SHARE MARU。architecture+鴻池組による、大阪・松原市の「松原市民松原図書館」
- 日程
- 2020年2月20日(木)
高野洋平+森田祥子 / MARU。architecture+鴻池組が設計した、大阪・松原市の「松原市民松原図書館」です。また2020年2月20日に行われる見学会+シンポジウムの情報も末尾に掲載します。シンポジウムには、藤原徹平・畝森泰行・高野洋平・森田祥子・金田充弘・荻原廣高・李明喜が参加するとの事。
松原市は豊かな住民活動によって他には類を見ない密度で図書館公民館を有する街である。
人口減少や施設効率化によってそれらを統合するこの新図書館は、松原市の智の砦として時代を超えて建ち続ける存在であることが必要と考えた。地域に散在する古墳のように、建築のスケールを超えて土木的につくることで、人工物を超えた一種の自然物のような在り方を目指している。
計画敷地は溜池の一画という特殊な条件である。
市は当初池を埋立てて建てることを想定していた。提案にあたっては設計施工一体型プロポーザルという利点を生かして、実際的な施工検討を踏まえながら、水の中に建つというアイディアを実現へと導いた。
これは時代を超えて遺り続ける風景をつくるだけでなく、コストや工期の面でも、当初の市の計画に比べて大いに有利なものとなっている。外壁は厚大な600mmのコンクリートの殻で覆われており、コンクリートの断熱性にも期待することで内外の仕上げを打放しとした。殻に守られた内部空間は軽やかな鉄骨フレームによって構成されており、1階から3階までの空間が吹抜けやスキップフロアで立体的につながっている。
人や空気や水が建築を巡ってスパイラル状に循環することで、お気に入りの本や心地よい居場所と出会う。
ひと続きの空間の中に、中間期には池を渡る風が柔らかく吹き渡り、夏冬には床中を這う水が輻射空調として居住域環境を最適化する。東日本大震災を超えて従来の発注方式が課題となる中で、設計と施工の新しい協働のかたちを実現したい。
以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
名称:松原市民松原図書館
所在地:大阪府松原市
主要用途:図書館
設計
建築:MARU。architecture+鴻池組
構造:Arup
設備:Arup
図書館コンサルタント:アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)
施工:鴻池組
敷地面積:1,643.57m2
建築面積:1,045.92m2
延床面積:2,986.78m2
階数:地下1階 地上3階
構造:RC造
松原市民松原図書館 見学会+シンポジウムのご案内
日時:2020年2月20日(木)
場所:「松原市民松原図書館」 松原市田井城3-1-46
主催:読書の森 松原市民松原図書館(指定管理者 図書館流通センター)、MARU。architecture
問い合わせ:reception0220@maruarchi.com(担当:児玉・直塚/MARU。architecture)
タイムテーブル
●第一部 14:00〜15:00(受付13:30〜)
プレゼンテーション「設計のプロセス」(定員50名)
(登壇者)※敬称略
金田充弘・荻原廣高(Arup)
李明喜(アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg))
高野洋平・森田祥子(MARU。architecture)
●見学会 15:00〜17:30(定員100名) バックヤードツアー2回を予定
※当日は館内の写真撮影が可能です。#をつけてのSNSへの投稿にご協力ください。
●第二部 17: 30〜19:30 (受付17:00〜)
シンポジウム「これからの公共(仮)」(定員50名)
(登壇者)※敬称略
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ)
畝森泰行(畝森泰行建築設計事務所)
高野洋平・森田祥子(MARU。architecture)
お申し込み方法
①氏名 ②所属 ③ご希望の参加枠(下記の4つからご選択ください)を記入の上、申し込みアドレスに電子メールにてお申し込みください。
A 第1部+見学会
B 見学会+第2部
C 第1部+見学会+第2部
D 見学会のみ
申し込み用アドレス:reception0220@maruarchi.com
受付開始 2020/1/30(木)
受付終了 2020/2/11(火)
受付結果の通知 2010/2/12(水)
※お申し込みの先着順となります。
※第1部、第2部の定員超えの場合、見学会のみのご案内となる場合がございます。
※全ての定員に達した場合、受付終了となります。