SHARE 佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioによる、京都市の「ソニーCSL 京都研究室」
佐野文彦 / Fumihiko Sano Studioが設計した、京都市の「ソニーCSL 京都研究室」です。クライアント企業の公式サイトはこちら。
ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下CSL)のコンセプトである、「人類のゆたかさに貢献する」、そんないろんな形でのイノベーションを起こすような場所には何が必要か。そんなことを思いながら空間を考えた。
それは、自由度と刺激なのではないだろうか。
インターネットによる情報のオンライン化で、研究者がラボに来ないことが問題と聞いていた中で、ラボに行く理由のある場所を作る、というのが今回のテーマでした。机や椅子がある、大きなテーブルは動かせる、イベントができる、キッチンがある、MTGルームがある。それは機能でしかありません。
この場所にはそれらの機能を叶えた非日常や心地よさが必要だと考えました。さまざまな樹種、色、テクスチャーの丸太たち。皮が残っているものもあれば、白太がなくなっているもの、硬いものも柔らかいものもある。
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以下、建築家によるテキストです。
ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下CSL)のコンセプトである、「人類のゆたかさに貢献する」、そんないろんな形でのイノベーションを起こすような場所には何が必要か。そんなことを思いながら空間を考えた。
それは、自由度と刺激なのではないだろうか。
インターネットによる情報のオンライン化で、研究者がラボに来ないことが問題と聞いていた中で、ラボに行く理由のある場所を作る、というのが今回のテーマでした。
机や椅子がある、大きなテーブルは動かせる、イベントができる、キッチンがある、MTGルームがある。それは機能でしかありません。
この場所にはそれらの機能を叶えた非日常や心地よさが必要だと考えました。さまざまな樹種、色、テクスチャーの丸太たち。皮が残っているものもあれば、白太がなくなっているもの、硬いものも柔らかいものもある。
一つひとつ違うコブの盛り上がりや木目が違い、使うに従って収縮し更に変化していく。日常に非日常がある。それがこのオフィスでは形にできているのではないかと考えています。
■建築概要
プロジェクト名:ソニーCSL 京都研究室
住所:京都府京都市下京区本燈籠町13-1
用途:事務所
設計:Fumihiko Sano Studio
施工:関西リフォーム研究所
床面積:170.00㎡
竣工:2020年7月
撮影:田中陽介
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | ワークスペース | コンクリート研磨 |
内装・家具 | ローテーブル | |
内装・家具 | 作業デスク1 | 天板:クリ・セン ブナ・ナラ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る) |
内装・家具 | 作業デスク2 | 天板:ヤマザクラ ブナ・ケヤキ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る) |
内装・家具 | 作業台1 | ブナ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る) |
内装・家具 | 作業台2 | トチ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る) |
内装・家具 | 食器棚 | サクラ・クルミ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る) |
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