SHARE 芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」
芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」です。建築設計は日建設計が手掛けています。店舗の場所はこちら。お店の開店は2021年4月28日より。
渋谷駅から代々木公園に向かって歩く公園通りから一本入った場所にある渋谷区が有する北谷公園。
その北谷公園内に唯一存在する商業施設であるBlue Bottle Coffee Shibuya Cafeのインテリアデザインプロジェクトである。
公園を通り抜け、石巻工房製のベンチでゆったりとコーヒーを楽しむ人たちを横目に通り過ぎ、メインエントランスを入ると、キッチンをおおらかに、また弧を描くようにタイル張りの カウンターが囲む。このタイルは今回公園とカフェを、そして1階と2階のインテリアをつなぐ役割として選定したもので、ロンドンの建材メーカーDzekとプロダクトデザイン・スタジオFormafantasmaが開発したタイルである。
また、2階にはカーテンで区切ることのできる床のレベルを落としたソファエリア、楕円形のダイニングテーブル、図書館のようなライトで手元を優しく照らしてくれるハイテーブルに加え、タイルによる大きなローテーブルを囲んだソファエリアと、多様なシチュエーションで各々の楽しみ方を模索してもらえるように計画した。
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以下、建築家によるテキストです。
渋谷駅から代々木公園に向かって歩く公園通りから一本入った場所にある渋谷区が有する北谷公園。
その北谷公園内に唯一存在する商業施設であるBlue Bottle Coffee Shibuya Cafeのインテリアデザインプロジェクトである。
公園を通り抜け、石巻工房製のベンチでゆったりとコーヒーを楽しむ人たちを横目に通り過ぎ、メインエントランスを入ると、キッチンをおおらかに、また弧を描くようにタイル張りの カウンターが囲む。このタイルは今回公園とカフェを、そして1階と2階のインテリアをつなぐ役割として選定したもので、ロンドンの建材メーカーDzekとプロダクトデザイン・スタジオFormafantasmaが開発したタイルである。
そのタイルは表面に火山灰をブレンドした釉薬を使用して作られたものであり、Blue Bottle Coffee Shibuya Cafeだけで約7,000枚のタイルが使われ、全て1人の熟練の職人によって手作業で張られた。1階の座席はカウンターでバリスタがコーヒーを淹れる様子や外の公園を見ながら滞在できるようハイカウンターとローカウンターを設置。
また、2階にはカーテンで区切ることのできる床のレベルを落としたソファエリア、楕円形のダイニングテーブル、図書館のようなライトで手元を優しく照らしてくれるハイテーブルに加え、タイルによる大きなローテーブルを囲んだソファエリアと、多様なシチュエーションで各々の楽しみ方を模索してもらえるように計画した。
渋谷カフェでは、初となるアペタイザーとナチュールワインの提供も計画されており、従来のカフェだけでなく、少し違ったブルーボトルを楽しめる。また、そのような夜のメニューだけでなく、公園の中でまるで友人宅に招かれたかのような居心地を楽しんでいただけると幸いである。
■建築概要
題名:ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ
設計:芦沢啓治 / 芦沢啓治建築設計事務所
担当:芦沢啓治、武井 雄一朗
所在地:東京都渋谷区神南 1-7-3 渋谷区立北谷公園内
主用途:カフェ
延床面積: 216.11㎡
施工:株式会社TANK
階数:地上2階
竣工:2021年4月
写真:Ben Richard/Masaaki Inoue
———
営業時間 8:00~22:00
店内席数 1F:10 席、2F:33 席、
屋外ベンチ(1、2 名がけ)12 台予定
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・建具 | 木製建具 | 制作(カリモク家具) |
内装・造作家具 | カウンター等 | タイル(Dzek) |
内装・造作家具 | 1F物販什器等 | 制作(カリモク家具) |
内装・造作家具 | 2Fタイル張りローテーブル | 制作(superrobot) |
内装・家具 | 椅子・テーブル等 | 制作(カリモク家具) |
内装・家具 | 屋外ベンチ | (石巻工房) |
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The Blue Bottle Coffee Shibuya cafe is located a short walk from the busy atmosphere of the downtown area. Designed as an urban retreat situated between two parks, the interior is the second Blue Bottle Coffee produced by our
studio.
Walking through Kitaya park past customers enjoying coffee on the Ishinomaki Lab-made benches, you first encounter a large, curved tile-counter surrounding the kitchen area. These tiles, with a special volcanic ash glaze, are a key material to connect the interior and exterior and were developed as a collaboration between London material manufacturer, Dzek, and the Amsterdam-based design studio Formafantasma. Throughout the cafe, more than 7000 tiles were carefully laid by a single skilled artisan.
On the ground floor, we placed tables of differing heights – a high counter with stools so that people can watch the barista preparing their coffee, and a lower table for people to enjoy the park from inside.
Moving up to the second floor, you will find a variety of seating options designed to suit the needs of different customers. At one end of the space, a lowered floor area with banquette seating (upholstered in an autumnal orange textile) can be separated-off from the main area via a grey, sheer curtain. An oval dining table in the center provides a casual, communal atmosphere for sitting around, and a high counter table with a library-like light allows for quiet groups and singles to sit at the rear of the space. At the far end, a low, tiled coffee table is surrounded by comfortable lounge chairs and sofas.
In addition to the early morning coffee/food menu, appetizers and natural wine will also be available in the evening. We hope that visitors will enjoy the warm atmosphere as if they had been invited to visit the welcoming house of a close friend.
Blue Bottle Coffee Shibuya Cafe
Opening: 28th April 2021
Opening hours: 8:00am-10:00pm
Address 1-7-3 Jinnan, Shibuya Tokyo
216.11m2
number of seating 1st floor 10 seats/2nd floor 33 seats/12 benches in the park
Site: Shibuya, Tokyo
Architect: Keiji Ashizawa Design
Project architect: Keiji Ashizawa, Yuichiro Takei
Construction: TANK
Photo: Ben Richard/Masaaki Inoue