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2022.3.15Tue
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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載メインビジュアル
三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載審査風景
三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載発表風景

三菱地所設計 設立20周年特別企画の学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表します。受賞者の提案書と審査講評も掲載します。建築家の宮城島崇人、福屋粧子、藤本壮介、大西麻貴、彌田徹、前田圭介、末光弘和、建築史家・編集者の伏見唯(コーディネーターを兼任)が審査しました。【ap・ad】

2021年、三菱地所設計の設立20周年記念特別企画として開催された「+ミライプロジェクト」は、
『コンペのフレームを超えたコンペ』として、①全国を6つのエリアに分けて提案を募集、②エリア別の一次審査を経て「エリア最優秀チーム」を選出、③「エリア最優秀チーム」は審査員によるクリティークを経て提案をブラッシュアップ、④最終発表・審査会でブラッシュアップ案を発表、というフローで、約3か月間をかけて行われました。

2021年11月3日、最後を飾る最終発表・審査会「ファイナルプレゼン」を三菱地所設計本店(東京都千代田区)にて開催。各エリア最優秀チームにより、提出時からより一層磨き上げられた作品が発表され、審査員による質疑を経て、「全国最優秀賞」(副賞:賞金100万円)、「三菱地所設計賞」(副賞:賞金20万円)が選出されました。皆さんの力作を紹介いたします!

[テーマ]目抜き通り そして、そこにたつ建物
多くの街には、その街の中心となる「目抜き通り」が存在します。
街において目抜き通りは人びとの日々の活動の中心となり、我々がその街で生活していくうえでなくてはならない通りです。(中略)
みなさんの街における「目抜き通り」はこれからどのようになってゆくでしょうか。
みなさんの過ごす街の歴史や文化、地域の特性を紐解き、『目抜き通りと、そこにたつ建物』について考えてみてください。
通りと一つひとつの建物の関係を考えることで、すでにある目抜き通りをもっと魅力的にすることも、新たな目抜き通りを生み出すこともできるはずです。
みなさんの提案もまた歴史の一部となり、その街を形作ってゆきます。
建築設計のみならず、アーバンデザイン、ストラクチャー、環境、インフラエンジニアリング、デジタルテクノロジー、アートなどさまざまな視点に立ち、提案してください。 みなさんの自由な発想、提案をお待ちしております。(テーマ文より一部抜粋)

各受賞者の提案書と審査講評は以下に掲載します。


【全国最優秀賞+関東エリア最優秀賞】
『街の仕掛け人 ―土溶け建築と循環する道―』
チーム「下町清掃員」  
堤昂太+木下惇+荻野汐香(日本大学大学院生産工学研究科)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 「向島橘銀座商店街」(東京都墨田区)を舞台に、長い時間をかけて形成されてきた地域コミュニティによる「記憶の継承と更新」の提案。
  • 木造密集地域の危険を伴う木造住宅を住民の手で減築、土壁の左官により更新し、作業を通じて地域や来訪者とのさらなるつながりを創出する。土という建築の基本エレメントで地域固有の街並みを創出しようとする点が注目された。
  • 減築された建物間には、路地的な生活動線「土の道」を提案。来街者と生活者の2つの動線で「都市の通りをどう捉えるか」という広がりのある議論を生んだ。
  • 一次審査後のオンライン・クリティークを経て提案が大幅に成長。イベントフレームを存分に活かして提案を高めた点でも高く評価された。

【三菱地所設計賞+中部・北陸エリア最優秀賞】  
『浮きドヤ ─表裏解体期における裏側文化の未来へ向けた調律─』
伊藤謙(愛知県立芸術大学大学院美術研究科)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 舞台は、開発が進む名古屋駅東側(表)に対し、闇市・ドヤ街をルーツとする街並みを有する駅西側(裏)の「駅西銀座商店街通り」。
  • リニア開通による開発が表裏の対比を解体するとされる中、地域的個性を確立する機会としてこれを捉え、開発後の街に「裏側の文脈」をつなぐ手法を提案。
  • 地域特性に基づく機能(簡易宿所・オフィス等)と、外部から与えられる機能(移動販売車等の駐車スペース)からなる建築を商店街に挿入。再開発後も、街に点在する建築が西側らしさを継承する。
  • 高度成長期に形成された都市の再開発が全国で進む中、これを一概に否定せず、非画一的な開発を目指す視点が高く評価された。

