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スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図
photo©Jad Sylla

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フランス美術館・博物館スノヘッタ図面あり
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla

スノヘッタが設計した、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」です。
街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地に計画されました。建築家は、利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案しました。また、ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図しています。

こちらはリリーステキストの翻訳

スノヘッタがフランスに新しいプラネタリウムと天文台を完成

オリオニスと名付けられたプラネタリウムと天文台は、フランス北部のドゥーエ市にある新しい文化的な場所で、星の楕円形と連続的な動きに着想を得ています。

隣接するスカルペ川、考古学博物館アルケオス、近隣の集合住宅に挟まれた注目すべき場所に位置するこのプロジェクトは、これらの要素を調和的につないで、訪問者にとって利用しやすくインスピレーションを与える空間を創造することを目的としています。スノヘッタのデザインは、映写室と天文台の2つのドームを包み込む曲線で統一された建物です。

パリのスノヘッタ・スタジオのマネージング・ディレクター、オリバー・ペイジは言います。
「このプラネタリウムは、パリのスノヘッタのスタジオが完全に構想、監理、建設した最初のプロジェクトのひとつです。私たちは、質の高い文化的・教育的建築物を提供するスノヘッタのアプローチをフランスで紹介できることを大変嬉しく思っています」

CET Ingenierie、Impact Conseil et Ingenierie、Cicanord、Studio Dap、Atelier Silva Landscapingとの密接な協力のもと、スノヘッタは2019年後半から建物の建設に取り組み、コンセプトから建設までを見届けました。オリオニスは2023年5月13日に一般公開されました。

楕円 – 時代を超越した流動的なコンセプト
スノヘッタの共同設立者であるシェティル・トレーダル・トールセンは説明します。
「私たちは、ドゥエの住民に特別な出会いの場と新しい目的地を提案したかったんです。私たちのプロジェクトの建築的・都市的コンセプトは、星の楕円運動からインスピレーションを得ています。連続的であること、流動的であること、永続的であることは、私たちがこのプロジェクトで再解釈した考え方です。形の面だけでなく、来館者がプラネタリウムを体験する際にも、あらゆる感覚を駆使しています。」

連続的な動きというコンセプトは、レセプションエリア、展示スペース、円形劇場、建物のドームに至るまで、すべてを定義し、プロジェクトを通してインスピレーションを与えてきました。建物はわずかに傾斜したスロープで結ばれており、建物の一部が半透明のファサードを通して外から見えます。

地域の環境に溶け込む
時を超越するという概念は、プラネタリウムと物理的・視覚的なつながりを織り成すスカルプ川と周囲の景観の絶え間ない動きにも見つけられます。アルケオス・ミュージアムとシームレスに統合されるように設計されており、この2つの文化的存在をつなぐことを目的とした景観エリアと駐車場が共有されています。

2つのドームは、地元近隣にインパクトを与えない一方で、遠くからでも見える視覚的な信号となることを目指しています。スノヘッタが目指したのは、形状を通して外観から建物のプログラムと機能を明らかにすることでした。

景観と周囲の環境を結びつける
屋外スペースのデザインには2つの明確な特徴があります。周辺のランドスケープと楕円形の中庭です。どちらも、周囲の景観とシームレスに融合しながら、敷地の優れた特徴を生かした、首尾一貫した文脈のある文化的訪問地を創造するのに役立っています。

ランドスケープは、生物多様性を促進し、敷地内に存在する素材を統合するようにデザインされています。庭には、さまざまな屋外スペースと建物をつなぐ連続した小道があります。小道はベルギー産の天然青石で舗装され、質感と視覚的な表現のレイヤーが加えられています。また、駐車スペースと前庭を一体化させるために、植栽や 樹木が戦略的に配置されています。

屋上には野草が植えられ、自然で有機的な視覚的要素を作り出している。またそれらは建物内部からも良く見えます。

一歩建物の中に入れば、植栽とガラス張りの中庭がすべての室内空間から見え、それは、外の自然景観とのつながりを提供する落ち着いた屋外空間として機能します。

プロジェクトの中心は利用者
建物のデザインは、プラネタリウム全体のテーマとの一貫性と連続性の感覚を維持しながら、多くの利用者のニーズに対応しています。

来場者の導線は、エントランスからギフトショップ、展示スペースを経て、没入型の部屋へとスムーズに流れます。そして、スロープが観客を緩やかに1階に戻し、出口へと向かわせます。

