奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureが設計した、岡山市の「岡山の飲食店」です。
商業施設内のフードコートのピザ店の計画です。建築家は、共用客席とは別に“占有客席”を設ける要望に着目し、この座席でしか得られない空間体験の創造を志向しました。そして、厨房の延長となる“曲線状のカウンター”席を考案して臨場感を伝える事が意図されました。店舗の公式ページはこちら。
商業施設内のフードコートの一区画にピザ専門店の設計を依頼して頂きました。
区画内には、メインに店舗厨房と、店舗占有客席を数席要求され、その他の客席は外部共有通路に多店舗と共用するという構成となっています。この構成に着目し、店舗占有客席部分でしか味わえない空間体験を盛り込むことを課題としました。
占有客席の特性として、「厨房での料理の過程」、「厨房での出来事」、「厨房でのストーリー」を直接見て楽しむ事ができるという点をふまえ、客席を厨房の延長としてデザインすることで、厨房の臨場感や、作る段階から視覚と臭覚で楽しめる食事、出来たてを食べるという感覚を得られる、厨房と客席が一体となるお店とすることを目指しました。
お店のコンセプトを表す曲線状のカウンター天板は、厨房機器を置く台にも、客席の机としても活用され、空間を一体的にまとめ上げます。厨房から客席間をつなぐため、長スパンとなる天板を支持するため、屋根構造材のデッキプレートを黒皮鉄板で挟み込み、サンドウィッチ構造としています。
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以下、建築家によるテキストです。
商業施設内のフードコートの一区画にピザ専門店の設計を依頼して頂きました。
区画内には、メインに店舗厨房と、店舗占有客席を数席要求され、その他の客席は外部共有通路に多店舗と共用するという構成となっています。この構成に着目し、店舗占有客席部分でしか味わえない空間体験を盛り込むことを課題としました。
占有客席の特性として、「厨房での料理の過程」、「厨房での出来事」、「厨房でのストーリー」を直接見て楽しむ事ができるという点をふまえ、客席を厨房の延長としてデザインすることで、厨房の臨場感や、作る段階から視覚と臭覚で楽しめる食事、出来たてを食べるという感覚を得られる、厨房と客席が一体となるお店とすることを目指しました。
お店のコンセプトを表す曲線状のカウンター天板は、厨房機器を置く台にも、客席の机としても活用され、空間を一体的にまとめ上げます。厨房から客席間をつなぐため、長スパンとなる天板を支持するため、屋根構造材のデッキプレートを黒皮鉄板で挟み込み、サンドウィッチ構造としています。
カウンターと共に厨房から飛び出したステンレスボックスは天板を支持する構造体であると共に、収納家具として機能し、仕上げを鏡面仕上げとすることで、店舗外部の環境を映しこみ、周辺環境を店舗内部へと引き込むことで、天板が独立して宙に浮いているような感覚を起こす操作を行い、天板の中心性を表現しています。
■建築概要
題名:岡山の飲食店
所在地:岡山県岡山市北区
主用途:飲食店
設計:株式会社OHArchitecture
担当/奥田晃輔
施工:株式会社永和コーポレーション
協力:株式会社テクトニカ(構造)
階数:地上1階
敷地面積:42.48㎡
延床面積:42.48㎡
設計:2021年8月~20022年6月
工事:2022年7月~2022年8月
竣工:2022年9月
写真:exp 塩谷淳
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・床 | 床 | モルタル金鏝仕上げ
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内装・床 | 厨房床 | STG-AKT 立ち上がり部:S-AKカット品(國代耐火)
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内装・壁 | 壁 | PB板+EP塗装
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内装・天井 | 天井 | PB板+EP塗装
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内装・造作家具 | カウンター天板 | 黒皮t3.2mm+デッキプレートVA50+黒皮t3.2mm
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内装・造作家具 | 天板支持造作 | □50×50角パイプ+合板t12mm+SUS鏡面仕上げ
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