【北海道エリア最優秀賞】
『大通東美術館』
チーム「おうちーズ」
業天拓実+猪股航平+川去健翔+柳瀬祥太(室蘭工業大学工学部、同大学院工学研究科)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 北海道札幌市の目抜き通り「大通公園」。テレビ塔以東のエリアの全長500mの既存地下通路を活かして、新たな「目抜き通り」として地下と地上を結ぶ美術館を計画。
  • 周辺で進むビルの更新とも連携し、展示空間が地下を通じてビルエントランスや中央分離帯に表出。通りと美術館に不可分な関係を構築する。
  • 既存の地下空間を拡張・プログラムを与えつつダイナミックにつなぎ、「通りが先か建築が先か」を問いかける提案として評価された。

【東北エリア最優秀賞】  
『まちのホワイエ』
チーム「小山田・武田」
小山田陽太+武田亮(東北工業大学工学研究科)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 仙台を代表する目抜き通り「定禅寺通り」(宮城県仙台市)。現在、通りを大きく覆うケヤキ並木が車の排煙を滞留させていると指摘されている。
  • 中央分離帯に全長700mの緩やかな斜状の地下路を設け、通りの延長上にある広瀬川まで通し、川から通りへ空気を引き込む提案。地下路は各所で地上と接続。多目的に利用できる、新たな都市空間を生む。
  • 「通り」特有の長さを活かし、河川を街につなぐ着想が評価された。新たに地下路を築く上で、既存のケヤキ並木との関わり方が議論となった。

【関東エリア最優秀賞】  
『日光街道煙突通り―都市には「個性」が必要である―』
千葉遼(東京理科大学工学研究科)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 敷地は旧日光街道の一角(東京都足立区)。工場等の煙突が並ぶ工業の街として発展した歴史から、煙突をインフラ(基盤)として街を更新する提案。
  • 新たに設ける「煙突」は、構造としてこれを取り巻く建築と一体化し、街に高さ方向の連続性を構築。銭湯(熱の循環)やアトリエ(風の抜け)など、建築の機能に合わせた役割が与えられ、「人を循環させるインフラ」として、新たな街のシンボルとなる。
  • 問題提起に注目が集まり、煙突のような「ノスタルジー性」をどう扱うかという議論に一石を投じた。

【近畿・中国・四国エリア最優秀賞】 
『裏寺町漂白計画』
チーム「漂白剤」
北條達也+山田達也(京都工芸繊維大学工芸科学研究科)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 通りの両側を寺の塀に挟まれ、街の賑わいから隔絶された「裏寺町通り」(京都府京都市)。通りと寺の境界線を再構成し、来訪者の「豊かな溜まり場となる通り」をつくり、かつての「広場としての寺」の姿を新たに実現する提案。
  • 景観を特色づける軒の連なりを残し、壁を列柱に置き換える。通り抜けが生まれ、通りと寺に緩やかなつながりを構築。相互の領域を横断する居場所を提案した。
  • 従来からの檀家と新たな来訪者の混在、ハレとケの重層性の創出など、場所の持つ特性を反転させた着想などが評価された。

【九州・沖縄エリア最優秀賞】
『CANVAS STREET』
チーム「通りもん」
山本英輝+遠藤瑞帆+井本圭亮+伊賀屋幹太(九州大学大学院人間環境学府)

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
  • 天神(福岡県福岡市)を貫く「渡辺通り」を舞台に、大資本による商業の中心地で、個人の活動がこれと共存できるシステムの提案。
  • ビル内のテナント(大資本)は不動産に加えて、店舗を囲む可動産(キャンバス)を借りる。通路に店舗を開放する際、余剰となるキャンバスをビルのファサード面に設置。さらにこれを個人に貸し出し、多様な商業活動に活用してもらうことで、資本のスケールを超えた協働を生む。
  • 「広告」を建築表現として前向きに扱うことが可能な、未来に対する提案として評価された。

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載全体スケジュール

+ミライプロジェクトについて
将来「まち」や「建築」に携わって活動したいと考える全国の学生のみなさんに「設計の楽しさ」を実感していただきたいと、「全国の同じ志を持つ仲間・さまざまな都市で活躍する建築家との交流の場をつくりたい」との想いから、三菱地所設計の社員有志が中心となって開催したイベントです。
https://www.mj-sekkei.com/20th/

株式会社三菱地所設計
1890年、東京・丸の内を近代日本のビジネスセンターに整備すべく、当時の三菱社が創設した「丸ノ内建築所」にルーツを持つ、日本で最も歴史ある組織設計事務所のひとつです。2001年に三菱地所より分社し、2021年には設立20周年を迎えました。現在、都市計画や建築設計はもちろん、企画・コンサルティング、リノベーション、CM、インテリアデザインなど、その活動領域は日本国内にとどまらず、中国、韓国、台湾、シンガポールやインドネシア、ベトナムなど東アジア全般に展開しています。
https://www.mj-sekkei.com/

