小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofa が設計した、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」です。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応します。施設の公式ページはこちら 。
神戸の都市の魅力の一つである六甲山の価値向上、環境整備の一環として、六甲山頂エリアに新設された公衆トイレ・休憩スペースと園地のプロジェクトです。プロポーザルで選定され、設計と施工時の意図伝達を担当しました。
敷地は人気のハイキングコースに位置し、多くのハイカーが利用します。最近ではロードバイク訪れる人も増えています。当初の要件である既存トイレの建替えに対し、敷地全体を園地とし、ここならではの環境が楽しめる、山のレストスペースとして整備することを提案しました。
建物は、周辺の山並みに呼応するように折れ繋がるCLTで作った薄い木の屋根が、大きな家具のようなベンチの上に掛かり、ランダムに建てられた鉄骨柱で支えられて軽快に浮かんでいます。国立公園の自然に調和する木や仕上の色合いで、六甲山の環境になじみ、のびやかな景観をつくっています。
角度・奥行きの異なるベンチや、天井高さの変化によって、居方も山の見え方も異なる、多様な居場所を作り出しています。屋根は深い庇の軒先を下げて雨の降り込みを抑え、雨天時にも利用しやすくするとともに、外壁の保護の役割も果たしています。
以下の写真はクリックで拡大します
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 image©ofa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 image©ofa
以下、建築家によるテキストです。
神戸の都市の魅力の一つである六甲山の価値向上、環境整備の一環として、六甲山頂エリアに新設された公衆トイレ・休憩スペースと園地のプロジェクトです。プロポーザルで選定され、設計と施工時の意図伝達を担当しました。
敷地は人気のハイキングコースに位置し、多くのハイカーが利用します。最近ではロードバイク訪れる人も増えています。当初の要件である既存トイレの建替えに対し、敷地全体を園地とし、ここならではの環境が楽しめる、山のレストスペースとして整備することを提案しました。
建物は、周辺の山並みに呼応するように折れ繋がるCLTで作った薄い木の屋根が、大きな家具のようなベンチの上に掛かり、ランダムに建てられた鉄骨柱で支えられて軽快に浮かんでいます。国立公園の自然に調和する木や仕上の色合いで、六甲山の環境になじみ、のびやかな景観をつくっています。
角度・奥行きの異なるベンチや、天井高さの変化によって、居方も山の見え方も異なる、多様な居場所を作り出しています。屋根は深い庇の軒先を下げて雨の降り込みを抑え、雨天時にも利用しやすくするとともに、外壁の保護の役割も果たしています。CLTは県産材指定のスギヒノキ、外装材及びベンチは主に国産材スギを使用しました。一部は神戸市が森林維持として伐採した六甲山の間伐材を設計時から打合せをして利用し、地域の木で仕上げています。
現地に上下水道が整備されていない中でも、トイレは水洗として整備しました。広い敷地を活かし、園地中央に土壌微生物膜合併処理浄化槽を設置し、洗浄水は循環利用としています。また、手洗い水は、折れ屋根の形状を活かして雨水を集め、微生物で水質を浄化再利用するシステムとしました。山上の厳しい環境の中で多くのハイカーに安心して利用してもらえ、かつ、環境に負荷を掛けない仕組みに取り組んでいます。
園地は、大勢が休憩できるよう広い芝のエリアをとり、その中に蛸壺状の居場所を草丈の異なる草本類を「クサハラ」としてデザインすることで作り出しています。敷地は国立公園特別地域内に位置しています。訪れた人が六甲山ならではの環境を感じられるように、クサハラは六甲山系で収集した種から育てた苗を使うなど、場所に固有の植生に最大限配慮して植栽しています。
タネの収集や苗の植付は、参加者を募って設計者と一緒に行いました。
ここを訪れる人が、六甲山の自然をより豊かに体験できる、ランドスケープと建築が一体となってつくるレストスペースです。
■建築概要
所在地:兵庫県神戸市(六甲山頂付近)
主要用途:公衆トイレ・休憩スペース・園地
建築主:神戸市
設計監理:株式会社ofa 小原賢一、深川礼子、田村早帆
構造設計:有限会社桃李舎 桝田洋子、貴田祥子、田村沙映
設備設計:長谷川設備計画 長谷川博
ランドスケープデザイン:株式会社エスエフジー・ランドスケープアーキテクツ 大野暁彦
照明デザイン:株式会社加藤久樹デザイン事務所 加藤久樹
施工:有限会社ビームスコンストラクション、アイオイ設備工業株式会社、株式会社摩耶電気工業所
構造・規模:鉄骨造(屋根CLTパネル)+一部木造 地上1階建
敷地面積:1796.26㎡
建築面積:229.18㎡
延床面積:267.91㎡
竣工年月:2020年10月
写真:Shigeo Ogawa