特定のエリアには、流れが交差しないように専用のアクセスが設けられています。例えば、天文台エリアや1階のオフィスなどです。

素材感は重要な要素
プラネタリウムの外壁は、周辺の地域と、アルケオス・ミュージアムや レンガ造りの家といった近隣の建物に使われている素材からインスピレーションを得ています。このプロジェクトは3つの主要な色で構成されています。それは、ポプラの変化する木の色、スチールのブライズソールの錆色、そして映写室のドームを覆う薄いグレーのPVC膜です。

メインファサードのカーテンウォール前面のスチールパネルの色と、アルケオスミュージアムから着想を得た木製サイディングは、環境に調和したまとまりのあるデザインに貢献しています。

近隣の区画に近い低層部の屋根には植生が施され、既存の敷地景観にプロジェクトを統合するのに役立つ自然の要素が加えられています。映写室のドームは薄いグレーのPVC膜で覆われ、視覚的な影響を軽減し、ファサードをぐるりと回るスロープの道筋を強調しています。

サステナビリティへの意欲
プロジェクトの設計においては、サステナビリティが重要な役割を果たしました。ショールームの床暖房は地熱エネルギーでまかなわれており、冬の間は暖房を、夏の間は冷房を供給しています。さらに、複数の開口部にセンサーを設置し、インテリジェントな自然換気を可能にしています。最後に、サンシェードと緑化屋根は、建物の温度と雨水の責任ある調節にも貢献しています。地元で調達された材料は、カーボンフットプリントを抑え、環境負荷の少ない建設現場を可能にするために優先されました。


以下の写真はクリックで拡大します

スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 photo©Jad Sylla
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スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 image©snohetta ​
スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図 image©snohetta ​

以下、リリーステキストです。


Snohetta completes new planetarium and observatory in France

The planetarium and observatory named Orionis is a new cultural destination in the city of Douai in northern France, inspired by the elliptical and continuous movement of the stars.

Situated on a remarkable site, between the adjacent Scarpe river, the archaeological museum Arkeos and a nearby residential complex, the project aims to harmoniously connect these elements and create an accessible and inspiring space for visitors. Snohetta’s design is a unified building with curves that wrap around the two domes of the projection room and the observatory.

“The Planetarium is one of the first projects to be completely conceived, managed and built by Snohetta’s studio in Paris. We are extremely excited to showcase the Snohetta approach for delivering high-quality cultural and educational buildings in France.”

Oliver Page, Managing Director of Snohetta’ studio in Paris

In close collaboration with CET Ingenierie, Impact Conseil et Ingenierie, Cicanord, Studio Dap and Atelier Silva Landscaping, Snohetta has been working on the building since late 2019, seeing the project through from concept to construction. Orionis opened to the public on the 13th of May 2023.

Ellipse – a timeless and fluid concept
“We wanted to propose an extraordinary meeting place and a new destination for the inhabitants of Douai. The architectural and urban concept of our project takes its inspiration from the elliptical movement of the stars. Being continuous, fluid and perpetual are notions that we have reinterpreted in the project, not only in terms of the shape but also in the experience that visitors will have of the planetarium, all senses employed” explains Kjetil Traedal Thorsen, co-founder of Snohetta.

The concept of continuous movement has inspired the project throughout, defining everything from the reception area, the exhibition spaces, the amphitheater, and the domes of the building. The building is linked by a slightly inclined ramp, visible from the outside through the building’s partly translucent facade.

Integrated into the local environment
The notion of timelessness is also found in the continuous movement of the Scarpe river and the surrounding landscape that weaves a physical and visual link to the planetarium. It is designed to integrate seamlessly with the Arkeos Museum and shares landscaped areas and parking lots intended to connect these two cultural entities.

The two domes aim to be a visual signal that can be seen from afar while not impacting the local neighborhood. Snohetta’s goal was to reveal the building’s program and function from the exterior through its shapes.

Linking landscape to its surroundings
The design of the outdoor spaces has two distinct characters; the surrounding landscape and an elliptical interior courtyard. Both help to create a coherent and contextualized cultural destination that takes advantage of the outstanding features of the site while integrating seamlessly with the surrounding landscape.

