方を目指している。
計画敷地は溜池の一画という特殊な条件である。
市は当初池を埋立てて建てることを想定していた。提案にあたっては設計施工一体型プロポーザルという利点を生かして、実際的な施工検討を踏まえながら、水の中に建つというアイディアを実現へと導いた。
これは時代を超えて遺り続ける風景をつくるだけでなく、コストや工期の面でも、当初の市の計画に比べて大いに有利なものとなっている。外壁は厚大な600mmのコンクリートの殻で覆われており、コンクリートの断熱性にも期待することで内外の仕上げを打放しとした。殻に守られた内部空間は軽やかな鉄骨フレームによって構成されており、1階から3階までの空間が吹抜けやスキップフロアで立体的につながっている。
人や空気や水が建築を巡ってスパイラル状に循環することで、お気に入りの本や心地よい居場所と出会う。
ひと続きの空間の中に、中間期には池を渡る風が柔らかく吹き渡り、夏冬には床中を這う水が輻射空調として居住域環境を最適化する。東日本大震災を超えて従来の発注方式が課題となる中で、設計と施工の新しい協働のかたちを実現したい。
徳田直之 / tokudactionが設計した、東京・港区の「赤坂の飲食店」です。店舗のウェブサイトはこちら。
お蕎麦屋さんから海鮮料理を主とした飲食店への改修になります。
赤坂という場所がら、個室利用と不特定多数の団体利用の頻繁な対応が求められ、それに応えるべく木製建具で可変性のある空間をつくりました。
すべての建具の高さを一般的な2m程度とし、天井をなくした分だけ欄間を大きくし、その高さ1mほどの巨大な欄間には中空ポリカーボネート複層板を張っています。その欄間を連続させることで光の反射を増幅させ、小さなオーロラのような光をランダムに生み出しています。ここでは、欄間部分を光が泳ぐ天空と見なし、それ以下を区画された地表とすることで高さ方向に立体的な役割を与えました。
この2:1の割合で配された建具と欄間がそれぞれの個室を丁度良く分けつつ繋げていきます。
また、飲食店のためすべての個室の空調に大きな負荷がかかることが予想され、外周部に梁型をつくりエアコン及び喚起設備を格納しました。天井をなくすことで露出したRCスラブには電気配線のみを通すこととしました。そうすることで最大限の空間の広さを獲得しています。
日常で見慣れた素材や建築部位でも、少しだけ寸法や構成のチューニングを変えるだけで、より豊かな空間をつくるものに成りえるのではないでしょうか。
吉岡徳仁によるインスタレーション「Prismatic Cloud」が、東京・銀座の商業施設GINZA SIXの吹抜け空間で公開されます。会期は2020年2月27日~10月下旬との事。リンク先に画像も掲載されています。
新作インスタレーション概要
自然の原理にインスピレーションを受けた全長10メートルの光の彫刻は、およそ1万本のプリズムロッドを積層させることで光を透過する透明のレイヤーを無数に創り出し、約400平米の中央吹き抜け空間に雲のような光の造形を生み出します。鑑賞する位置や目線の高さによって見え方が変化するため、感覚を超越したインスタレーションをお楽しみいただけます。
アーティスト・吉岡徳仁メッセージ
これまで様々な国で自然の壮大なエネルギーをテーマにインスタレーションを行なってきました。そしてそれは、自らのその作品を通して日本の自然観を考える機会となりました。今回設置される「Prismatic Cloud」は、かたちのない光を表現した作品です。それはまるで太陽の光を纏う大きな雲のように、人々の心を揺さぶる体験をもたらすことでしょう。
『TOTO通信 2020年新春号 特集:残す、大工の技術』のオンライン版が公開されています。誌面の様子が分かるデジタルブック版はこちら。
大工が減っている。
1995年に76万人いた大工の人口は、2030年には21万人になるといわれている。
プレカット技術の発展により、機械生産でつくられる木造建築が増え、大工仕事が必要な、数寄屋をはじめとする伝統建築の需要が減った。
しかし、画一化できない鍛錬の末の技や、木に対する経験は、人の手のうちにまだ確かに残っている。
木のくせを目利きし、精緻に刻み、組み上げる。大工になるには、時間がかかる。
現代の大工たちは、どのような想いでその技術を紡いでいるのだろうか。
使われなければ残らない、大工技術。継承のあり方を考える、建築家や大工たちに話を聞いた。
BIGのビャルケ・インゲルスが、2020年1月27日にコロンビア大学で行った講演の動画です。
A lecture by Bjarke Ingels, founding partner of Copenhagen, New York, London and Barcelona – based Bjarke Ingels Group (BIG) with response by Amale Andraos, Dean of Columbia GSAPP.
BIG is a Copenhagen, New York, London and Barcelona based group of architects, designers, urbanists, landscape professionals, interior and product designers, researchers and inventors. The office is currently involved in a large number of projects throughout Europe, North America, Asia and the Middle East. BIG’s architecture emerges out of a careful analysis of how contemporary life constantly evolves and changes. Like a form of programmatic alchemy we create architecture by mixing conventional ingredients such as living, leisure, working, parking and shopping. By hitting the fertile overlap between pragmatic and utopia, we architects once again find the freedom to change the surface of our planet, to better fit contemporary life forms.
