齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る このモニュメントは日が暮れると平和の光を天に放つ「光台」となり、揺るぎない平和の軸を表出させます。
1000m を超える光は、遠く離れた場所でも見ることができ、日常生活の中でも平和の思いを感じることができます。 photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiks の監修と高橋匠 / HAKUTEN が設計した、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」です。
旧日本軍の施設跡地の公園に計画されました。デザイナーは、“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案されました。また、様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作られました。
横須賀にある平和中央公園のリニューアルに伴い、平和の象徴であり、平和という思いを誰もが思い出すことができるモニュメントを設計した。
公園の歴史を紐解くと、戦争時に使われていた米ヶ濱砲台跡に造られた公園である。このモニュメントは日が暮れると平和の光を天に放つ「光台」となり、揺るぎない平和の軸を表出させる。
横須賀の風景には平和の軸が加わり、新しい風景として人々の生活を支えてゆく。
モニュメントの天井や中央の円柱には多くの円が施されている。円には古くから「無限、永遠」という意味があり、永続的な平和の願いを込めて市民の方々に描いて頂き、データに変換して取集したものを、レーザーで一つ一つ天井や円柱に刻んだ。刻んだ円の配置も公園の高台に吹く海風を使い、パターンを作成した。また、砲台跡のレンガに印字されていた桜の紋を3Dスキャナーで取り込み、コンクリートの土台のテクスチャーとして再現し、人々の平和への思いと土地の記憶をモニュメントに刻んでいった。
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齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 災害時には町が停電しても発電機で照明が点灯できるような仕組みとなっており、広域避難地となっている公園へ灯台のように人々を導きます。 photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る このモニュメントは日が暮れると平和の光を天に放つ「光台」となり、揺るぎない平和の軸を表出させます。
1000m を超える光は、遠く離れた場所でも見ることができ、日常生活の中でも平和の思いを感じることができます。 photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 光の柱は特別な日によって色を変えて点灯し、住んでいる人々に季節や、記念日を教えてくれるカレンダーのような役割も持っています。
ウクライナ情勢が緊迫している中、ウクライナの平和を願って青と黄色の平和の軸を点灯しました。
多くの人が世界中の平和を祈ることができる場となりました。 photo©HAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 光の柱は特別な日によって色を変えて点灯し、住んでいる人々に季節や、記念日を教えてくれるカレンダーのような役割も持っています。
ウクライナ情勢が緊迫している中、ウクライナの平和を願って青と黄色の平和の軸を点灯しました。
多くの人が世界中の平和を祈ることができる場となりました。 photo©HAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 夜間は人々の平和の願いがこもった小さな光の円で満たされます。
高台から見える家々の光の粒と調和し、世界中の平和の言葉が浮かび上がります。 photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る image©PanoramatiksとHAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る image©PanoramatiksとHAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る image©PanoramatiksとHAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る image©PanoramatiksとHAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る このプロジェクトは横須賀の中央公園のリニューアルに伴い、平和を願ったモニュメントを作るという計画でした。 設計に入る前、私たちはフィールドワークしてこの土地の持つ記憶を掘り起こしました。
その中でこの公園が第二次世界大戦中、見晴らしの良い地形を利用した演習砲台が作られていた ことを知りました。 上2枚:photo©こじまぽん助、下2枚:photo©HAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 今でも横須賀には砲台跡地が多く残っており、過去の記憶をつなぎとめる場となっています。
そこで全く新しいものを作るのではなく、砲台の大きさやレンガのテクスチャーなど、過去の記憶ある砲台の要素を抽出し、平和の象徴のモニュメントに取り入れて 過去と現在をつなぎとめるデザインにしようと考えました。 右上2枚・右下1枚:photo©こじまぽん助、左下2枚:photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章、左上1枚:photo©HAKUTEN
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る photo©ナカサアンドパートナーズ 荒井章
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 公園の工事が始まると、砲台に使われていたレンガが多く発掘され、そこには横須賀のレンガの証である桜の紋が印字されていました。
この桜の紋も大事な記憶と捉え、3D スキャナと3D プリンターを駆使してモニュメントに刻みました。 photo©こじまぽん助
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る モニュメントの天井や中央の円柱には多くの円が施されています。
円には古くから「無限、永遠」という意味があり、永続的な平和の願いを込めて市民の方々に描いて頂きました。
そしてコロナ禍で人と人の繋がりが希薄になっていた世の中だったので、少しづつ円を集めてモニュメントに集約することで、繋がりの大切さを感じてもらいました。 photo©こじまぽん助
齋藤精一 / Panoramatiksの監修と高橋匠 / HAKUTENの設計による、神奈川・横須賀市のモニュメント「平和の軸」。旧日本軍の施設跡地の公園に計画。“平和の象徴”を目指し、夜間に1000m超の光を放つ建築を考案。様々な要素は永遠を意味する円をモチーフとして市民の協力や敷地の情報を参照して作る 円の配置も公園の高台に吹く海風を使いパターンを作成しました。
そして丸をスキャンしてレーザーで一つ一つ天井や円柱に刻みました。 photo©こじまぽん助
VIDEO
video©こじまぽん助
以下、建築家によるテキストです。
横須賀にある平和中央公園のリニューアルに伴い、平和の象徴であり、平和という思いを誰もが思い出すことができるモニュメントを設計した。
公園の歴史を紐解くと、戦争時に使われていた米ヶ濱砲台跡に造られた公園である。このモニュメントは日が暮れると平和の光を天に放つ「光台」となり、揺るぎない平和の軸を表出させる。
1000mを超える光は、遠く離れた場所でも見ることができ、日常生活の中でも平和の思いを感じることができる。
いつも見ている風景に現れる光の柱は、見ている人の視線を上げ、気持ちを前向きにする。災害時には町が停電しても発電機で照明が点灯できるような仕組みとなっており、広域避難地となっている公園へ灯台のように人々を導く。
横須賀の風景には平和の軸が加わり、新しい風景として人々の生活を支えてゆく。
モニュメントの天井や中央の円柱には多くの円が施されている。円には古くから「無限、永遠」という意味があり、永続的な平和の願いを込めて市民の方々に描いて頂き、データに変換して取集したものを、レーザーで一つ一つ天井や円柱に刻んだ。刻んだ円の配置も公園の高台に吹く海風を使い、パターンを作成した。また、砲台跡のレンガに印字されていた桜の紋を3Dスキャナーで取り込み、コンクリートの土台のテクスチャーとして再現し、人々の平和への思いと土地の記憶をモニュメントに刻んでいった。
日中は日光が降り注ぎ、人々が描いた円から漏れる光と目の前のひらけた景色から平和を感じる場となる。
夜間は人々の平和の願いがこもった小さな光の円で満たされ、高台から見える家々の光の粒と調和し、世界中の平和の言葉が浮かび上がる。
光の柱は、特別な日には様々な色にライトアップされ、季節や記念日を住民に伝えるカレンダーのような役割も果たしている。最近では、ウクライナの平和を願い、青と黄色の平和の軸が点灯し、多くの人が世界の平和を祈る場所となった。
■建築概要
題名:平和の軸
クリエイティブディレクション:Panoramatiks 齋藤精一
デザイン:株式会社博展 高橋匠
協力:ウシオライティング株式会社
所在地:神奈川県横須賀市
階数:地上1階
構造:鉄骨造
敷地面積:28,284.65㎡
建築面積:30.66㎡
延床面積:30.66㎡
設計:2020年3月~2020年12月
竣工:2022年4月
写真:株式会社ナカサアンドパートナーズ 荒井章
動画:こじまぽん助