阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の集合住宅の住戸改修「鶴甲団地のリノベーション」です。
約40年前に建設された団地。この団地は神戸の山の手にあり、上階の方では大阪湾が一望できるのどかで静かな場所だ。
この団地の一戸をリノベーションし、賃貸住宅として改修した。
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以下、建築家によるテキストです。
団地のリノベーション
約40年前に建設された団地。この団地は神戸の山の手にあり、上階の方では大阪湾が一望できるのどかで静かな場所だ。
この団地の一戸をリノベーションし、賃貸住宅として改修した。
ほぼ均等に仕切られた4つの空間の1つの壁を解体し、3つの空間に。
大きすぎるキッチン室と小さすぎるリビングダイニングを1つにし、取り囲めるアイランドキッチンを据えることで、多様な暮らしが想像できる空間となった。
残りの二つの空間は、合体したり、切り離したりできるように開口を設け、SOHOとして、シェアハウスとして、若い子育て世代に向けて、もしくは老後の住処として、様々な可能性を孕んだ清々しい空間となった。
賃貸という顔の見えない性質上、できるだけ明るく色の無いものに設えることで、ヒエラルキーの無いフレキシブルな空間を借り手自身が自分らしく彩れるように心がけた。
■建築概要
鶴甲団地のリノベーション
設計期間:2019年5月~2019年10月
施工期間:2019年10月~2019年12月
竣工:20190年12月
用途:賃貸住宅
所在地:兵庫県神戸市
延床面積:56㎡
設計監理:阿曽芙実建築設計事務所
施工:笹原建設株式会社
写真:大竹 央祐 (Yousuke Ohtake)