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三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載ファイナルプレゼン後に撮影した集合写真
三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の公式サイトはこちらから
www.mj-sekkei.com

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サムネイル:佐々木龍一 / 佐々木設計事務所による、オフィス+イベントラウンジスペース「WALL CLOUD」
佐々木龍一 / 佐々木設計事務所による、オフィス+イベントラウンジスペース「WALL CLOUD」
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2022.03.15 Tue 06:59
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    長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作
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    長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン
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    長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン

    長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」です。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作しました。店舗の公式サイトはこちら。

    長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつとして完成したものです(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。アーキテクチャーフォトでは、長坂のこれまでの済州島塔洞でのプロジェクト「creamm」、「Portable」、「FREITAG JEJU by MMMG」、「D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO」も特集記事として紹介しています。

    TAPDONG「見えない開発」の続編である。

    creammが竣工し約1年半経つがまた少し開発領域が広がった。
    今回はARARIO MUSEUMの南の通りを一本挟んだところにあるテナントビルである。
    そこはどこにでもあるような3階RCラーメンの建物で等スパンで別れ、4テナントが軒を並べるテナントビルで、東側から2スパン目の1〜2階の改修を行った。

    建築家によるテキストより

    既存の建物が元々そのスパンごとに区画され、いわゆる商店街のように外壁の1階と2階の間に看板がつき営業していたが、それでは中に入ってみないとわからない「見えない開発」的な魅力が得られないと考え、まず、そのステレオタイプな看板を取り外し、区画ごとの境界を外から感じられないように魅力ある雑居ビルを目指した。

    建築家によるテキストより

    その躯体の整理を行いつつ、その一画の1〜2階にKOLON SPROTのコンセプトストアを計画した。
    そこは「持続可能性」をコンセプトとしたブランドでSOTSOT REBIRTHといい。
    リサイクル素材を使って作られたワンオフの商品を扱うアパレルストアであることから、我々はそのコンセプトを引き継ぎ什器をJEJU島海岸付近で集めた海洋ゴミを使って作った。スケルトンも既存のインフィルを剥がしできるだけそのまま利用するよう計画した。

    建築家によるテキストより
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    店舗リノベーション韓国長坂常図面ありスキーマ建築計画イジュヨン
    2022.03.15 Tue 17:44
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    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意
    photo©Nacasa & Partners

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    architecture|feature
    竹花工業FIELDCOM.DESIGNOUTSIGHT GRAPHICSICE都市環境照明研究所KAP森村設計TIME&STYLE佐々木達郎建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・造作家具)宿泊施設長野軽井沢ナカサ&パートナーズ
    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意 photo©Nacasa & Partners
    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意 photo©Nacasa & Partners
    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意 photo©Nacasa & Partners

    佐々木達郎建築設計事務所が設計した、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」です。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能が用意されました。施設の公式サイトはこちら。

    この建築は、旅を身近に楽しむためにつくられた74室の客室をもつホテルである。

    敷地は、長野県軽井沢町の唐松や紅葉が自然豊かな林に囲まれ、1年を通して四季折々に変化する風景を楽しむことが可能な場所であった。そこで、この土地固有の豊かな自然を建築の魅力として取り込こむことを考えた。建物のボリュームは、周辺の森林と一体化し、建築が風景として消えていくように抑え、無彩色や木材の自然な色彩を中心としたマテリアルで景観に配慮した。

    建築家によるテキストより

    ハの字型に開いた中庭型の配置を採用し、パースペクティブに広がる大きなデッキテラスを設けている。そのテラスをぐるりと囲い込んだ1階の共用空間は、中庭の自然が連続する「林」に見立てた空間とし、ゲストが自由に居場所を見つけ、おもいおもいに滞在を楽しめる機能を散りばめた。

    建築家によるテキストより

    構造形式は、環境への配慮から、イ準耐火建築物(1時間)の木造2階建てとして計画している。

    自然と隣接する中庭に面した窓廻りの柱には、220mm角の米マツ集成材を使用し、45mmの燃え代を確保した。それ以外の柱、床は、石膏ボードで被覆し、コストバランスを図っている。また、特殊な構造として、西と東の2つの棟の接合部分にEXP.Jを設けず、鉄骨庇を水平梁として使うことで補強し、吹抜け壁面の耐風梁としても利用した。

    一方で、この規模のホテルでの木造の採用事例が少なく、コスト面、性能面については検証を繰り返した。小さな単位の客室が連続するホテル建築の特性上、小断面の流通材を利用し易い事や、杭や地盤改良を含めた総合的な比較から、コスト面においても木造にメリットがあることがわかり採用にいたっている。

