SHARE 森清敏+川村奈津子 / MDSによる、神奈川の住宅「鎌倉浄明寺の家」
森清敏+川村奈津子 / MDSが設計した、神奈川の住宅「鎌倉浄明寺の家」です。
考えの原点は「竪穴式住居」。さらに土間の上に床を一枚加えて屋根を大地より少しもち上げ、立体的な空間へと変化させた。2層部分は軒先側にいくほど天井が迫り、反対に中央は遥かに高い。方形屋根の架かる四辺それぞれは、山と谷、集落、そして空が広がる恵まれた環境で、それに呼応するように軒先をめくり上げ、景色の違う4つの間をつくった。めくり残した軒先四隅は、床を切り欠いて土間からの吹抜けとし、上下階を繋いでいる。
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以下、建築家によるテキストです。
鎌倉の谷戸に挟まれた小高い丘の頂。
岩盤の表層を柔らかい土が覆う、この地域特有の地層が形成されている。
敷地レベルは入口道路面より表層土分上がっている状態であったが、建物の部分のみ表層土を払い、基礎底盤を直接岩盤に置いた。入口道路から建物までのアプローチも、表層土をかき分け緩やかに建物内の土間へと続く。単純な正方形の平面形状に構造的に安定した方形の屋根を架け、無柱の大屋根空間をつくった。
考えの原点は「竪穴式住居」。さらに土間の上に床を一枚加えて屋根を大地より少しもち上げ、立体的な空間へと変化させた。2層部分は軒先側にいくほど天井が迫り、反対に中央は遥かに高い。方形屋根の架かる四辺それぞれは、山と谷、集落、そして空が広がる恵まれた環境で、それに呼応するように軒先をめくり上げ、景色の違う4つの間をつくった。めくり残した軒先四隅は、床を切り欠いて土間からの吹抜けとし、上下階を繋いでいる。
夫婦ふたりと猫2匹。人のためだけ猫のためだけの偏重した設えではなく、小さな箱の中に気配をも回遊する、それぞれが思い思いに過ごし共存できる空間を目指した。
■建築概要
所在地:神奈川県鎌倉市
主要用途:専用住宅
構造:木造(在来)
階数:地上2階
敷地面積:738.79㎡
建築面積:56.55㎡
延床面積:86.31㎡
家族構成:夫婦
竣工:2019年5月
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 外壁 | |
外装・屋根 | 屋根 | ガルバリウム鋼板(セキノ興産) |
内装・床 | 1F床 | モルタル金鏝押さえ |
内装・床 | 2F床 | リムズ(名古屋モザイク) |
内装・壁 | 壁1 | ビニルクロス(リリカラ) |
内装・壁 | 壁2 | ポーターズペイント(ネンゴ) |
内装・壁 | 壁3 | |
内装・壁 | 腰壁 | ラワン合板+OSCL塗装 |
内装・照明 | ダイニング照明 | シャンデリア(ロイズアンティークス) |
内装・造作家具 | 造作家具 | タモ練り付け板 |
外構・床 | 床 | モルタル金鏝押さえ |
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