T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 玄関側から空間全体を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 キッチンからダイニングとリビングを見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビングからダイニング越しにベッドスペース側を見る。 photo©福田駿
T/H 樋口耕介+瀧翠 が設計した、東京・杉並区の「高円寺の住戸」です。
長く海外で暮らした施主家族の為に計画されました。建築家は、本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向しました。そして、左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案しました。
都内のマンションの1室を夫婦と子供の3人家族の住まいとして改修した。
施主夫婦は海外の生活が長く、彼らが本来必要とする広さが日本の狭い住環境とずれているように思えた。
住戸の物理的な広さは変えられないが、感覚的には施主の持っているスケール感に合うように、住戸の広さを規定している物質的な境界を緩め、実際よりも柔らかな広がりを持てるようにと考えた。
具体的には、背丈より上の部分を、隅をつぶすように滑らかな曲面でつなぐ。光を受けた砂状の左官材は面を細かな点に砕き、天井と壁というよりは、ぼんやりとした曇り空のようにも見える。奥行きが良く分からなくなり、感覚的な天井を押し上げている。
これに対し地上の部分は、既存の戸境壁を躯体現しとして極力広さを取りつつ、そこからサンプリングされた色調に、新たに建てた壁の塗装やタイルなどを揃えている。
色の差のない壁のエッジは曖昧となってひと連なりに広がっていく。途中、LDKと寝室の境は厚い生地のカーテンを設え、生活の変化に対して、可変的でおおらかに暮らせるようになっている。
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T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 玄関側からリビング側を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 玄関側から空間全体を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 キッチンからダイニングとリビングを見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 キッチンからダイニングとリビングを見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 キッチンから開口部側を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビング photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビングからキッチン側を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビングからデスク側を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビングからダイニング越しにベッドスペース側を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビングからダイニング越しにベッドスペース側を見る。 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 リビングからダイニング越しにベッドスペース側を見る。(カーテンを閉めた状態) photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 ベッドスペース photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 天井の詳細 photo©福田駿
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 平面図 image©T/H
T/Hによる、東京・杉並区の「高円寺の住戸」。長く海外で暮らした施主家族の為に計画。本来必要な広さと日本の狭い住環境の“ずれ”の解消を求め、“実際よりも柔らかな広がり”を生む空間を志向。左官材で“隅をつぶすように滑らかな曲面”で繋いだ天井を考案 断面図 image©T/H
以下、建築家によるテキストです。
都内のマンションの1室を夫婦と子供の3人家族の住まいとして改修した。
施主夫婦は海外の生活が長く、彼らが本来必要とする広さが日本の狭い住環境とずれているように思えた。
住戸の物理的な広さは変えられないが、感覚的には施主の持っているスケール感に合うように、住戸の広さを規定している物質的な境界を緩め、実際よりも柔らかな広がりを持てるようにと考えた。
具体的には、背丈より上の部分を、隅をつぶすように滑らかな曲面でつなぐ。光を受けた砂状の左官材は面を細かな点に砕き、天井と壁というよりは、ぼんやりとした曇り空のようにも見える。奥行きが良く分からなくなり、感覚的な天井を押し上げている。
これに対し地上の部分は、既存の戸境壁を躯体現しとして極力広さを取りつつ、そこからサンプリングされた色調に、新たに建てた壁の塗装やタイルなどを揃えている。
色の差のない壁のエッジは曖昧となってひと連なりに広がっていく。途中、LDKと寝室の境は厚い生地のカーテンを設え、生活の変化に対して、可変的でおおらかに暮らせるようになっている。
子供はまだ小さく、3人家族で暮らせば住戸の中は様々な物で溢れることになるだろう。しかし、住戸の上部は変わらずにあり続けられる。広がりをもった環境を提供するこの部分は、ここで暮らす家族のための空である。
(樋口耕介)
■建築概要
名称:高円寺の住戸
所在地:東京都杉並区
用途:住宅
設計:T/H 担当/樋口耕介、瀧翠
施工:ホームビルダー
延床面積:52.27㎡
設計:2024年5月~10月
工事:2024年10月~2025年1月
竣工:2025年1月
写真:福田駿