山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、東京・港区の店舗「HOBA / TOSSO / OSCAR WILDE」です。
カレー・ビストロ・ドーナツの3店を一区画に集約した店舗です。建築家は、二面あるファサードを活かし、其々に持ち帰りカウンターと飲食スペースを配置しました。また、素材の用い方で“別の店”に見えながらも“統一感”のあるデザインとしています。店舗の場所はこちら(Google Map)。
ヴィーガンフード開発やサウナ施設の企画運営を手掛けるウェルネスカンパニー「TOYOKE」によるカレー屋、ビストロ、ドーナツ屋の三業態を一つの場所に集めたプラントベースフードコンプレックスである。
三種の異なる店と、他の施設への供給やイベント出店にも対応できる製造設備を備えるセントラルキッチンを43㎡の小さなテナントに集約している。
二面あるファサードを活かし、一方はドーナツ屋のテイクアウトカウンターとして、もう一方は昼夜で入れ替わるカレー屋とビストロとして計画した。メインのマテリアルにタイルとガラスを使用し、それぞれ色味や加工、施工方法を変えることで、別の店に見えるが統一感のあるデザインとしている。
タイルは可能な限り真物で使用できるように各部の寸法を調整し、現場でのサイズカットを最小限とし、排出される建材のゴミを抑えている。照明はスタッフでも簡単に変更·調整ができる無線調色調光システムを導入し、昼夜で入れ替わる店の雰囲気をカラー照明で切り替える演出を提案した。
野菜を様々な調理法で調理し菜食料理の可能性を追求する店舗コンセプトにインスパイアされ、限定されたマテリアルを多様な表情で見せるデザインを目指した。
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以下、建築家によるテキストです。
ヴィーガンフード開発やサウナ施設の企画運営を手掛けるウェルネスカンパニー「TOYOKE」によるカレー屋、ビストロ、ドーナツ屋の三業態を一つの場所に集めたプラントベースフードコンプレックスである。
三種の異なる店と、他の施設への供給やイベント出店にも対応できる製造設備を備えるセントラルキッチンを43㎡の小さなテナントに集約している。
二面あるファサードを活かし、一方はドーナツ屋のテイクアウトカウンターとして、もう一方は昼夜で入れ替わるカレー屋とビストロとして計画した。メインのマテリアルにタイルとガラスを使用し、それぞれ色味や加工、施工方法を変えることで、別の店に見えるが統一感のあるデザインとしている。
タイルは可能な限り真物で使用できるように各部の寸法を調整し、現場でのサイズカットを最小限とし、排出される建材のゴミを抑えている。照明はスタッフでも簡単に変更·調整ができる無線調色調光システムを導入し、昼夜で入れ替わる店の雰囲気をカラー照明で切り替える演出を提案した。
野菜を様々な調理法で調理し菜食料理の可能性を追求する店舗コンセプトにインスパイアされ、限定されたマテリアルを多様な表情で見せるデザインを目指した。
(山田優 / SNARK Inc.)
■建築概要
建物名称:HOBA / TOSSO / OSCAR WILDE
所在地:東京都港区六本木
主要用途:飲食店
設計:SNARK Inc. 担当/山田優、馬屋原真実
施工:バター 担当/密島あずさ、斉藤清美
音響設計:WHITELIGHT.Ltd
スチールプロダクト:gambit 担当/浅見俊輔、浅見己道
ロゴデザイン:STUDIO PT. 担当/中澤耕平
イラスト:コンタン(HOBA)、小林千秋(TOSSO)、ancco(OSCAR WILDE)
サインペインティング:Tokyo Sign Co. 担当/Peter Liedberg
ネオンサイン:TAKASHO DIGITEC Co,Ltd
面積:43.23m2
設計期間:2023年11月~2023年3月
工事期間:2024年3月~2024年4月
撮影:新澤一平