photo©Takashi Kato
現在開催中のミラノサローネで早くも話題の展示が、”補色”をテーマにしたデザイン展 “COMPLEMENTARY COLORS”だ。柳原照弘、坪井浩尚、倉本仁、参、沖恵美子といった今注目の日本の五人の若手デザイナーが新作プロダクトを発表する。
今回の展示会にはデザイナーが寄り合い作品を発表する、単なる合同展とは異なる極めてユニークな点がある。それは五人の若手デザイナーたちが自分たちのために、作品制作のコンセプトを掲げるディレクターを”逆指名”したことだ。今回彼らが逆指名したディレクターは、毎日更新のデザイン・建築の情報サイトdezain.netや、リボンを使ったプロダクトレーベル、リボンプロジェクトを主宰、デロールコミッションズ名義で気鋭のデザイナーや建築家を起用し、アートとデザインを軽やかに横断する問題作を発表し、デザイン界に物議を醸してきた岡田栄造。彼が五人のデザイナーたちに与えたテーマは”補色”という、色そのものをテーマに作品づくりをすることであった。
先日、COMPLEMENTARY COLORSで作品を発表するデザイナーの一人、柳原照弘氏に会いに大阪に出かけてきた。現在開催中のミラノサローネでの展示について、柳原照弘というプロダクトデザイナーについて、そして自身が主宰するデザインユニット”ISOLATION UNIT/” について話を伺ってきた。