The landscape is designed to promote biodiversity and integrates the materials present on the site. The garden has a continuous pathway that connects various outdoor spaces and the building. The path is paved with natural bluestone from Belgium, providing an additional layer of texture and visual expression. Also, plants and trees are strategically placed to integrate the parking spaces and the forecourt.

The roof is planted with wild grass, creating a natural and organic visual element that is highly visible inside the building.

Once inside the building, the planted and glazed patio is visible from all interior spaces and works as a calm outdoor space, providing a connection to the natural landscape outside.

Users at the heart of the project
The design of the building addresses the needs of the many users maintaining a sense of coherence and continuity with the overall theme of the planetarium.

The visitor circuit flows smoothly from the entrance, through the gift shop and exhibition space, all the way to the immersive room. Then, the ramp gently brings the audience back down to the ground floor and towards the exit.

Specific areas have dedicated access to ensure that the flows do not intersect, such as the observatory area and offices on the first floor.

Materiality a key element
The planetarium’s exterior envelope is inspired by the surrounding region and the materials used in nearby buildings such as the Arkeos Museum and brick houses. The project is composed of three main colors: the evolving wood color of the poplar, the rust color of the steel brise-soleils, and the light gray PVC membrane that covers the dome of the projection room.

The color of the steel panels in front of the curtain walls on the main facade and wood siding, both inspired by the Arkeos Museum, contribute to a cohesive design that blends with the environment.

The roof of the lower level near the neighboring parcels is vegetated, adding a natural element that helps integrate the project into the existing site landscape. The screening room dome is covered with a light gray PVC membrane, reducing its visual impact and enhancing the path of the ramp that winds around the facade.

Sustainability ambitions
Sustainability played an important role in the design of the project. The heating for the showroom’s floor is supplied by geothermal energy, and it provides heating for the building during the winter and cooling during the summer. Additionally, sensors are installed on multiple openings to allow for intelligent natural ventilation. Finally, the sunshades and the green roof also contribute to a responsible regulation of the building’s temperature and rainwater. Locally sourced materials were preferred to limit the carbon footprint and allow for a low environmental impact construction site.

■建築概要

Location: Douai, northern France ​ ​
​Client: Douasis Agglomeration ​
​Architecture and Interior Architecture: Snohetta ​
​Building engineer: CET Ingenierie ​
​Environnemental engineer: Impact Conseil et Ingenierie ​
​OPC: Cicanord ​
​Acoustic engineer: Studio Dap ​
​Landscape: Atelier Silva Landscaping and Snohetta ​
​Size: 2000 m2
Timeline: September 2019 – May 2023

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    AMOによる、パリとロンドンの店舗「JACQUEMUS SHOP-IN-SHOP」。南仏に起源をもつブランドの為に計画。単一素材での限界を試すアイデアから始め、形の後に素材を決めるのでなく“最初に素材を決めて、それが空間の形を導いていく”プロセスで設計。パリ店では“枕”で覆われた空間を構想
  • 2022.8.19Fri
    川原達也+エレン・クリスティナ・クラウゼ / KAWAHARA KRAUSE ARCHITECTSによる、フランスの住宅「Maison L」。築約200年の伝統石造家屋を改修。外壁等を“あるべき”状態へ戻す修復や、内を外に拡張する“ポーチ”の増築を実施。45度振ったグリッドを基礎として計画する事で、既存と新設を“一枚の織物”の様に再構成
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    2023.7.07Fri
    • 【ap job更新】 伊藤博之建築設計事務所が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • トラフ建築設計事務所による、愛知・名古屋市の宝飾店「Hirotaka タカシマヤ ゲートタワーモール店」。無柱の四角い区画に計画。ブランドの世界観を体験する落ち着いた場を目指し、開けた空間に“高低差のある什器”を配置して意図的に“視界の一部を遮る”構成を考案。什器は対比効果も考慮し様々な素材を用いる
    • 小原賢一+深川礼子 / ofaによる、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」。森林と木材に関わる企業の為に計画。CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現。材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得
    2023.7.09Sun
    • ベカ&ルモワンヌによる講演「Experiencing Space」の動画。2023年6月にスイス建築博物館で行われたもの

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