竹中工務店の設計・施工による、愛媛・松山市の「三浦工業本社ショールーム」です。
愛媛県松山市。
ため池の広がる穏やかな風景の中、ボイラー国内最大手、三浦工業のショールームを本社工場の一角に計画した。
ブランドの象徴である「水」のイメージを世界に向けて発信するため、建築により「水の三態」を表現した。
分棟化した「氷(固体)」を連想するヴォリュームを「水(液体)」に浮かべ、来訪者と水の接点を最大化、外皮をシェードで覆うことで、陽の光や水面の揺らめきを「蒸気(気体)」のように建物全体に反射・増幅させる。
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以下、建築家によるテキストです。
水を巡る経験の醸成
愛媛県松山市。
ため池の広がる穏やかな風景の中、ボイラー国内最大手、三浦工業のショールームを本社工場の一角に計画した。
ブランドの象徴である「水」のイメージを世界に向けて発信するため、建築により「水の三態」を表現した。
分棟化した「氷(固体)」を連想するヴォリュームを「水(液体)」に浮かべ、来訪者と水の接点を最大化、外皮をシェードで覆うことで、陽の光や水面の揺らめきを「蒸気(気体)」のように建物全体に反射・増幅させる。
次の目的地に対する期待感、視界の抜け等、各シーンで水と空間との関係が連鎖し、部分が一連のシークエンスとして結びつき、水との関係が結晶化したような経験を生み出す。
「水」を単なる修景要素とするのではなく、水との接点を案内経路に沿ってデザイン・拡張することで展示と建築を融合させ、訪れたゲストに水を生かした様々なソリューションを記憶に残る印象的な体験として持ち帰っていただけるようにと考えた
■建築概要
設計事務所:(株)竹中工務店 倉田悦男,米津正臣,山本拓治,野村直毅
展示計画:(株)トータルメディア開発研究所 内野宏樹,平等隆志,中谷理代,藤本修司郎
所在地:愛媛県松山市
用途:ショールーム
竣工:2018年5月
構造規模:S造 4階建て
敷地面積:46,211㎡
建築面積:1,678 ㎡
延床面積:5,443 ㎡
竣工年月:2018年6月