SHARE 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図
二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」です。
新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画されました。建築家は、第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案しました。また、仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら。
「NEW AUCTION」は、従来のオークションの概念に縛られずに新しい体験や価値を提供することを目指して設立された、東京・原宿エリアを拠点とするオークションハウスである。
今回の計画では、彼らのオークションフローの中で行われる作品のビューイングスペースを、オフィス機能と併せて設計することになった。
計画地は、ビルの屋外階段を下ってすぐそばにある約30坪の地下空間である。ここへ、出品前のアートの保管、そしてオークション開催前に実物を確認してもらうための作品展示、商談などの機能に対応できるスペースが求められた。
私たちはまずはじめに、階段を降りてこの場所の第一印象を決めるファサードを改修することを考えた。具体的には、共用部に面した壁を可能な限りガラス面として開放し、大きなL字型のウィンドウとして整え直している。さらに黒いフレームでこの開口部を縁取り、白を基調とした内部とコントラストをつけた。
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以下、建築家によるテキストです。
「NEW AUCTION」は、従来のオークションの概念に縛られずに新しい体験や価値を提供することを目指して設立された、東京・原宿エリアを拠点とするオークションハウスである。
今回の計画では、彼らのオークションフローの中で行われる作品のビューイングスペースを、オフィス機能と併せて設計することになった。
計画地は、ビルの屋外階段を下ってすぐそばにある約30坪の地下空間である。ここへ、出品前のアートの保管、そしてオークション開催前に実物を確認してもらうための作品展示、商談などの機能に対応できるスペースが求められた。
私たちはまずはじめに、階段を降りてこの場所の第一印象を決めるファサードを改修することを考えた。具体的には、共用部に面した壁を可能な限りガラス面として開放し、大きなL字型のウィンドウとして整え直している。さらに黒いフレームでこの開口部を縁取り、白を基調とした内部とコントラストをつけた。
また、開口部の高さは法規上必要となる排煙窓の高さから算出しており、全体をシームレスなウィンドウとすることで、展示空間を遮ることなく見渡せるようなアプローチを考えた。
エントランスの一部には共用部の床と同じ御影石を貼り延ばし、室内は白で染色をかけたフローリングと白壁で構成。一方のストックとオフィススペースはラフな仕上げとして、空間の性質を分けた。
■建築概要
NEW AUCTION(2022年/東京)
クライアント:New Auction Inc.
計画種別:内装設計
用途:ギャラリー
計画地:東京都渋谷区神宮前
設計:ケース・リアル 二俣公一 大仁田雄輝
施工:ディーブレーン
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
計画面積:99.25m2
計画期間:2021年11月~2022年4月
写真:志摩大輔(ストック、既存写真を除く)
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・建具 | L字窓 | フレーム SUS-PL組 焼付塗装仕上[黒] |
内装・床 | 床 | 下地組のうえフローリング貼 |
内装・壁 | 壁 | LGS+合板t12+PB12.5 AEP[白] |
内装・天井 | 天井 | LGS+PB12.5 AEP[白] |
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NEW AUCTION is an auction house based in the Harajuku area of Tokyo, established to provide new experiences and values unbound by conventional auction concepts. For this project, we were asked to design an exhibition space for the previews that take place during their auctions, along with an office function. The planned site is a basement space of about 100 square meters located near the bottom of the building’s outdoor staircase. The space was required to accommodate the storage of art prior to the auction, as well as to exhibit the works for visitors to view prior to the auction, and to conduct business meetings. Our first step was to renovate the façade, which gives the first impression of the place as one descends the staircase. Specifically, the wall facing the common area was opened as much as possible as a glass surface and rearranged as a large L-shaped window. Black frames were used to frame the openings and to contrast with the white interior. The height of the opening was calculated based on the height of the smoke exhaust window required by law, and by making the entire window seamless, the approach was designed to allow an open, undisturbed view of the exhibition space. Part of the entrance is covered with the same granite as the common-area floor, while the interior is composed of white-stained wood flooring and white walls. The stock and office space, on the other hand, have a rough finish, separating the nature of the two spaces.
NEW AUCTION (Tokyo, 2022)
Client: New Auction Inc.
Type of Project: Interior
Use: Gallery
Period: Nov 2021 – Apr 2022
Floor Area: 99.25m2
Location: Tokyo, Japan
Design: Koichi Futatusmata, Yuki Onita (CASE-REAL)
Construction: D.BRAIN CO.,LTD.
Lighting Plan: Tatsuki Nakamura (BRANCH LIGHTING DESIGN)
Photo: Daisuke Shima (except stock room and before)