Bjarke Ingels founded BIG – Bjarke Ingels Group in 2005 after co-founding PLOT Architects in 2001 and working at OMA in Rotterdam. Bjarke defines architecture as the art and science of making sure our cities and buildings fit with the way we want to live our lives. Through careful analysis of various parameters from local culture and climate, ever-changing patterns of contemporary life, to the ebbs and flows of the global economy, Bjarke believes in the idea of information-driven-design as the driving force for his design process. Named one of the 100 Most Influential People in the World by TIME Magazine in 2016, Bjarke has designed and completed award-winning buildings globally. Alongside his architectural practice, Bjarke has taught at Harvard University, Yale University, Columbia University, and Rice University and is an honorary professor at the Royal Academy of Arts, School of Architecture in Copenhagen. He is a frequent public speaker and continues to hold lectures in venues such as TED, WIRED, AMCHAM, 10 Downing Street, the World Economic Forum and many more.
Free and open to the public, advanced registration is not required, however Columbia University affiliates will be given first entry, overflow seating will be available. Organized by Columbia GSAPP.
ギャラリー・間での次回の展覧会「妹島和世+西沢立衛/SANAA展 環境と建築」の概要が公開されています。会期は2020年5月14日~8月9日。
TOTOギャラリー・間では、妹島和世+西沢立衛/SANAA展「環境と建築」を開催いたします。
本展覧会は、妹島和世氏と西沢立衛氏が日本および世界各地で取り組んでいる最新プロジェクトを中心に構成いたします。
SANAAは、「環境と建築」というテーマに長年取り組んできました。建築を媒介として、人びとの生活と周辺地域が緩やかにつながってひとつの風景となり、訪れた人たちに生き生きとした活動を促すような建築の在り方を常に心がけてきました。たとえば、代表作である「金沢21世紀美術館」(石川県、2000年)では、建築を多方向に開いて内外への自由な交流と豊かな回遊性を実現したことで、新しい公共建築のあり方を示しています。こうした活動により、妹島氏と西沢氏はプリツカー賞(2010年)など、多くの賞を受賞しています。
本展覧会は、当ギャラリーでは2003年以来2回目の個展となり、その後のSANAAの設計思想を知ることができます。 常に進化し続けていくSANAAの進行形が見られる、貴重な機会となることでしょう。
また年度が替わりTOTOギャラリー・間運営委員会のメンバーも変わっているようです。
企画
TOTOギャラリー・間運営委員会
特別顧問=安藤忠雄、委員=千葉 学/塚本由晴/セン・クアン/田根 剛
今津康夫 / ninkipen!が設計した、京都の既存集合住宅の住戸改修「✜」です。
京都市北西部に位置する築40年のヴィンテージマンションの改修である。
与えられた駆体は十字型の平面を持ち、マンションでありながら東西南北に窓が有るという一風変わってはいるが、極めて魅力的な「地形/じがた」をしていて、片廊下ではない新しい住戸配列にチャレンジした当時の設計者の姿勢に強く惹かれた。
しかし、解体前のプランは各個室に窓が与えられるだけで室ごとに完結してしまい、「地形」の良さを活かしきれておらず、どのようにすれば東西南北の窓を連動させた一続きの風景を獲得できるかを模索した。
まず初めに、十字型のグリッドに象徴的に現れる柱と梁を間仕切り壁から自由にさせてコンクリートのまま露出し「地形」を明らかにした。次に、収納と2段ベッドを覆うL型の塀を窓の無い駆体の出角からオフセットして立てることで、出角を増幅させ、リビングから玄関とワークスペースをガラスの框戸で仕切って東西を繋いだ。
キッチンの高さは梁との離隔距離を図って緊張感を生み出している。
不特定多数を想定したnLDKから、夫婦とネコ1匹という具体的なパーソナリティーを得て、40年振りに「地形」を活かした住まいを掘り起こすことが出来た。
TAKT PROJECTのデザインで、JR西日本山陰本線の無人駅に商業施設を作るプロジェクトが、クラウドファウンディングで資金を募集しています。共同設計者は、HIROMASAMORI & ASSOCIATES(一級建築士事務所)です。
京都駅から下関駅まで、日本海沿岸の町々を結ぶ「山陰本線」という汽車があります。
海を、山を、田畑を、地域の境界を縫うように走るその汽車は、物語に描かれるような日本の原風景に出合うことのできる、情感あふれる乗りものです。
JR 西日本が運行する山陰本線の無人駅・阿川(山口県下関市豊北町)敷地内に、土地の魅力を発信する商業施設「Agawa」を、2020年3月下旬 オープンします。
駅周辺や山陰本線沿線の食材を用いた飲食スペース、地元のおみやげを扱う物販スペース、風土を馳けるレンタサイクルなど、阿川という土地の魅力や山陰の連なりを体感していただけるコンテンツを展開していきます。
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