    建築家によるテキストより
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    竹花工業FIELDCOM.DESIGNOUTSIGHT GRAPHICSICE都市環境照明研究所KAP森村設計TIME&STYLE佐々木達郎建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・造作家具)宿泊施設長野軽井沢ナカサ&パートナーズ
    2022.03.15 Tue 16:33
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    【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中

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    【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中
    【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中玉造幼稚園 / photo masao nishikawa
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
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    住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    橋本尚樹建築設計事務所で設計スタッフを2名程度募集します。

    私たちは、2018年の事務所開設以来、住宅からオフィス、工場などの民間施設にはじまり、幼稚園や庁舎などの公共施設に至るまで、様々なプログラムと規模のプロジェクトを手がけてきました。

    現在は設計スタッフ4名、マネージングスタッフ1名で、複数の公共事業を含むプロジェクトを同時進行しています。新規スタッフの方には、現時点での能力に限らず、何より仕事に対して誠実で、真摯に建築と向き合う志のある方を求めます。

    まだまだ発展途上の集団です。私たちと一緒に事務所をつくっていこうという思いのある方を歓迎します。

    [略歴] 橋本尚樹 
    2008 – 2010
    Ateliers Jean Nouvel
    (Seguin Island project Paris France, Ferry terminal project_SINGARPORE, etc)
    2012 – 2018
    内藤廣建築設計事務所(担当: 静岡県草薙体育館, 富山県美術館, 高山駅周辺整備, 京都鳩居堂本店, 聞香処)
    2019 –
    株式会社 橋本尚樹建築設計事務所 設立
    2020 –
    京都先端科学大学 客員准教授

    [受賞歴] 橋本尚樹建築設計事務所
    2022 久御山町全世代・全員活躍まちづくりセンタープロポーザル 最優秀賞 
    2020山梨県丹波山村新庁舎プロポーザル 最優秀賞  

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    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる
    photo©ToLoLo Studio

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    建材(外装・屋根)宇田工務店湯谷紘介湯谷建築設計内装柳室純構造設計建材(外装・その他)建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)ToLoLo studio図面あり三重住宅
    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる photo©ToLoLo Studio
    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる photo©ToLoLo Studio
    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる photo©ToLoLo Studio

    湯谷紘介 / 湯谷建築設計が設計した、三重・度会郡の「玉城の家2」です。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくりました。

    三重県伊勢市の隣町である度会郡玉城町ののどかな集落に建つ住宅である。

    本家としての母屋の建て替え計画であるため、仏壇の設置と、葬祭時に集落の人々が30人ほど集まることができる一室空間が求められた。また宅地内で親世帯住居に隣接し、子育てや農作業を助け合うことも想定された。

    建築家によるテキストより

    伊勢志摩地方は「下から雨が降る」と言われるほど風を伴う雨が多く降る地域であり、雨仕舞を考慮した形態で固有の建築文化が継承されている。軒やけらばの出の深い切妻の大屋根とすることで、その地域の文化と慣習を引き継ぐ現代的な民家の佇まいとした。

    建築家によるテキストより

    集落の住人との交流も見込むこの住宅において玄関や南面の大きな開口は、“地域と家族の公共”に開かれている。玄関から室内へ入ると、手の届く高さの天井、南に面する小上がりの大開口出窓、円弧壁が、内と外の環境や親世帯の母屋との多様なレイヤを繋げている。また、円弧壁は奥に進むにつれて緩やかに“公”から“私”へといざなう役目も担う。

    建築家によるテキストより
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    2022.03.15 Tue 09:48
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    • 元木大輔 / DDAA LABによる展覧会「Hackability of the Stool」が、京都市京セラ美術館で開催。定番的スツールを改変する様々なアイデアを提示
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    • ほか
    2022.3.16Wed
    • 【ap job更新】 様々なアワードで評価され、“リサーチ”と”デザイン”のサイクルを重視する「平井政俊建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
    • 河津恭平による、兵庫・丹波市の住宅改修「実家」。設計者が生れた家を改修し引き継ぐ計画で、断熱で広い居間空間への変更を行い南北通風と天井開口で環境調整が可能なよう考慮、柱に極力触れない事で既存間取りの面影を残し次なる改修にも繋げる
    • 2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介
    • 真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトによる、東京・目黒区の「自由が丘の集合住宅」。敷地のある街の特徴を微地形に見出し参照する事を構想、共用部の階段が上下重なる事無く展開し坂の街並のように住戸が連続、床のレベル差が採光や空間の広がりを生む事も意図
    • 【ap job更新】 建築設計に加え、地域活性化や企画からの提案も手掛ける「株式会社 高池葉子建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中

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