SHARE レム・コールハースらも関わっている建築誌『Volume』の序文翻訳等を収録した書籍『LOG/OUT magazine ver.1.0 – VOLUME STUDIES1-10』
レム・コールハースらも関わっている建築誌『Volume』の序文翻訳等を収録した書籍『LOG/OUT magazine ver.1.0 – VOLUME STUDIES1-10』をプレビューします。
榊原充大(RAD)が著・訳を、和田隆介が編集を、デザインを西村祐一手掛けた書籍です。書籍のウェブサイトはこちら。
また、2016年2月6日には広島にて、この書籍に関するイベントが行われる模様です。
既存のシステムを乗り越えるための次なる行動のプラットフォームを目指す『LOG/OUT magazine』を創刊しました。創刊号であるver.1.0「VOLUME STUDIES1-10」が対象とするのは、レム・コールハース/AMOやジェフリー・イナバ/C-LABらといった建築シンクタンクが届けるオランダの建築雑誌『Volume』。2016年で10周年を迎え、現在的な社会/政治/経済/文化的状況における建築を問い続けています。「ブロードキャスティング・アーキテクチャー(3号)」「権力の建築(5から7号)」、「遍在する中国(8号)」、「アジテーション(10号)」などなど、各号テーマの問題意識を謳う各号序文の翻訳と、翻訳者による各号の解説・批評をまとめた一冊です。
※以下の写真はクリックで拡大します
参考:『Volume』2号「Doing (almost ) nothing」特集
<「はじめに」より>
LOGOUT FOR ACTIONS
榊原充大「書を捨てよ街へ出よう」からおよそ半世紀。本を読む時間をオンラインで過ごす人が多くなった現在、改めてこの一節をパラフレーズしてこう言いたい。「ログアウトして街へ出よう」と。
次なる行動を起こすことを目指す「LOGOUT」は、今回私たちが刊行する出版物の名前(LOGOUT magazine)であり、また私たちがおこなうプロジェクトの名前(LOGOUT project)でもある。生活のあらゆる細部にまでシステムの網の目が覆っている中、そこからの切断など果たして可能なのか。「ログアウト」はひとつの比喩であるが、それ自体に現在的なユートピアを見るようでもある。決して到達し得ない場所を。
『LOGOUT magazine』の第1弾として今回取り扱うのはオランダの建築雑誌『ヴォリューム』だ。現時点で45号まで刊行され、建築と社会との関係性を多様に問うている。今回は1号から10号まで取り上げ、各号のテーマを解説する序文を紐解き、次なる行動のヒントになるコメンタリーをつけた。『LOGOUT magazine』の第1号「VOLUME STUDIES 01-10」だ。(つづく)
『LOGOUT magazine ver.1.0 – VOLUME STUDIES1-10』
http://logoutproject.tumblr.com/
著・訳:榊原充大(RAD)
編集:和田隆介
デザイン:西村祐一(rimishuna)
発行:RAD
定価:2000円(税別)
<”LOG/OUT”取り扱い書店>
北海道、宮城、東京、長野、愛知、京都、大阪、兵庫、広島
ジュンク堂、丸善、その他書店にて販売